いしいしんじ
2021年03月19日
華節雲便りNo.17:ばら の メメントモリ
冬のばら口紅さしてやりにけり 龍岡晋
こういう俳句を見つけると、カサカサ乾燥した乙女の唇に潤いを与えるために己が唇を……な殿方を連想してしまうワタクシなので「変態連結」という言葉にも過剰反応をしてしまいました……イヤだわ、イヤだわ ← おやぢの恥じらいのざわなんと見苦しいことよ (´д`)
https://railnoote.blog.jp/archives/20210227.html
*****
明日(3/20)は「春分の日」。お仏壇や墓地、メモリアルホールと横文字にすると印象が違う葬祭場の折り込みチラシが目立つ時期ですね。樹木葬とか海洋葬とか、いろんな埋葬方法がありますが、自宅の庭に散骨するという方法もあるそうです。
故人のご遺骨を敷地内にまくという方法で、例えば私が亡くなった後もいつも家族といたい!という場合にとることのできる方法。マンション住まいなので庭はないし、そんな強い希望もないですが(^o^;) コレを実行する場合には、あらかじめ粉骨する必要があることと、ご近所とのトラブルにならないように配慮がもちろん必要になりますまた、散骨後に上から土をかぶせると埋葬行為として法律に違反することになるそうです。
*****
今日の読売新聞の人生案内に「不調続く50代 死への恐怖も」の相談がありました。「心の持ち方をご指導ください」という千葉の男性に回答したのは作家のいしいしんじさん(*)。
……墓地に出かけ、友逹や家族、目にみえない全体に思いをはせる。縁がつながれているかぎり、生者も死者も誰ひとり孤独ではない。……
お彼岸の時期に沁みいる文章でありました。
*****
薔薇を弔花にするのはどうよ?な意見もあるでしょうが、故人が好きな花ならばそれは素敵なことではないかと思います。
https://www.hanaimo.com/hanaokuri/2012/07/post_16.html
今はいろんな種類の薔薇がありますね。シュエルヴァーズとかシブい……好みだわ(*´ー`*)
https://yagirosebreedingfarm.com/roses
*****
次の更新は月曜日の予定です。週末、お天気は下り坂のようですが、皆さま、どうぞおだやかに心ゆたかに楽しくお過ごし下さいませ ヾ(*゚ω゚)ノ
(*)http://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi137_ishii/
こちらは「ぶらんこのり」について書いた過去記事です。
http://blog.livedoor.jp/rohengram799/archives/50647969.html
こういう俳句を見つけると、カサカサ乾燥した乙女の唇に潤いを与えるために己が唇を……な殿方を連想してしまうワタクシなので「変態連結」という言葉にも過剰反応をしてしまいました……イヤだわ、イヤだわ ← おやぢの恥じらいのざわなんと見苦しいことよ (´д`)
https://railnoote.blog.jp/archives/20210227.html
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明日(3/20)は「春分の日」。お仏壇や墓地、メモリアルホールと横文字にすると印象が違う葬祭場の折り込みチラシが目立つ時期ですね。樹木葬とか海洋葬とか、いろんな埋葬方法がありますが、自宅の庭に散骨するという方法もあるそうです。
故人のご遺骨を敷地内にまくという方法で、例えば私が亡くなった後もいつも家族といたい!という場合にとることのできる方法。マンション住まいなので庭はないし、そんな強い希望もないですが(^o^;) コレを実行する場合には、あらかじめ粉骨する必要があることと、ご近所とのトラブルにならないように配慮がもちろん必要になりますまた、散骨後に上から土をかぶせると埋葬行為として法律に違反することになるそうです。
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今日の読売新聞の人生案内に「不調続く50代 死への恐怖も」の相談がありました。「心の持ち方をご指導ください」という千葉の男性に回答したのは作家のいしいしんじさん(*)。
……墓地に出かけ、友逹や家族、目にみえない全体に思いをはせる。縁がつながれているかぎり、生者も死者も誰ひとり孤独ではない。……
お彼岸の時期に沁みいる文章でありました。
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薔薇を弔花にするのはどうよ?な意見もあるでしょうが、故人が好きな花ならばそれは素敵なことではないかと思います。
https://www.hanaimo.com/hanaokuri/2012/07/post_16.html
今はいろんな種類の薔薇がありますね。シュエルヴァーズとかシブい……好みだわ(*´ー`*)
https://yagirosebreedingfarm.com/roses
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次の更新は月曜日の予定です。週末、お天気は下り坂のようですが、皆さま、どうぞおだやかに心ゆたかに楽しくお過ごし下さいませ ヾ(*゚ω゚)ノ
(*)http://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi137_ishii/
こちらは「ぶらんこのり」について書いた過去記事です。
http://blog.livedoor.jp/rohengram799/archives/50647969.html
rohengram799 at 09:30|この記事のURL│Comments(4)
2014年12月05日
笑雲便りNo.8:ムギとバラ
♪牡丹と薔薇は~どちらが綺麗~ ってメロドラマの『牡丹と薔薇』の話ではなくて……とお約束パターンからの記事で申し訳ございません( ̄0 ̄;)
だからといって『HUNTER×HUNTER』のキメラ・アント編に出てきたコムギちゃんが好きでした……なんて話でも、伊藤咲子ちゃんの♪二人は青い麦~愛にめざめた~(伊丹幸雄くんも同名異曲を歌っていたのですね。有馬三恵子・加瀬邦彦ですが、咲子ちゃんは阿久悠・三木たかしのコンビ!うん、やっぱりいいわぁ)でも『麦と兵隊』(読んだことも軍歌も聞いたことがない)でもなく………。
ワタクシがオマヌケに「接吻数問題」にヘラヘラしていた昨日(詳しくは“笑雲便りNo.6”をお読み下さい)が『聖バルバラの日』と言われていることを知りました。この日に皿に入れた水に小麦を浸しておいてき、クリスマスごろの芽の出方で翌年の豊凶を占う風習があるそうなのです。「バルバラの麦」と言うそうです。
http://www.m-mizoguti.com/ito/barbara.html
バルバラはキリスト教が禁じられていた3世紀、ニコメディアの富裕な家庭に生まれました。求婚者たちから美しい娘を遠ざけようとした非キリスト教徒の父、ディアスコロスによって、バルバラは塔の中で生活することに……オヤジ、何やってんですか( ̄ヘ ̄) その幽閉生活の中で彼女はキリスト教への信仰に目覚めます←このあたりはよくわからないです。娘がキリスト教徒であることを知った父は激昂(`Δ´)彼女を殺そうとしますが、その瞬間、岩が2つに裂け、バルバラを包んで連れ去ったそうな。岩とありましたが、私は塔が崩れたという意味なのかと思います。しかし、彼女は羊飼いに発見され、居場所が父親にバレてしまい……捕らえられたバルバラはキリスト教を信仰した罪により火で身体を焼かれるなどの拷問を受けることに。翌朝には神のもたらした奇跡により傷は癒され、その裸身は白い薄衣で人目に直接触れないように覆われたとされています。12月4日、剣によって彼女は殉教しました。父親はのちに稲妻に打たれて死んだらしいです。正直、よくわかりません(~_~;)
麦ときいて私が一番に思い出すのは漫画『はだしのゲン』のお父さんの言葉です。『お前も麦のようになれ。踏まれても踏まれても、たくましい芽を出す麦になれ。』
作者の中沢さんは、『はだしのゲン』のテーマは麦なのだと言っていました。
「麦は寒い冬に芽を出し、霜柱をおしのけてまっすぐ伸びる。麦踏みで何度も踏まれながらも大地にしっかりと根をはって、やがて豊かな穂を実らせる。人間、そういうふうになれよということで、元気のゲン、元素のゲン、人間の元素になれという意味で、『はだしのゲン』という名前をつけたんです。」
何かと打たれ弱いワタクシ、そしてあきっぽく(『麦ふみクーツェ』をずっと放置したまま、どこにやったのだろう?)麦飯とか苦手……トロロも食べたことがないです(´;ω;`)
皆さまは「黄金色に輝く金曜日」をお過ごし下さいませ♪
《追記》
なんと!クーツェが舞台になるそうです~♪
『つながる音楽劇「麦ふみクーツェ~everything is symphony!!~」』は2015年4月10日(金)から19日(日)まで、東京・世田谷パブリックシアター、4月23日(木)から4月26日(日)まで大阪・シアターBRAVA!にて上演。………とある港町を舞台に、先天的な心臓病を抱えている少年「ねこ」の成長と、吹奏楽団を軸に巻き起こる事件を描いている。同公演のチラシには「観客はそれぞれ、一人が一個ずつ、何か音の発するものを持参すること」と書かれており、観客が舞台上の楽団と一体になり、芝居に参加できるというのも見所のひとつだ。……おお、素晴らしい~行けたらいいな!
だからといって『HUNTER×HUNTER』のキメラ・アント編に出てきたコムギちゃんが好きでした……なんて話でも、伊藤咲子ちゃんの♪二人は青い麦~愛にめざめた~(伊丹幸雄くんも同名異曲を歌っていたのですね。有馬三恵子・加瀬邦彦ですが、咲子ちゃんは阿久悠・三木たかしのコンビ!うん、やっぱりいいわぁ)でも『麦と兵隊』(読んだことも軍歌も聞いたことがない)でもなく………。
ワタクシがオマヌケに「接吻数問題」にヘラヘラしていた昨日(詳しくは“笑雲便りNo.6”をお読み下さい)が『聖バルバラの日』と言われていることを知りました。この日に皿に入れた水に小麦を浸しておいてき、クリスマスごろの芽の出方で翌年の豊凶を占う風習があるそうなのです。「バルバラの麦」と言うそうです。
http://www.m-mizoguti.com/ito/barbara.html
バルバラはキリスト教が禁じられていた3世紀、ニコメディアの富裕な家庭に生まれました。求婚者たちから美しい娘を遠ざけようとした非キリスト教徒の父、ディアスコロスによって、バルバラは塔の中で生活することに……オヤジ、何やってんですか( ̄ヘ ̄) その幽閉生活の中で彼女はキリスト教への信仰に目覚めます←このあたりはよくわからないです。娘がキリスト教徒であることを知った父は激昂(`Δ´)彼女を殺そうとしますが、その瞬間、岩が2つに裂け、バルバラを包んで連れ去ったそうな。岩とありましたが、私は塔が崩れたという意味なのかと思います。しかし、彼女は羊飼いに発見され、居場所が父親にバレてしまい……捕らえられたバルバラはキリスト教を信仰した罪により火で身体を焼かれるなどの拷問を受けることに。翌朝には神のもたらした奇跡により傷は癒され、その裸身は白い薄衣で人目に直接触れないように覆われたとされています。12月4日、剣によって彼女は殉教しました。父親はのちに稲妻に打たれて死んだらしいです。正直、よくわかりません(~_~;)
麦ときいて私が一番に思い出すのは漫画『はだしのゲン』のお父さんの言葉です。『お前も麦のようになれ。踏まれても踏まれても、たくましい芽を出す麦になれ。』
作者の中沢さんは、『はだしのゲン』のテーマは麦なのだと言っていました。
「麦は寒い冬に芽を出し、霜柱をおしのけてまっすぐ伸びる。麦踏みで何度も踏まれながらも大地にしっかりと根をはって、やがて豊かな穂を実らせる。人間、そういうふうになれよということで、元気のゲン、元素のゲン、人間の元素になれという意味で、『はだしのゲン』という名前をつけたんです。」
何かと打たれ弱いワタクシ、そしてあきっぽく(『麦ふみクーツェ』をずっと放置したまま、どこにやったのだろう?)麦飯とか苦手……トロロも食べたことがないです(´;ω;`)
皆さまは「黄金色に輝く金曜日」をお過ごし下さいませ♪
《追記》
なんと!クーツェが舞台になるそうです~♪
『つながる音楽劇「麦ふみクーツェ~everything is symphony!!~」』は2015年4月10日(金)から19日(日)まで、東京・世田谷パブリックシアター、4月23日(木)から4月26日(日)まで大阪・シアターBRAVA!にて上演。………とある港町を舞台に、先天的な心臓病を抱えている少年「ねこ」の成長と、吹奏楽団を軸に巻き起こる事件を描いている。同公演のチラシには「観客はそれぞれ、一人が一個ずつ、何か音の発するものを持参すること」と書かれており、観客が舞台上の楽団と一体になり、芝居に参加できるというのも見所のひとつだ。……おお、素晴らしい~行けたらいいな!
rohengram799 at 12:23|この記事のURL│Comments(10)
2012年01月13日
第669号:ぶらんこ乗り
『枕もとに本積めばこれ宝船』(丸谷才一)
昨日帰ってから新聞を広げたら、こんな一句がありました~Nice(^-^)v 私は布団に入って本を読むことはないのですが(腹這いで読むのは苦しいし、肩と腕がいたいので持ち上げて読むのはツラい!!)枕元に自分の好きな本を置いておくことはあります。ケータイ置き場になっていますが。近くに好きな本があることで「いい夢が見られるのでは」というお子さまな発想ですな(^.^)
昨日は『ぶらんこ乗り』(いしいしんじ)という本を読みました。わりと薄い本だし、新潮文庫の表紙は夜空に浮かぶブランコや動物たちの刺繍がかわいいです。
タイトルから伊良部センセが出てくる『空中ブランコ』を連想してしまいますが、こちらは中原中也の『サーカス』という詩の感覚に近い気がしました。本編の中に登場人物の書いた童話がある『十一月の扉』みたいな感じ…主人公はこの不思議な物語を書く弟のお姉ちゃんです。
弟くんは幼いのにとっても優秀で、人の百倍は感受性が強い…そんな子の書く物語の視点は全く違って「ああ、そんな考え方もあるんだ」と目からウロコだったり。
「わたしたちはずっと手をにぎってることはできませんのね」
「ぶらんこのりだからな」
だんなさんはからだをしならせながらいった。「ずっとゆれているのがうんめいさ。けどどうだい、すこしだけでもこうして」と手をにぎり、またはなれながら、
なんと言ったと思います?
「おたがいにいのちがけで手をつなげるのは、ほかでもない、すてきなことだとおもうんだよ」
漢字が少ない分、ぶらんこがいったりきたりするようにふたりの気持ちを「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」……とゆっくり染み込むように伝えてくれる気がします。
人っていつも片手をのばして、自分の手をにぎってくれる誰かを探しているのかなぁ…あっちとこっちの違う世界をゆれながら生きている人もいるし…弟くんはそういった「ゆらぎ」を知りたくもないのに神様から先に知らされていたようで、せつない(ToT)
ある出来事から弟くんは口をきかなくなります。自分の声がまわりの人を不快にするから…いえ吐いてしまうほどの生理的嫌悪感のある「音」になってしまったから。そして彼の話は動物たちの「ものがたり」になっていくのですが…。
この本は冬に読んで欲しい、みたいな感想もあったので「この時期に選んだ私ってエライ!!」と自画自賛←アホでスミマセン('~`;)お父さん、お母さんもいい味だしております。ちょっと岡本一平・かの子夫妻(岡本太郎の両親)を思い出しました。
次は小川洋子さんの『まぶた』を読むつもりですが、表紙の目をつむった女の子の絵が麗子像のタッチに似ていて、ちょっとコワイです~枕元には置けないです( ̄▽ ̄;)
昨日帰ってから新聞を広げたら、こんな一句がありました~Nice(^-^)v 私は布団に入って本を読むことはないのですが(腹這いで読むのは苦しいし、肩と腕がいたいので持ち上げて読むのはツラい!!)枕元に自分の好きな本を置いておくことはあります。ケータイ置き場になっていますが。近くに好きな本があることで「いい夢が見られるのでは」というお子さまな発想ですな(^.^)
昨日は『ぶらんこ乗り』(いしいしんじ)という本を読みました。わりと薄い本だし、新潮文庫の表紙は夜空に浮かぶブランコや動物たちの刺繍がかわいいです。
タイトルから伊良部センセが出てくる『空中ブランコ』を連想してしまいますが、こちらは中原中也の『サーカス』という詩の感覚に近い気がしました。本編の中に登場人物の書いた童話がある『十一月の扉』みたいな感じ…主人公はこの不思議な物語を書く弟のお姉ちゃんです。
弟くんは幼いのにとっても優秀で、人の百倍は感受性が強い…そんな子の書く物語の視点は全く違って「ああ、そんな考え方もあるんだ」と目からウロコだったり。
「わたしたちはずっと手をにぎってることはできませんのね」
「ぶらんこのりだからな」
だんなさんはからだをしならせながらいった。「ずっとゆれているのがうんめいさ。けどどうだい、すこしだけでもこうして」と手をにぎり、またはなれながら、
なんと言ったと思います?
「おたがいにいのちがけで手をつなげるのは、ほかでもない、すてきなことだとおもうんだよ」
漢字が少ない分、ぶらんこがいったりきたりするようにふたりの気持ちを「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」……とゆっくり染み込むように伝えてくれる気がします。
人っていつも片手をのばして、自分の手をにぎってくれる誰かを探しているのかなぁ…あっちとこっちの違う世界をゆれながら生きている人もいるし…弟くんはそういった「ゆらぎ」を知りたくもないのに神様から先に知らされていたようで、せつない(ToT)
ある出来事から弟くんは口をきかなくなります。自分の声がまわりの人を不快にするから…いえ吐いてしまうほどの生理的嫌悪感のある「音」になってしまったから。そして彼の話は動物たちの「ものがたり」になっていくのですが…。
この本は冬に読んで欲しい、みたいな感想もあったので「この時期に選んだ私ってエライ!!」と自画自賛←アホでスミマセン('~`;)お父さん、お母さんもいい味だしております。ちょっと岡本一平・かの子夫妻(岡本太郎の両親)を思い出しました。
次は小川洋子さんの『まぶた』を読むつもりですが、表紙の目をつむった女の子の絵が麗子像のタッチに似ていて、ちょっとコワイです~枕元には置けないです( ̄▽ ̄;)
rohengram799 at 13:55|この記事のURL│Comments(12)