空のお城通信~オスカー戯言日記~

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平幹二朗さんが亡くなられてから、『近松心中物語~それは恋』(蜷川幸雄演出)で太地喜和子さん(この方も早く鬼籍の人になりましたね)共演されていたことを思い出しました。お二人ともいろんな意味で「濃い!」ので、舞台ではものすごく映えただろうなぁと思いました。艶やかで重厚、濃密な時間を舞台を観て過ごされた方々が羨ましい……こういう方々がどんどん天界に活動拠点を移されるのが残念です。


近松門左衛門による世話物『冥途の飛脚』などをもとにした作品では、宝塚でも『心中・恋の大和路』という作品が上演されていました。私はダイジェスト版みたいなのをテレビで見ただけですが、ここ何日か主題歌が頭をグルグルしています。

♪この世にただひとつ
 それはお前
 お前のぬくもりが
 生きる証



「人形浄瑠璃や芝居で実話を元にした心中物がたびたび演じられることがあって、かつて江戸で男女の情死が流行したことがあった。美しい晴れ着を身にまとい、あるいは、死に装束を白無垢に見立てて、互いの腕や腰を緋色縮緬の帯紐でしっかりと結んで入水する。こうして情死が美化されていくことを危惧した公儀は、心中を“相対死”と呼んで厳重に取り締まるようになった。」………と、かたやま和華さんの小説に書いてありました。


といっても江戸風俗の難しい話ではなくて、恋雲便りNo.18:アナタはんはドナタはん( ・◇・)?の前半に書いた「猫の手屋繁盛記」シリーズ・3作目は『大あくびして、人の恋』にチラリと書いてあったのです。一話は「にゃこうど」であちこちで愛嬌をふりまく猫が出てきます。「犬が武士なら猫は忍びの者では……」と考える、猫先生(笑)がラブリーです。


次の話では「寝子屋」という鯖猫と雉猫の駕籠かきが登場します。「にゃっほ、にゃっほ」「にゃっほ、にゃっほ」の掛け声がたまりません(≧▽≦)! 風体はシッポが二つにさけた猫股(ねこまた)と同じですが、彼らは「職猫(しょくねこ)」だと言います。

「猫股はニャにをするでもなく日がニャ一日、暇をもて余しているだけの妖怪ですが、手前どもは、この猫の手に職を持っています。“寝”る“子”と書いて寝子屋という、駕籠屋をやっています。」

この駕籠を呼んだのは、猫先生が気になり声をかけた、スリを生業をしていたというご老人。土竜(もぐら)の与一の二つ名を持つ彼の依頼先を回った後、最終的にどこに向かうのか、どこに連れていくのか………カンのいい方や『鬼灯の冷徹』を読んでいる方、芥川龍之介ファン(宮部みゆきファンも?)は、わかるかも……(^^;)(;^^)



小説の中の食べ物話が続いていますが、この本では「蕪骨(かぶらほね)」なるものが出てきました。鯨の頭部にある蕪(かぶら)に似た軟骨で、細く削ったものを干して食すそうな。鯨は「骨まで愛して」な食材だったのですね~! 江戸では初秋を告げる珍味だったらしい。猫先生は辛子酢味噌で食べていましたが、池波正太郎センセーの『鬼平犯科帳』では「鏑骨の吸い物」として登場したとか。いい出汁がでたのかしらん(´・ω・`)?


佐賀の松浦漬本舗のサイトによりますと《鯨の上あご(鼻筋)の軟骨「かぶら骨」を、細く刻み、長時間水にさらして脂を抜いたのちに、甘く調味した酒粕に漬け込む松浦漬。滑らかな舌触りの漬け床をともに、かぶら骨のコリコリとした食感を味わう、呼子特有の銘産品です。平凡社の百科事典作成の折には、日本珍味五種の一つに数えられました。》とありました。松前漬は知っていたけれど、松浦漬は初耳でした。九州ではお馴染みなんでしょうか?




今日は11月中旬の気温だそうです。肌寒いですね。皆さま、どうぞあたたかくしてお過ごし下さいませ。



今日は本当にいいお天気!しかし空気がヒンヤリ~晩秋ムードが漂ってまいりました。


最近のワタクシの読書は「猫まみれ」なんですが(笑)『猫の手、貸します 猫の手屋繁盛記』という、かたやま和華さんの文庫書き下ろし作品を読みました。ええ、また表紙買いですわ!


旗本の跡取りなのに、酔っぱらってポカをやらかし、白猫の姿になってしまった宗太郎(通称:猫太郎)。善行を積んで元の人の姿に戻るべく、裏長屋でよろず請け負い家業「猫の手屋」を営むことに……。同じ長屋に暮らす賑やかな面々は彼は人間になる修業中の猫だと思い、その姿形を受け入れ何かと世話をやいてくれる。彼のもとには、鼠退治から果ては幽霊供養まで、様々な依頼が舞い込んで……猫侍大活躍!とはいきませんが、生真面目な彼は猫太郎と言われる度に「宗太郎です」と言い直すのがまた笑える! あと托鉢僧が出てくるのですが「錫杖のかわりにとこぶしの貝殻をぶら提げた杖を持ち、鉄鉢の代わりに大きな鮑の貝殻を手にして」「顔には猫の目鬘を着けている」という…目鬘(めがつら)は目だけを覆う仮面みたいなヤツですね。そして「ねこう院しよう」と言い(動物供養の寺・回向院のもじりらしい)鉄鉢にお金を入れてもらうと「おねこー!」と叫び「にゃんまみ陀仏にゃごにゃごにゃご」……着ぐるみミュージカルかアニメ化してほしくなってしまいますわ(o^ O^)シ彡☆ 気楽に読めて楽しいです。


前に「いぎたない」という言葉について書きましたが、この本には『いざとい(寝聡い)』という言葉が。「い」は眠ることの意で「目が覚めるのが早い・目が覚めやすい」……年齢を感じるお言葉ですわ(; ̄ー ̄A


http://m.aumall.jp/item/214749811/




さてさて、昨日の読売新聞朝刊の家庭面に人生案内100年ということで時代により相談内容が変化している、という記事がありました。戦後は復員してきたら妻は子ども二人と自分の親友と暮らしていて、妊娠中。仕方ないが、自分の子どもたちはは引き取りたいと思ったの、子どもたちは親友等を実父母と思い込み、自分には近づこうともしない……という相談や「嫂(あによめ)に男があった 帰還した兄に知らすべきか」というものなど。戦争の影響ってこういういろんなところに出ますよね。夫の死後、未亡人が、夫の兄弟の一人と再婚する婚姻形態のことを『レビレート婚』というそうです。レビレートは、levirate。ラテン語のlevir(夫の兄弟)から。反対は『ソロレート婚(sororate marriage)』。妻が死んだときに、夫が、妻の姉妹の一人と再婚する婚姻形態。うーん、こういうことがあるのは知っていましたが、こんな言葉があるとは……。前の記事の『ソロ婚』と間違えたらスゴいことになりますね(ーー;)


Wikipediaによると「中世ヨーロッパではレビラト婚とともに教会法で禁じられていたものの、王侯の間で行われた例はある。日本では武家に嫌われていた逆縁婚以上に寛容に扱われ、明治初年に地方自治体で要許可制にしたところもあったとされるが、基本的に申請を行えば大部分は許可されていたという」そうです。


話を戻しますが「アナタハン島から帰還」という昔の新聞記事も載っていて「アナタハン島ってナニ?ドコにあるの?」で調べてみました。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%82%BF%E3%83%8F%E3%83%B3%E5%B3%B6


桐野夏生さんの『東京島』にはモデルとなった事件があるときいていましたが、これが「アナタハンの女王事件」だったのかと……「アナタはんは、ドナタはん?」なんて面白半分で考えていた自分が恥ずかしく情けなさ過ぎる( ´△`)



皆さま、どうぞ実り豊かな週末をお過ごし下さいませ!



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