さくらんぼ

2019年12月14日

黄冬雲便りNo.14:大きな布団に長い枕

今年の漢字は「令」だとか……私の中では台風被害が大きかったので「水」とか「雨」でした。1年どころか1日が過ぎるのが早く、そして思い出せないことが増えていくワタクシ……診断メーカーでの結果はコチラ!

オスカーさんの今年を表す漢字一文字は『運』です。
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https://shindanmaker.com/951315




「大衾長枕」という四字熟語を知りました。読み方は「たいきんちょうきん」……うっかり「たいきんちょうだい(大金頂戴)」と読んでしまうところでした。今はお年玉も電子マネーの時代だとか。いやぁ、時代の変化についていけませんわ(;´д`)

閑話休題。

「大衾長枕」の意味ですが、もとは夫婦仲がよいという意味の言葉だったそうです。玄宗皇帝が、息子兄弟が仲良く寝られるように大きな布団と長い枕を作らせた故事から、兄弟の仲がよいこともいうようにもなりました。

私も小さい頃は大きな布団に両親と兄と4人で寝ていました。2枚布団をくっつけていたのか、近くにふとんやさんがあったので特注で作ってもらったのかはわかりませんが。枕はひとりひとりでしたけど(笑) 掛け布団も重かったなぁ。今は羽根布団一枚に毛布で十分暖かいけれど、毛布を2枚にタオルケットに重い布団とか何枚も掛けていた子ども時代〜今はその部屋もごちゃごちゃ物置状態ですわ。



兄弟や友人の関係がとても親密なことのたとえに「夜雨対牀(やうたいしょう)」という四字熟語もありました。雨の音を聞きながら寝台を並べて、兄弟仲良く寝る……「牀」は寝台・ねどこ。「対牀」は寝台を並べることで、蘇軾(ソショク)の詩に由来するそうです。「対牀夜雨」「対牀風雪」という四字熟語も。風雪だと雪国の兄弟が浮かびますね。ほっぺたを真っ赤にして昼間は元気に遊んでいる様子が浮かんできます。


親密な友人関係が吹雪の夜、一転して………なんてあるかも?と思う邪な私の脳内にこの歌が流れできます〜♪凍えそうな季節に君は愛をどーこー言うの〜? T.M.Revolutionの『WHITE BREATH』⛄

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枕は結局ひとつで足りる 桜んぼみたいに頭を並べて眠る


林あまりさんの短歌で締めくくろうと思いましたが、診断メーカーをもうひとつ(*ノω・*)テヘ


今年のオスカーが手に入れたものを一文字で表すと…

【 恋 】

#今年手に入れたものを一文字で #shindanmaker
https://shindanmaker.com/951544




rohengram799 at 00:00|この記事のURLComments(4)

2018年04月03日

清和雲便りNo.4:泣かないで・・・

買い物途中、葉桜になりかけている木々を見上げていると、おやぢも詩人になれるような・・・そんなほわわ~んとした春の午後。林あまりさんの句は、こういうちょっとよろめきたくなるような季節にあうなぁ、と思ってしまいます。


『五分だけ 会いに行こう 抱きしめて 髪をくしゅくしゅ 撫でてもらえる 』



頭ポンポンではなく、髪をくしゅくしゅですよ・・・なんでしょうね、このトキメキ感の差は!



『枕は結局ひとつで足りる 桜んぼみたいに頭を並べて眠る 』


♪愛し合う2人 幸せの空 隣どおし あなたとあたし さくらんぼ

大塚愛ちゃんの歌う「さくらんぼ」はまだまだお子さまね( ´,_ゝ`)となってしまう、おやぢなワタクシがいます。




『目を見ずに話す少女に平手打ち
 のようなくちづけ もう泣かないで』


この句がとってもドラマがあって好きです( 〃▽〃)

なのに脳内では、ずっと舘ひろしが

♪泣かないで~泣かないで~

と歌っているのが、悲しいです・・・(ノ´Д`)ノ




rohengram799 at 15:48|この記事のURLComments(4)

2016年07月01日

布雲便りNo.1:サクランボ

今日は富士山の山開き(山梨県側)、ご来光に向かい登山した方々が「バンザーイ!」の声をあげながら「降参」している映像を見て違う、違う!となりました~「両掌を内側に向けて上げるのが、正しい万歳の仕方」と最近知ったばかりなので、スゴく気になります(^o^;)



『すべすべもつやもくぼみもさくらんぼ』(小沢信男)


詠まれているのは、さくらんぼ…さくらんぼ以外のなにものでもないはずなのに、なにか……違うものを連想してしまう(≧∇≦) 「すべすべ」で「つや」のあるお肌に「くぼみ」クッキリのナイスバディ……暑くなると「下着なんだか水着なんだか」の若い女性が増えますし……同じ作者の「うすものの下もうすもの六本木」におやぢ心が燃え上がります(/▽\) 自分ではそんな格好はしませんが、生地が伸びて薄物になる可能性は大ですな……(´;ω;`)



さてさて…今月のお便りは「布雲便り」です。“ニノグモ”と読むのですが、濁点はなくしてスマートに“ニノクモ”と心の中では思っています! 布雲は布のように広がって続いている雲のことで、万葉集の歌では「想い合う二人の間が絶え間なく続く」ことのたとえとして詠まれているそうです。7月は七夕もありますし、いいんでないの?ということで(笑) また中島みゆきさんの『糸』の歌詞にあるように


♪縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かを 暖めうるかもしれない
縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かの傷を かばうかもしれない


私と皆さまとのお付き合いの中に、だれかが必要としているヒントやキッカケがあったり、待っている「なにか」が生まれるんじゃないかなぁ……と。そしてそれをブログの中で大事に育てていきたいなぁと……まぁ大部分は自分の老後に楽しく読み返したいので、あれこれ詰め込んでいるのでガチャガチャな模様が織られている可能性があるんですけど、非売品ですから←誰も欲しがらないって!



相変わらずおやぢな感覚は抜けきれませんが、どうぞ今月も仲良くして下さいませ(;A´▽`A





rohengram799 at 15:48|この記事のURLComments(10)

2010年06月18日

第138号:佛壇に佛(ほとけ)のかずのさくらんぼ

「佛壇に佛(ほとけ)のかずのさくらんぼ」


広瀬直人さんの句ですが、初物とか頂き物とか、まず「ほとけさまにお供えしてから…」と母に言われた小さい頃を思い出しました。

「佛のかず」は、自分の両親、祖父母、その両親…と記憶にない、でもたしかにつながっている、あまたの数のご先祖さまに、ひとりひとつぶでもゆきわたりますように…という心がこめられた言葉でしょう。おそらく、黒檀のお仏壇ですよね。さくらんぼの朱が、艶やかにまぶしく輝く様子が目にうかびます。

そうそう、欧米のさくらんぼは、もっぱら果実採取用なんだそうです。さくらんぼ酒とかありますしね。だから、チェーホフの『桜の園』は『さくらんぼの園』というべきかと、私の持っている本には書いてありました(((^^;)


『桜の園』は題名と作者しか知らないのですが、吉田秋生さんの漫画は読みました!(白泉社文庫の『櫻の園』です) 映画化もされましたが、やはりイメージが違うんですよね。

『櫻の園』を演じる女子高生たちの内面は、一枚一枚自分の手でページをめくることで、伝わる氣がします。吉田秋生さんの絵が、また!いいんですよ~(^o^)/



rohengram799 at 07:00|この記事のURLComments(2)
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