昨日はホラーにガチガチしていたワタクシですが、今日は『温め鳥』という言葉を知りました。「ぬくめどり」と読むようです。


冬の寒い夜、鷹(たか)が小鳥を捕らえてつかみ、足をあたためること。また、その小鳥。翌朝その小鳥を放し、その飛び去った方向へその日は行かないという……冬の季語になっていました。実際は食料として小鳥を運んでいたのだと思いますが、そうは考えなかった古人もいたわけですね。寒い季節だからこそ余計に命を奪う行為ではなく、温かさを貰うこととして考えたかったのかも。


『温め鳥由の字に宀(うかんむり)かぶす』(中村堯子)


「ウはウチュウのウ」で由にうかんむりをつける「宇」になりますね。放された小鳥はそらの広さ、自由を感じたことでしょう。『ぬくめどり』という鷹匠のドキュメンタリー映画も作られていたようですね。



「鷹」で俳句を検索していたら「馬糞鷹」というキョーレツな文字が……なんですか、これは!! チョウゲンボウという、おおよそハトほどの大きさしかない小型の猛禽類のことでした。江戸時代前期からの呼び名らしいです。



昔、長元坊という不思議なお坊さんが凶作に苦しむ村に現れました。村を見下ろせる崖の上に座り、飯も食わず数日間ずっと眺めています。日に日に痩せていく長元坊でしたが、ある時、村人の何人かが彼にに村を救ってもらおうと供え物を持って行こうとして、河原で亡くなってしまいます。
村人はその事件の悲しみに暮れながら、長元坊に話しました。それを聞いた長元坊の体は大きく揺れて、やがてその身体は崖底へと落ちてしまいました……。翌年、村は豊作に恵まれます。村には飢饉から自分達を救ってくれた村人達と、長元坊の墓が建てられました。その後、作物の出来を確認するように、畑を見下ろすタカが見られるようになり……村人はいつしかそのタカのことを「チョウゲンボウ」と呼ぶようになった、という逸話があります。


こんないい話がある一方で「まぐそだか」と言われてしまうのは……その大きさに見合って獲物は小さく、ネズミなどの小動物、昆虫、コウモリやカエル、果てはトカゲなども襲って食べます。大昔に鷹匠などがこのチョウゲンボウを鷹狩に使うため飼育したものの、上記のようにろくな獲物を獲ってこなかったため……「馬の糞のように役に立たない鷹」という意味で「馬糞鷹」という蔑称で呼ばれてしまいました( ̄~ ̄;)


まぁ人間が勝手につけている名前なので、鳥たちには全く関係ない話かもしれないですね。案外、もっとカッコいい名前をつけて、お互い呼びあっているのかも(^◇^)




今日はなんとなくあたたかい1日、俳句の季語には「春隣」という言葉もありました。「春近し」と同意ではありますが、こちらの方がぽかぽか感があるような……。


『叱られて目をつぶる猫春隣』(久保田万太郎)


ふにゃ~な猫の表情が浮かんでくるような一句で好きです。皆さまも、ガチガチなハートと身体がほにゃらん♪と和む何かに出会える1週間になりますように(*´∀`)ノ