お墓・葬儀・終活・メメントモリ

2019年11月27日

菊花雲便りNo.20:人生会議〜死んでいない者

「人生会議の日」………昨年、こんなことが決まっていたのですね。啓蒙ポスターにクレームがついたというネットニュースを読んで「なんだよ、人生会議って」と思って調べたらありました。


厚生労働省は11月30日、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の愛称を「人生会議」とすると発表した。今夏実施した愛称公募で集まった1073件の中から、10月の「ACP愛称選定委員会」で愛称を決めた。また、「いいみとり」の語呂から、11月30日を、ACPについて考える「人生会議の日」に決定。
(2018年12月の記事)


ポスターは……まぁ、なんだかなぁ、う~ん……という感じだったので、気になる方は検索して下さいませ。もっと普通な感じでよかったんじゃないかと思いますけどねぇ。


【厚労省 人生会議】
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02783.html




昨晩、『死んでいない者』を読みました。文庫になるまで待って、買ってからもだいぶ放置してくる、読み始めてからも少しずつ少しずつで時間がかかってしまいましたが(どちらかと言えば薄い本)、淡々と語られるそれぞれの気持ち(心情というと大げさになってしまう気がして)が、ああ、なんかこういう感覚だったなぁ、こんな風に他人事に感じたこともあったなぁ、とか……。いくつか参列した通夜や葬儀、
自分が親を見送る立場になった時のことを(特に母親)思い返しました。

https://www.bookbang.jp/article/508019

死んで(ここに)いない(存在しない)者、死んでいない(生きている)者、通夜や葬儀は摩訶不思議な空間ですな。


『夜曲』という単行本未収録作品が文庫には加えられていて、スナックのママと酔っぱらいたちのやりとりを読んで、私にはどちらの立場も縁がないわ〜と思いましたが、解説の津村記久子さんが最後に書かれていた文章にウンウンとなりました。こちらだけ読んでもいいかも。



【……開店十周年を祝う客たちの寄せ書きの色紙がすでに十年近く前のものになる、というスナックで交わされるママと客たちとの、ゆるいようでわずかな緊張をはらんだやりとりがおもしろい。「同じようでいて同じ会話は二度とない」という言葉には、本書全体の主題が表れているように思える。】


utyuukyoudai12



『宇宙兄弟』から (笑) 寒いですが「心のノートにメモりたくなること」に出逢える1日になりますように。皆さま、ご自愛下さいませ♪(o・ω・)ノ))




rohengram799 at 09:30コメント(2) 

2019年11月18日

菊花雲便りNo.16:母の匂い

青空文庫で『母の匂い』を読みました。作者の佐藤垢石(*)という人は釣りが本当に好きらしく、青空文庫にある話はほとんど釣りのような…短い話なのでスキマ時間の活用には便利(笑)




 母はいつも、釣りから戻ってきた父をやさしくいたわった。子供心に、私はそれが何より嬉しかった。
 やはり、五月はじめのある朝、父と二人で、村の河原の雷電神社下の釣り場へ若鮎釣りを志して行った。父と私が釣り場へ行く時には、いつも養蚕に使う桑籠用の大笊ざるを携えるのであった。あまり数多くの若鮎が釣れるので、小さな魚籠びくではすぐ一杯になってしまい、物の役にたたなかったのである。
 釣り場へ着くと大笊を、二人の間の浅い瀬脇へ浸けてから、鈎をおろすのを慣わしとした。道糸を流して流れの七分三分のところまで行くと、目印につけた水鳥の白羽がツイと揺れる。若鮎が、毛鈎けばりをくわえたのだ。軽く鈎合わせをする。掛かった鮎を、そのまま大笊の上へ持ってきて振り落とす。
 こうして、二時間もすると、大笊のなかは若鮎の背の色で、真っ黒になるのを常としたのであった。
 お腹が、すいてきた。
『お母さんは、もうきそうなものだね』
 と、私は無言のまま一心に道糸を見つめる父に話しかけた。腹がすいてくるのを覚えるといつも間もなく母がお弁当を持ってくる時刻になるからである。やがて、崖の上から、
『どうだい、釣れたかい?』
 と、言う和やかな母の声が、群れ泳ぐ笊のなかの鮎を、首を突っ込んで覗いている私に聞こえた。振り返ると母はにこやかに微笑ほほえんでいる。
 母は坂路を下りてきた。お鉢とお重を近くの小石の上へ置いた。大きな平らな石が卓袱台ちゃぶだいである。母が給仕をして瀬の囁ささやきを聞きながら、親子三人で、水入らずの朝飯を食べたのである。お重のなかには、昨日釣った鮎が煮びたしとなって入っていた。プーンと、鮎特有の香が漂う。
 それからというもの、私はこの歳になるまで鮎の煮びたしに亡き母の匂いを感じる。




鮎の煮びたし……食べたことはないけど、今は贅沢な一品なんでしょう。「母の匂い」というとお洗濯とか化粧品かなと考えてしまうけれど…。お弁当を持って来てくれるお母さん、食べている様子を嬉しそうに見ているお母さんの姿が浮かびます。




亡き人への想い………今朝、スターダスト・レビューの『木蓮の涙』を思い出すイラストを見たので、この歌を聴くために検索していたらこんな記事を見つけました。これを読んだ後に歌を聴くとまたしみじみ……よろしければどうぞ。

http://ongakubun.com/archives/8829

https://sp.uta-net.com/movie/4532/



(*)佐藤垢石 さとう-こうせき
1888-1956 昭和時代の随筆家。
明治21年6月18日生まれ。「報知新聞」の記者となり,退職後,釣りを中心とした随筆を発表。昭和21年雑誌「つり人」を創刊。鮎(あゆ)釣りの名人として知られた。昭和31年7月4日死去。68歳。群馬県出身。早大中退。本名は亀吉。随筆に「たぬき汁」など。




rohengram799 at 11:30コメント(6) 

2019年09月25日

祝月雲便りNo.23:彼岸花

お彼岸も過ぎたけれど、ミニ仏壇を見つけました。ウチにはお仏壇眼まだありません。写真は飾ってあるけれど。


https://www.miraisoso.net/products/detail.php?product_id=661



このくらいがちょうどいいのかなぁ。 昨日読んだSSで、父親が3回結婚して、3人とも死別で、お位牌を夫婦位牌にしたので、父親ひとりのお位牌はない……というのがあったけど、それもなんかすごい……。

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9184673#1



お彼岸といえばやはり彼岸花でしょうか。あの色、あの形……なんとも心をザワ…ザワザワ…させてくれます。

https://www.hana300.com/higanb.html





「歩きつづける 彼岸花咲きつづける」種田山頭火


rohengram799 at 09:30コメント(8) 

2019年07月30日

桐月雲便りNo.21:令和枯れすすき〜火曜日の戯れ言

今日の読売新聞朝刊の「よみうり時事川柳」に

聴きたいと思わぬ「令和枯れすすき」

という作品がありました(伊勢崎・野上正昭さん)。



♪貧しさに負けた〜 いいえ世間に負けた〜


勝ち負けがあるとしたら、何に負けたことになるのか? 令和になってからまだ半年も経たないのになんだかなぁ、な気分でいっぱいです。




最近「岩清水」どこまでいう文字を見て『愛と誠』の岩清水くんを思い出してしまいました。そう、あのメガネの「早乙女愛よ。岩清水弘は喜美のためなら死ねる」の名セリフの彼です! 私、マンガも読みましたが、西城秀樹さんの映画をみたいに記憶もあります(笑)


http://toooooooru23usisi.hatenablog.com/entry/20180501/1526933142



同じく梶原一輝さん原作の『巨人の星』を思い出しております〜また熱闘・甲子園の季節がやってきますね。(『新巨人の星』もパラパラと読んだ記憶はありますが、なんとなくなじめなかった。) しかし、花形が明子姉ちゃんと結婚したのが一番ビックリだわ(;゚∇゚)


https://plaza.rakuten.co.jp/ussyamato/diary/201607260000/?scid=wi_blg_amp_diary_next



こちらの『巨人の星』の考察記事がフム!と面白かったです。

http://www.begets.co.jp/tvmanga/review/01.html





前さん記事でお盆さんは地域、家庭により様々と書きましたが、この灯籠も知りませんでした。華やか!

http://kenta-reptile.hatenablog.com/entry/tourou



7月も明日で終わり。明日も暑いのかなぁ〜皆さま、お身体に気をつけて下さいませ。




rohengram799 at 21:33コメント(0) 

2019年07月29日

桐月雲便りNo.20:ご先祖様へのご馳走

台風は一体なんだったのか?の週末でした。皆さまのところでは、被害はありませんでしたか?



7/26「北総よみうり」なる新聞(?)に『閑話喰題』というコラム(?)があり、今日のタイトルにした話が興味深かったのでご紹介します。7月がお盆さんのところもありますね。 お盆さんの支度って地域や家々で微妙に違いますが、その気持ちは同じなんじゃないかと思います。



【8月はお盆月。わが家では仏壇に季節の野菜や果物を供え、久しぶりのご先祖様をお迎えし13日はお迎え団子にお茶を差し上げる。14日の昼には素麺を供え、15日はご先祖様が馬(キュウリ)や牛(茄子)に乗って市(いち)に遊びに行く時に、お腹が空かないようにと赤飯のおむすびを供える。そして16日は送り盆で送り団子とお茶を供え、仏壇に線香をあげて、提灯に灯りをつけ、夕暮れせまる中を墓地までお送りする。
格別のご馳走ではないがご先祖様のことを思い出しながらご飯を一緒に食べることーと教えられた。】



キュウリと茄子の馬や牛に乗って市に出かけるとは! これは初めて聞きました。そしてお腹が空かないようにお赤飯のおむすび! お鼻がツーンとしてしまいました。




気温がどんどん上がってきました。皆さまもお身体に気をつけて下さいませ。今週も「ご安全に!」👷



rohengram799 at 10:32コメント(2) 
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