この前、日本人の平均寿命が発表されましたね。


女性 87.14歳、男性 80.98歳・・・ダンナさんとこのニュースをみていて、お互いにあと何年?と計算してしまいました。私の場合、約33年・・・長い・・・どんな人でも仏様になる33回忌だ・・・と思ってしまいました。しかし、必ず明日がやってくるとは限らないのですよね。


『余命10年』(小坂流加)を読みました。二十歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知ります。読み終わってから、作者がこの文庫の編集が終わった直後に病状が悪化し、刊行を待つことなく2月に亡くなったことを知りました。(カバーに書かれた著者紹介に気がつかなかった) どんな病気だったのかはわからないのですが。でも、だから入院の様子や主人を含めた患者さんの気持ちやまわりの様子などがじわりじわり、ウソくさくなく伝わってきたんだと納得しました。最初、よくある宣伝文句で煽るだけのラノベ系だと思っていたので・・・申し訳ない!



茉莉の余命宣告をうけてからの年月、ツラい・・・ラストは甘い!と思うかもしれないけれど、このくらいは許してほしいと思いましたわ。少しネタバレになってしまいますが、棺中の彼女はウェディングドレス姿でした。以前読んだ漫画の『おとむらい』でも結婚式をあげていないので、最後は華やかに送ってあげたいというダンナさんの希望で「結婚式のような通夜」を自宅で。


ドレスを着てお化粧をしてもらった姿を見て「ママ、白雪姫みたい!」というまだ小さい娘。葬儀社のお兄さんに「ママと同じ色の口紅」を塗ってほしいとお願いします。「よくママが塗ってくれて一緒に遊んだの。」と。母親の頬にキスしてくる「冷たくなっても、ママ大好きだよ。」




『銀河英雄伝説』(田中芳樹)でミュラーが「ヘル・ミンツ、卿と私とは、どちらが幸福なのだろうか。卿らはヤン・ウェンリーが亡くなるまでそのことを知らなかった。吾々は、陛下が亡くなるについて、心の準備をする期間を与えられた。だが、卿らは哀しみがスタート地点から始まったのに、吾々はまずゴールを迎えて、それからまた心の飢えをみたすために出発しなくてはならない。」と言うのですが、闘病の話などを読むといつもこの場面ががうかんできます。





よく生きてよく死ぬって難しいですね。




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