映画

2018年08月27日

炎昼雲便りNo.31:検察側の罪人

タイトル通り(笑)映画『検察側の罪人』を観てきました。いつもは貸し切り状態なのに、今日は結構席がうまっていましたわ。


http://kensatsugawa-movie.jp/sp/index.html



映画評論家みたいな人が「木村さんは今まで何をやってもキムタクって感じがしたけど、今回は違う」とか言ってたので、多少期待してたのだけれど、やっぱりキムタクだった・・・! 脇の役者さんが上手いので、以前ほどではないけどやっぱりちょっと異質感があるんですよねぇ。もうちょい年が上の役者さんが演じた方がしっくりした役だったかも。ニノは悪くなかったです。


物語の中に「インパール作戦」とか「白骨街道」とか出てきたけど、あまり効果的に使われていなかったような・・・。あと3枚のタロットカードもう~ん、イマイチ。あといろんな事件に関わっている人間が、大勢の一般人(がいる飲み屋でその案件について話をするのはどーよ、な気持ちになりました。


私は原作は読んでいないので、もしかしたら小説ではフム!と納得の出来る伏線になっていることがたくさんあるのかも・・・と思いつつ、小説のネタバレ記事を探して読んでしまった(笑) 原作と映画はかなり違うんですね~これは小説の方が面白そうな気がしてきました。小説読んで映画を観たらものすごくガッカリしそう。



欧米のドラマや映画で裁判官がよく叩いているアレをキムタクがコレクションしていたのだけれど(もちろん映画の中で)アレは「ガベル」というんですね。初めて知りました。


ジャニーズ主演映画、次に観るのは岡田准一くんの『散り椿』かな? 岡田くんは安心して楽しめる(笑)


rohengram799 at 13:46|この記事のURLComments(4)

2017年06月03日

さくも便りNo.4:家族

この前、ダンナさんと久しぶりに映画を観てきました。『家族はつらいよ2』です!


父・周造(橋爪功)と母・富子(吉行和子)の熟年離婚危機を乗り越えた平田家に新たな問題が発生!
あちこちキズが目立つ車を見て、家族が「免許返納」をすすめるのですが、周造は断固拒否(`Δ´) 奥さんはオーロラを見る旅に出掛けているので、同居中の長男の嫁は大変。高校時代の同級生(小林稔侍)と40年ぶりに再会し、その後にプチ同窓会をひらき、酔っ払った状態でふたりでご帰宅。そして翌朝、とんでもないことに・・・なんですが、なんだかんだいってもこの家族は『渡る世間は鬼ばかり』の家族のようによく集まっている気がします。好き勝手にやっているオヤジさんがうらやましいですわ。


今の高齢者を取り巻く問題をコミカルに描いているので、あちこちから笑い声が聞こえました。私にはちょっとふざけすぎに感じるところもあったのですが。




池井昌樹さんの詩にも、奥さんや子どもに向けての詩がたくさんありました。私が買った本は父親になって以降の詩集から「家族について」を意識して選んでまとめた1冊のようです。ひらがなも多いし、挿し絵(?)もなんか気にいったので買いました。ひらがなの多さが「こころの不思議さ」をあらわしているのかなと思います。漢字が多かったり、カタカナだったりしたら、また印象がかなり変わるでしょうね。



今月は父の日がありますね。かなり早いですが、父親をうたった作品もありましたので、書いておきます。なんだか胸いっぱい・・・せつなくて、泣けてきましたρ(・・、)




『灰色の空いっぱいに』


ああ ちちが
ちちがいました
あれからときがたちました
むすこもおおきくなりました
わたしはとしをとりました
すっかりさびしくなりました
こんなにさびしくなってから
ようやくあなたをおもいます
ちちにておわせしひとのこと
出勤途上のふゆのそら
はいいろのそらいっぱいに
ちちがわらっているのです
それでいいともわるいとも
げんきでいろともいるかとも
なんともいわないちちですが
いつかどこかでみたような
はじめてあった日のような
ああ ちちが
はいいろのそらいっぱいに




rohengram799 at 08:40|この記事のURLComments(8)TrackBack(0)

2017年03月15日

春光雲便りNo.13:あいぼう

『心臓のかゆきところに花ざくろ』(嵯峨根鈴子)


心臓がかゆい・・・胸が痛い!とかならまだわかる気がしますが、心臓がかゆいときくとノミでもいるんですか?と質問したくなりますね。花ざくろを思い浮かべると、ドクンドクンという鼓動がはげしく聴こえてくるような気がするのでします(´゚ω゚`)



さてさて、今日は久しぶりにダンナさんと映画を観てきました。『相棒 -劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断』・・・朝イチでしたが、わりと人が多い~貸し切り状態かと思いましたが、10人くらいはいました。他の映画を観に来た人も入れたら、30人はいたかも? 平日、田舎の映画館のわりにはいますよね(笑)


前に観た劇場版の時には相棒はミッチーでしたが、は反町~テレビで初めて見た時はう~んでしたが、スクリーンで観ると・・・やっぱり変わらなかった(;´∀`)



あらすじなどはこちらの公式サイトでm(__)m

公式サイトhttp://www.aibou-movie.jp/




相変わらずツッコミどころがありすぎました~!
スナイパーの腕が悪そうだし、コマーシャルなんかで流れていたと思いますが、右京さんが撃たれた後の反町がマヌケ過ぎる。右京さんの回復がやたらに早い! 撃たれた右肩が痛くなさそうに背広を着る右京さん、激昂して机を叩いたのに痛みがなさそうな右京さん、撃たれた右肩あたりをガッツリ押さえて心配する反町・・・! また銀座のパレードに熱狂しているように見えない観衆とか、考えさせられる内容なのに、細かいところのツメが甘くて、残念!といってのが『相棒』なんですよねぇ。鹿賀丈史さんの演技が上手かったし、平和ボケしている日本に一石を投じる脚本だったので、本当にもったいないなぁと思いました。



今はトラック諸島と言わずにチューク諸島というのですね。1918年民政化のもと、トラック島(現チューク)に南洋群島第一尋常小学校、サイパン島には第二尋常小学校が開校されたそうですが、こういう学校が出来るということは、日本から移り住んだ人がたくさんいたということで・・・検索すると住民が戦争によりどんなに悲惨な出来事にあったかがわかります。脚本を書いた大田愛さんは、戦争の悲劇も伝えたかったと思うので、映画の出来云々とは別に考えていきたいと思いました。



rohengram799 at 14:35|この記事のURLComments(8)

2016年09月04日

秋雲便りNo.2:時間が…!

食欲の秋……夢の中で「食べ物は身体全体で味わうんだよ!」と叫んでいたワタクシの9月の最初の1冊は『夏休みの拡大図』(小島達也)、私にはすでに遠い昔の青春ミステリです(笑)

小学校から高校まで一緒だった親友のちとせが、就職のため引っ越すことになり、百合香は彼女の実家に手伝いに行くことに。片付けをしながら思い出の品が出てきて、そこから次々と小学校、中学校、高校の時に体験したことが思い出され、そのちょっとした事件を振り返る……もう百合香がいかに思い込みが激しいタイプだったかがわかりますわ!なんていったらかわいそうかもしれませんが、あんまり共感出来ないタイプの女の子でした。連作短編集で、百合香目線の一人称で語られます。タイトルの意味は最後にわかる感じかな? 読書感想文を書くのに向いているかも。

百合香が好きな男の子の名前が拾希(ひろき)というのですが、彼が自分の名前を「希望を拾うって書いて」と説明していて、おお、なんかいい名前じゃないか~!と思ってしまいました(≧∇≦) あと中学生で海に行くのにビキニって早くない?と思うのは私がおばちゃんだからか?


この前『後妻業の女』を観てきました。内容はアチコチで紹介されているので省きますが、舞台が大阪なのでお笑いあり……もし東京だったらドロドロしたスゴい気分が悪くなる映画になった気がします。まぁやっていることは詐欺、いやいや犯罪ですね……実際問題として看過できないことですが、純粋にコメディとして楽しめた感じです。あと『64 ロクヨン』で誘拐された女の子の父親役でラルフ・ローレンがお似合いだった永瀬正敏が胡散臭い私立探偵役だったのがなんか違和感があったかな~どうしても前の役のイメージが残ってしまって……。「ラルフ・ローレン永瀬」については布雲便りNo.7:I Love Youからはじめよう(*^o^*)をお読み下さいませ!


いつもならサクサクとブログを書けるのに、ケータイのキーがイマイチで打ち込むのに倍以上時間がかかっています……すでに1時間経過( ´△`)!
修理に出すほどではないし、Yahoo!ブログも年内には閲覧不可になるのでやはりスマホにするしかないか……とパソコンもない私は考えています。

こんな状態なので、更新だけでなくお返事も遅れます。申し訳ありません~! 皆さまのブログも読み逃げになっていますが、楽しく読ませていただいています。どうぞ、みなさま、お身体に気をつけて楽しい1週間にして下さいませ♪(o・ω・)ノ))



rohengram799 at 10:16|この記事のURLComments(6)

2016年07月07日

布雲便りNo.7:I Love Youからはじめよう(*^o^*)

女性セブンで山田詠美さんがエッセイを連載しているのですが、ダンナ様と映画『64 ロクヨン』を観に行った時のことが書いてありました。

《映画「64(ロクヨン)」、前編に続き、後編も観て来ました。豪華俳優陣の熱演がすごい迫力だった前編同様、息もつかせぬ展開で、画面に釘付けになっている内に、あっと言う間に終わってしまった充実の二時間余りでした。》

そして映画の感想をお互いに言い合うのですが、笑ってしまいました(≧∇≦)


《「64の事件以降、十四年間も引きこもりになった男の髭だけ、妙に整えられてた気がする」
「そお? 私が気になったのは、あれだけの絶望を味わってどん底の生活をくぐり抜けて外の世界に出てきた永瀬正敏のシャツがラルフ・ローレンだったことだな」(永瀬さんの役は子どもを誘拐された父親です)
「あれは、彼の幸せな時代から、ずーっと着続けてるんだよ」
「十四年経っても、ラルフ・ローレンの仕立てはしっかりしてるってことか……」
……いつの間にか、ラルフ・ローレンの縫製は長持ちするという話に変換されて行った映画鑑賞の後の初夏の黄昏時なのでした。》


もしこれからこの映画をテレビ放送やDVDで観る機会があったら「確かに…!」と思い出して下さい(^◇^)


原作の小説は映画鑑賞後に読みました。原作は主人公の心情がメインですが(当たり前か)映画はほか他の登場人物ひとりひとりの内面にかなり寄り添ったつくりになっていたんだ、と思いました。ある程度の結論を出して、希望も残して……映画を先に観ておいてよかったかも。警察関係って組織や役職の序列とかある程度の基礎知識がないと、喋っているのをきいているだけではなかなか理解できなかったので、文字で何回も確認出来てよかったです……って私だけ?(◎-◎;)

主人公・三上の娘は年ごろになり、父親似の顔がイヤでイヤで仕方なくて(母親は美人)引きこもりになった後、家出してしまいます。ずっと探しているのですが、見つからないし手がかりもない。

<あゆみにとって本当に必要なのは、私たちじゃない誰かかもしれないって思うの>
<きっとどこかにいるんだと思う。ああなってほしいとかこうなってもらいたいとか望まずに、ありのままのあゆみを受け入れてくれる人が。そのままでいいよ、って黙って見守ってくれる人が。そこがあゆみの居場所なの。そこならあゆみはのびのび生きていける>


自分はどこかで娘の「死の条件」を数えていた。妻のように「生存の条件」を考えたことがなかった……事件が一区切りつき、以前自宅にかかってきた無言電話について話しながら(娘からではと思っていたが、違うことがはっきりしたので)取り乱すと思っていた妻の落ち着きに、以前の言葉を思い出します。自分と娘と自分の関係をあらためて考え、また妻を気づかって守っているつもりでいたけれど、脆くて崩れおちそうなのは自分だったことにも気づく。他にいい男(内面外面ともに)はたくさんいたのになぜ自分と結婚したのかとか、仕事面での悩みや葛藤の他に、こういうコンプレックスみたいなものもずっと抱えていたんだと思います。


娘はきっと生きている、誰かに付き添われてきっといつか帰ってくる……妻が言うように、きっと……両手で顔を覆い涙をこらえる彼に「大丈夫よ、あなた。あゆみはきっと元気にしてるから」と声をかけます。その後の「この人なのだ。」の一文に涙が出そうになりました。むき出しの魂というか、切なすぎる愛情というか……ぼんやりしていたものがはっきり形になり、ようやく言葉に出来たみたいな……私の中では、もう上下巻通して一番ですね、どんな場面より好きだぁ~!!


『この人なのだ。三上の「誰か」は美那子に違いないのだ。知っていた。もうずっと前からわかっていた。気づかないふりをしていた。ふりをしているうちに本当に何も気づかなくなっていた。馬鹿だった。本当に馬鹿だった。仕事は裏の裏まで知り尽くし、なのに妻のことは何ひとつ気づかないなんて、そんなものが人生と呼べるか。
美那子が作った世界を信じてみよう。「誰か」のいる世界を、あゆみが生きていける世界を、心から信じてみよう。』


ちょっとチカラが入りすぎて失礼しました(; ̄ー ̄A 小田和正さんの主題歌『風は止んだ』(https://www.youtube.com/watch?v=vxKYyG5oyB8)もよかったですが、なんとなく安全地帯の『I Love Youからはじめよう』を思い出して歌いたくなったので(オンチなくせに…おやぢは昔の歌はよく覚えていてすぐ鼻唄を歌いたくなるのよ、やーね!)タイトルにしてみました。警察小説、ミステリ小説と言われるけれど、私には中年男の(失礼!)「純愛物語」でした。


♪なくさないで 夢を 忘れないで 愛を 心をひらいて I Love You I Love You I Love You More……


あなたの「誰か」をもう見つけましたか? あなたをきっと待っている「誰か」を想いながら、ステキな七夕の1日をお過ごし下さいませ(*´∀`)♪





rohengram799 at 09:51|この記事のURLComments(6)
メッセージ

名前
メール
本文
記事検索
月別アーカイブ