まど・みちお

2018年03月28日

桃月雲便りNo.31:目玉焼き

「全日本目玉焼き学会」というモノが存在するらしいです。似たようなモノが漫画「美味しんぼ」に出てきたけれど、食に関する団体ってきっと他にもたくさんあるんでしょうね。


http://medamayaki.net/menu.html



まど・みちおさんの詩に「めだまやき」(作品がすでに「」つきなのが意味深だと思う)というのがあって、何気なく使っている言葉のウラに在るものについて考えてしまいました。ただ繰り返しているだけで、その意味や本質が見えなくなっていることがたくさんあるような気がして・・・。




「めだまやき」


戦後に使われだしたのだそうだが
「めだまやき」ということばは いたい
いたくて こわい
いきなり この目だまに
焼きごてを当てつけられるようで・・・



いや 小さい弱い生きものたちの
はだかの目だまに
はだかの生命(いのち)に
この手が じかに
焼きごてを当てつけて楽しむようで・・・


いいことばだ どんどん使え
使いなれて 平気のへいざにられ
あの「たまごやき」ということばのように
と 何かにそそのかされるようで・・・


そのちょうしで そのちょうしで
いよいよ さいげんなく はてしなく
ざんにん ざんこくに なっていけ
と 何かにあおりたてられるようで・・・
こわい
「めだまやき」ということばは こわい





rohengram799 at 13:56|PermalinkComments(2)

2018年03月18日

桃月雲便りNo.20:かいだんのかいだん

パラリンピック、成田緑夢選手が金メダルを2つ取りましたね~スゴいです!しかし、最初の金メダルの時、読売新聞・スポーツ面の見出しが【成田 エクスプレス】だったのは・・・(´ε`;) これはセンスがあるんですかね? 成田エクスプレスの速さに掛けたとしても、ビミョーな気がする・・・。


2つ目のメダルの新聞一面の見出しは、あっさり【成田 「金」】だったのですが、DUSKINのコマーシャルで人気者になった、きんさん・ぎんさんの「成田きん」さんを連想してしまった!



そんな風に、ワタクシの何かを毎日刺激し続ける読売新聞さん(笑) 3/16の編集手帳では『回文遊び大事典』(東京堂出版)を知りました。上から読んでも下から読んでも山本山・・・? 古いなぁ。


https://www.e-hon.ne.jp/bec/SP/SA/Detail?Action_id=121&Sza_id=HH&refShinCode=0100000000000030595379


http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/1793168/1802629/84410886




以前『一行怪談』という本のことを書きましたが、まど・みちおさんのこの詩も、読み手の受け取り方によっては怪談・・・になるような・・・! 言葉により限りなく新世界・異世界が広がっていくおやぢの春です(*´∀`)♪




『かいだん』


かいだんを のぼった
一だん 一だん のぼった
のぼりつめて ほっとしたら
まだ そらへと つづいていた
みえない かいだんが・・・
そして そこを のぼっていた
なにかが まぶしく
どこまでも どこまでも
わたしの だいりのように


かいだんを くだった
一だん 一だん くだった
くだりおえて ほっとしたら
まだ ちかへと つづいていた
みえない かいだんが・・・
そして そこを くだっていた
なにかが ひとりで
とぼとぼ とぼとぼ
わたしの だいりのように





rohengram799 at 00:32|PermalinkComments(4)

2014年03月01日

東雲便りNo.1:この気持ちはなんだろ~?

『手袋に閉じ込めている感情線』(中里良)


ドキドキバレンタインの2月も過ぎて、あったかい春だよ、春♪を予感させた昨日の天気はどこへやら~また寒い冬に戻ったような3月になりましたね。この時期になるとお約束とばかりにオタ息子と♪この気もちはなんだろう~ と谷川俊太郎さんの『春に』を口ずさんでしまうのですが、昨日、ノンキに「谷川さんもいい年だけど、まど・みちおさんなんて100歳越えているからね~お母さんが小学生の頃からいるもん」などと話していたら、テレビからまどさんの訃報が……(T_T) このブログでもいくつか詩を紹介させていただきましたが(「おみやげ」や「かに」など…カテゴリにまど・みちおを追加しました)本当に残念です。



さて、今月は雲の字がありますが、雲の種類ではない(-o-;)「東雲便り」にしてみました。シノノメを漢字で「東雲」と書くのは、東の空の意味からの当て字だそうです。語源は「篠の目(しののめ)」ではないかと…古代の住居では、明り取りの役目をしていた粗い網目の部分を「め(目)」といっていました。篠竹が材料として使われていたため「篠の目」と呼ばれていましたが、この「篠の目」が「明り取り」そのものもを意味するようになり、「夜明けの薄明かり」「夜明け」も「しののめ」と言うようになったそうです。


3月、卒業シーズンですし、新たな旅立ちの準備を始める季節です。「おやぢの夜明けは早い」イヤイヤ、寒い季節を乗り越えて春を迎えるこの時期に美しい言葉がいいなぁと思い、使わせていただきました!!


『東雲のほがらほがらと初桜』(内藤鳴雪)
 

シノノメザクラはヒガンザクラより遅く、ソメイヨシノより早く咲くサクラだそうです。皆さまの心にも少しずついろんな種類のサクラが咲いて、ほがらかなあたたかい毎日になりますように。今月もよろしくお願い致しますm(__)m





rohengram799 at 13:11|PermalinkComments(11)
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