アマリリス

2014年11月25日

琥珀雲便りNo.26:まっすぐ進め!

今日は雨の1日でしたね。シフトの関係でいつもは遅番だけなのに、今日は早番の時間帯から出勤…久々の8時間勤務はやはり疲れる~早く帰りたいのに、電車が遅れて自分の予定より遅い帰宅になってしまいました。


待ち時間中に数ページ残っていた石持浅海さんの『まっすぐ進め』を読み終わりました。左手首に時計を2つしている美人さんと、「幸せに向かってまっすぐ進め」と名付けられた直幸くんの物語。お互い社会人で落ち着いたというかむしろ「枯れたカップル」な印象もありますが、ミステリーであり恋愛小説であり……で石持さんらしいなぁと思う作品でありました。


さてさて、マイペースでそれなりに出来る仕事とはいえ、8時間も拘束されているとはぁ…と心に羽がはえ、脳内にお花が咲き乱れてしまうもので……今日はアマリリスの別名に「ナイトスターリリー」というのがあると知り、よくナイトメアってきくけどなんだろ(´・ω・`)?と疑問が……。検索したところ「mareはメス馬です。Nightmareで悪夢の意味ですけれど、夜のメス馬ってどういう意味なんでしょうね?」というおやぢ心を燃え上がらせる質問が……!!


「"nightmare"という単語自体の"mare"の語源は「メス馬」とは関係ない(「妖魔」を意味する)のだが、音韻・綴りの類似から夢魔はしばしば馬の姿で描かれてきたのだそうです。」と真摯な回答があったにもかかわらず、メリーゴーランドのようにまわるまわる「夜のメス馬」という言葉(≧▽≦) じゃじゃ馬ならしの殿方にあんなことやこんなことで調教されるのでしょうか……スミマセン、お腹がすきすぎていつも以上に思考(嗜好?)がおかしくなっています(O.O;)(oo;)


競馬関係の記事で読んだのかと思いますが、馬の性別は「牡」「牝」「せん」の3種類に分けられるそうですね。牡馬(ぼば)はオス馬のこと、牝馬(ひんば)はメス馬のこと。もうひとつ「せん馬」は、性格に難のある馬を矯正する目的で去勢した牡馬のことだそうです……う~ん、気性が荒いってことでしょうか? 


お馬鹿さんなことばかり書いてしまいましたが、今夜はもう遅いのでこれで失礼いたします。馬が九頭ですべてがウマくいく夢がみたいですわ~皆さまも「幸せに向かってまっすぐ進」んでいけますように。おやすみなさい(+.+)(-.-)(__)..zzZZ





rohengram799 at 23:31コメント(6) 

2011年08月24日

第561号:万寿子さんの庭

今度はアメリカ東部での地震…昨日も急に揺れてビックリしましたが、ひとり暮らしの高齢者の方とか心細くないかと思ってしまいます。


『万寿子さんの庭』の万寿子さんもご主人を亡くしてからひとり暮らしをしているおばあさん。庭にはたくさんの花があって大きなアマリリスが印象的!!…なんて書くと、小柄で可愛らしいおばあちゃん♪を連想しそうですが、実際は「イジワル婆さん」に近い(笑)


近所のアパートに越してきた主人公の京子ちゃんにちょっかいを出す出す~まるで小学生みたいにスカートめくりをしたり「ブス」とつぶやいたり…(((^_^;)


でも、二十歳の京子ちゃんは負けないでやり返す~そんなやりとりをしているうちに年齢を越えた「乙女の友情」が成立して、一緒に温泉旅行にも出かける仲に(*^^*)


そこで、万寿子さんが軍需工場で働いていたこと、京子ちゃんにちょっと似ていた妹を亡くしてしまったことなどを知るのです。


そして老いは確実に万寿子さんに迫ります。化粧の濃い民生委員のおばさんがなんかリアル…年寄りはこうなの!!な思い込みとか…。


万寿子さんは風船爆弾の工場にいたのですが、この本を読む前に、川崎の登戸研究所資料館のコラムを読んでいました。ここは風船爆弾の開発を行っていたそうで…透明感のあるブルーの和紙(一部)が展示されているそうです。


同じ工場で万寿子さんと妹のみっちゃんは働くことになったのですが、爆撃にあい…。


この本は反戦がテーマではないのですが、万寿子さんの昔語りの場面を読むと、戦争が何年たとうと記憶に残り人を苦しめるのだと思いました。


だんだん痴呆が進み、自分でもそれを自覚している万寿子さんは遺書を書きます。それを京子ちゃんに渡して押し問答みたいになって…昔の万寿子さんになる場面があります。


「ごめんよう。みっちゃん、ごめんよう。あたし一緒に死のうと思ったんだよお~っ」
万寿子さんはわたしの腰に抱きつき、胸に顔を埋め、号泣した。
「でも出来なかったんだよう。許しておくれよ、みっちゃん」
「大丈夫だよ」
わたしは万寿子さんの小さな頭を抱き、頬をすり寄せた。
「大丈夫だから。まっちゃん。謝ることなんかないんだから……」


人生の最期にステキな友達と出逢えた万寿子さんは幸せだったと思います。そして京子ちゃんには、その想い出を大切に、前向きで楽しい毎日をおくってほしいと願うのです。




rohengram799 at 08:00コメント(12) 
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