ひとり

2019年01月17日

萌月雲便りNo.17:ひとり

今日は阪神・淡路大震災の発生から24年。朝起きてテレビをつけた時に画面に映し出された火災の様子、当初話を大規模な火災が起こったとしか思っていませんでした。いくら時間が過ぎても忘れられない、忘れてはいけないことってありますよね。



昨日は稀勢の里の引退会見もありました。読売新聞の編集手帳、出だしからグッときました。


◆期日や期限とかいう場合の【期】は、「とき」を意味する。以前、漢和辞典で引いたとき、それ以外の字義があることを知った。「ちぎる」「約束する」。これらは期待の期である。◆つまり期待とは、約束が果たされるのを待つ心持ちといえる。横綱へのファン心理に似ていよう。強い相撲を見せてくれるはずだ―それに応えようとして、けがや不調を押し無理に土俵に上がったことは確かだろう。(以下略)


引退して身体をきちんとメンテナンスして欲しいです。お兄ちゃん(三代目若乃花)も未だに現役の時に痛めたどころが完治していないようで、通院しているみたいだし。外野はいろいろ言うけれど、その立場になったことのない人間は、労いの言葉をかけるだけでいいんじゃないかと思ってしまいます。品のないお相撲さんが増えた中で、稀勢の里には昔ながらのお相撲さんの品位があったとして思います。ありがとう、お疲れさまでした。



記事の中で寺山修司さんの詩が紹介されていました。この詩を読んで「オヤジギャグかよ!」とツッコミを入れるような人とは一生わかりあえなくていいや、と思います。



『ひとり』


いろんなとりがいます
あおいとり
あかいとり
わたりどり
こまどり むくどり もず つぐみ

でも
ぼくがいつまでも
わすれられないのは
ひとり
という名のとりです

                       

(寺山 修司「少女詩集」(角川書店)より)




rohengram799 at 09:58コメント(6) 
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