ぶらんこ乗り

2012年02月01日

第684号:一枚の繪~お話をする二人

今日から2月ですね。着物を更に着ないといけない「きさらぎ」という感じがします。気温は気持ち高めなのに、あまりにも風が強くて……私的にはもう少し控えめで、女子高生のスカートがちょっとめくれる程度でよいのですが(((^_^;)


昨日「くちびる」の話を書いたせいか♪はがゆいのよ その唇 キスする場所 間違えてる 心の傷なら そんなとこにない…高橋真梨子さんの『はがゆい唇』がぐるぐるまわって
おります(´Д`)


クリムトの『接吻』も大好きな絵ではありますが、キスしているわけではないけれど、お互いに顔をよせている感じがなんとなくそんなふうに見える塙賢三(はなわ・けんぞう)さんの『お話をする二人』という絵が私は好きです。


もう亡くなられてしまいましたが、サーカスやピエロの絵が多いでしょうか?なんとなくシャガールの絵を想像していただいてもいいかも。


私が塙賢三さんの絵を初めてみたのは父がよく読んでいた『一枚の繪』という月刊誌でした。今も発行されています。この本で私は鎮西直秀さんなどいろんな画家の名前と作品も知ることになるのですが、私はピエロの絵がとっても気に入って「いいよね、この絵。買うならこの絵がいいよ(笑)」などと冗談まじりに父に話しておりました。


そしたらなんと!!父は「成人の記念に」と塙賢三氏のピエロの絵を買ってくれたのです~(゜□゜)「本に載っていたのとちょっと違うけどいいよな」と言って……嬉しいよりもなんだか申し訳ない気持ちの方が当時は強かったです。


ピエロの絵を飾るような場所がないので(サイズが大きいわけではないのです。額をいれてもB4より小さい)ずっと実家に置いてあります。私としては自分の部屋に飾って、気が向いたらながめる…同居人みたいな絵にしたいでのであります(笑)オレンジを基調にした、一見したら子どもが描いた絵みたいにみえるかもしれないけど、うん、好きです!!


この絵を買った時の記念品としてついてきたのが)塙賢三さんの卓上カレンダーで(あと本誌一年分)『お話をする二人』の絵にも出逢うわけです。


父はまだ話せるとかいう次元ではないのですが(前はリハビリ病院だったので言語療法とかスケジュールにありましたが、今は一般病院なのでこちらから希望する形になります。もちろん費用は別…近くはなりましたがこの点はちょっと…です)いつか母と『お話をする二人』に戻ってほしいなぁ、などと考えたりします。


しかし…なんで『ぶらんこ乗り』の話を書いた時にはピエロの絵を思い出さなかったのか、不思議です。塙さんの絵にはサーカスを題材にした作品も多く、空中ぶらんこが描いてあるのもあるのに。謎!!(笑)



rohengram799 at 20:03|この記事のURLComments(14)

2012年01月13日

第669号:ぶらんこ乗り

『枕もとに本積めばこれ宝船』(丸谷才一)


昨日帰ってから新聞を広げたら、こんな一句がありました~Nice(^-^)v


私は布団に入って本を読むことはないのですが(腹這いで読むのは苦しいし、肩と腕がいたいので持ち上げて読むのはツラい!!)枕元に自分の好きな本を置いておくことはあります。ケータイ置き場になっていますが(((^^;)


近くに好きな本があることで「いい夢が見られるのでは」というお子さまな発想ですな(^.^)


昨日は『ぶらんこ乗り』(いしいしんじ)という本を読みました。わりと薄い本だし、新潮文庫の表紙は夜空に浮かぶブランコや動物たちの刺繍がかわいいです。


タイトルから伊良部センセが出てくる『空中ブランコ』を連想してしまいますが、こちらは中原中也の『サーカス』という詩の感覚に近い気がしました。本編の中に登場人物の書いた童話がある『十一月の扉』みたいな感じ…主人公はこの不思議な物語を書く弟のお姉ちゃんです。


弟くんは幼いのにとっても優秀で、人の百倍は感受性が強い…そんな子の書く物語の視点は全く違って「ああ、そんな考え方もあるんだ」と目からウロコだったり。



「わたしたちはずっと手をにぎってることはできませんのね」
「ぶらんこのりだからな」
だんなさんはからだをしならせながらいった。「ずっとゆれているのがうんめいさ。けどどうだい、すこしだけでもこうして」と手をにぎり、またはなれながら、



なんと言ったと思います?



「おたがいにいのちがけで手をつなげるのは、ほかでもない、すてきなことだとおもうんだよ」



漢字が少ない分、ぶらんこがいったりきたりするようにふたりの気持ちを「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」……とゆっくり染み込むように伝えてくれる気がします。



人っていつも片手をのばして、自分の手をにぎってくれる誰かを探しているのかなぁ…あっちとこっちの違う世界をゆれながら生きている人もいるし…弟くんはそういった「ゆらぎ」を知りたくもないのに神様から先に知らされていたようで、せつない(ToT)


ある出来事から弟くんは口をきかなくなります。自分の声がまわりの人を不快にするから…いえ吐いてしまうほどの生理的嫌悪感のある「音」になってしまったから。そして彼の話は動物たちの「ものがたり」になっていくのですが…。


この本は冬に読んで欲しい、みたいな感想もあったので「この時期に選んだ私ってエライ!!」と自画自賛←アホでスミマセン('~`;)お父さん、お母さんもいい味だしております。ちょっと岡本一平・かの子夫妻(岡本太郎の両親)を思い出しました。


次は小川洋子さんの『まぶた』を読むつもりですが、表紙の目をつむった女の子の絵が麗子像のタッチに似ていて、ちょっとコワイです~枕元には置けないです( ̄▽ ̄;)



rohengram799 at 13:55|この記事のURLComments(12)
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