フランス

2016年12月26日

走雲便りNo.19:100年プリント

皆さま、昨日のクリスマスは楽しく過ごされましたか? お昼過ぎに二男がやって来て、来年のカレンダーと(毎年これを見て海外旅行気分になる、成田空港のヤツ)東野圭吾の「雪煙チェイス」あと目黒雅叙園パンフなど(2月にお泊まりしてきます〜宿泊代はすでに支払い済み)・・・ありがたいことです。


さてさて、前に電子書籍にチャレンジ!と書きましたが、まだチマチマ読んでいます。開高健さんて「オーパ!」の魚が大きな口をあけた表紙が印象的で、今読んでいる「最後の晩餐」がアンソロジー以外では、はじめて! 勝手にエロい作品を書く人だと思っていました(^。^;)


時代や場所をかえていろんな食絡みの話がたくさん。食べることって生命維持に直結しているので、アウシュビッツの収容所の話もありました。またペットフードを美味しく(?)食べるレシピもあったりが内容は多種多様、多彩です。


マリー・アントワネットの話もありました。あの「パンがなければお菓子を・・・」は別人の発言というのは、最近の話題かと思っていたらかなり前から言われていったのですね。フランス革命の前にすでにルソーの「告白」という本に似たような発言をされたとの記述もありました。当時の庶民の食べ物についてとか、王族の生活ぶりとか「ベルばら」世代にはたまらない記事ががたくさん! でももっとヒャー!だったのは、公開出産のことやその前の段階での話。


やはり世継ぎを産まないと! それなりに頑張る若いふたり、でも・・・ルイ16世には肉体的欠陥が・・・。アントワネットはその事を母親に手紙で相談し、マリア・テレジアは娘に適切なアドバイスをおくり、彼女の兄は男同士の話をして手術をすすめる・・・・・アントワネットは子宝に恵まれましたが、その後の人生は皆さま、ご存じのとおり。


しかし、私が思ったのは自分が亡くなってからその生涯を語られる時に、性格だけでなく秘密にしておきたい身体のことやらなんやら世界に公表されるのは・・・耐え難いですねぇ・・・たまに生まれ変わりとか言う人がいますが、本当に生まれ変わった本人なら、自分の秘密をみんなが知っているということに恐怖感やら羞恥心を抱いたりしないのかしら?ということです。明らかにして欲しいこともあるでしょうけど・・・(´-ω-`)




少し早いかと思いましたが、パソコン記事の壁紙を七福神にしてみました! 明後日、仕事納めの方がほとんどでしょうか? お天気は下り坂、お身体に気をつけて下さいませ。フジカラーフィルムのコマーシャルのようなタイトルになってしまいましたが、年内、あと1回は更新したいと思っているので、年末のご挨拶はその時に〜では、また(*・∀・*)ノ





rohengram799 at 09:59コメント(4) 

2016年07月23日

布雲便りNo.23:学生時代

島本理生さんの『七緒のために』を読み終わりました。 放課後の美術室で、雪子が七緒から手紙をもらうところから、物語は始まります。ルーズリーフに書かれた思わせぶりな文章、不安を煽るような言葉をわざと選んでちらつかせる七緒。 転校してきたばかりの雪子が仲良くなった彼女、七緒というのは本名ではなく、名簿の名前で呼ばれるのが嫌いだと言ったから。嘘つきで、デタラメで、だからこそ、抗いがたい魅力を放つ親友・七緒に振り回され、磨耗し、傷つけられる雪子ですが、彼女にも彼女の秘密や葛藤があり……。


以前読んだ『暗黒女子』(布雲便りNo.3:アンコ喰う女子)は高校生でしたが、こちらは中学生で余計に危ういというか複雑というか……自分が中学生でこの話を読んでも多分「都会の学校はこわい…」みたいな印象しかもてないかも、と思いました。今読むからこそ、あの時代の独特の雰囲気がわかるというか客観的に見えるという感じですね。 青谷真未さんの『鹿乃江さんの左手』(わた雲便りNo.36:魔性のおやぢ)とか、もう遠い昔の日々を思い出す作品はちょっと苦しいけれど懐かしく……同時収録の『水の花火』も村田紗耶香さんの解説もよかった! 殿方の場合も思春期をテーマにした、男子中学生を主人公にした小説を読むと、こんな気分になるんでしょうか? 



♪賛美歌をうたいながら清い死を夢みた~ 
女学生というとミッション系のイメージがあるので、ペギー葉山さんの「学生時代」を歌いたくなりますが(こちらに歌詞と替え歌がありました→http://www.utagoekissa.com/gakuseijidai.html)北海道出身のキリスト教伝道者で、八代斌助(やしろ ひんすけ、1900年3月3日 - 1970年10月10日)さんという方がいらっしゃいます。最初、名前が読めなくて「文と武と、どちらを優先して読んだらいいんだ?」と思っていました(;´д`)


音読みは“ヒン”訓読みは“うるわしい”で、意味は《文と武とがかねそろうさま。また、外面の美しさと内面の実質がともに備わるさま。「彬」》とありました。「斌斌(ひんぴん)」という言葉もあり「外面の形と内面の質がともに備わるさま。特に文章についていう」そうです。人名ではアキラとも読むそう。「斌」と「彬」ではだいぶ印象が違いますが……硬派と軟派みたい!なんて考えるのは私だけだろうなぁ(--;) 斌助は貧助でビンボーだから学費が払えなくて大学中退したと笑い話にしていたこともあるとかないとか……いろんな面をまわりの人に見せた、豪快でまた繊細な方だったようです。


「八代」というと私が思い浮かべる人物は八代英太 (やしろ えいた)さんです。1937年(昭和12年)山梨県生まれ、1973年(昭和48年)に舞台事故で車椅子生活になりましたが、1977年(昭和52年)に参議院初当選して政界に……今は福祉関係の講演会などをしていらっしゃるようです。


車イスと言いますと、テレビコマーシャルで「転ばなイス」を見ました。確かに安全で良さそうです。

http://www.francebed.co.jp/iryofukushi/special/korobanaisu/


フランスベッドから発売されていますが、社名について長年疑問だったので調べてみたところ、大ヒットしたソファーベッドの製品名がそのまま社名になったということがわかりました。1949年の創業当時は「双葉製作所」として車両シートの製造を行う工場だったそうです。1956年に「昼はソファ、夜はベッド」というキャッチコピーで分割式ソファーベッド「フランスベッド」を発売。この商品名は社内の公募によるもの。当時“おしゃれ”の代名詞であり、あこがれの場所であった「フランス」をイメージしたようです。 日本の狭い居住空間にピッタリと大ヒットになり、発売から5年後の1961年に「双葉製作所」から「フランスベッド株式会社」へと商号を変更。そこから本格的にベッドづくりに取り組むことに……そして今の「ベッドと言えば、フランスベッド」になりました(´∇`)


車イスについては、下記サイトもお読み下さい。戦時中使用されたという「箱根式車椅子」は今回はじめて知りました。

http://www.kawamura-gishi.co.jp/wv09/2014/04/post-91.html




今日も千葉は風が心地よく涼しいです。また暑くなった時に身体がついていけるか心配だ……猛暑日地域にお住まいの皆さまもお気をつけ下さい。







rohengram799 at 15:22コメント(12) 

2016年07月06日

布雲便りNo.6:オロオロおろち(ヾ(´・ω・`)

『岩牡蠣ををろちのごとく一呑みに』(武田禪次)


うわぁ…うわぁ……牡蠣の見た目からしてダメな私にしたら、ヒャー(;゜∀゜)な俳句ですが、きっと大粒なんでしょうね、それを口に入れた時の自分の感覚だったり、見ていた人の感想だったのかも……食べ終わったあとに舌をペロリって映像が浮かんできました。


おろちの「お(旧かなは「ヲ」)」は「尾」の意味。「ろ」は助詞で、現在使われている助詞の中では「の」に相当する語。「ち」は「いかかづち(雷)」や「みずち(水霊)」の「ち」と同じ、霊力や霊的な力をもつものを表す語である……と。「うわばみ」という言葉もありますが、これは15世紀頃からで古代語の「をろち(おろち)」に代わって用いられるようになったそうです。


楳図かずおさんのマンガに『おろち』ってありますが、不思議な能力を持ち、歳をとることのない謎の美少女「おろち」が、悲壮な運命に翻弄される人々の人生を見つめていくオムニバス形式(9つのストーリー)作品。私はコワイので(内容よりあの絵柄が……ホラーそのもの!)読んだことはないです。2008年に映画実写化されていたんですね。



『うな丼と決め牡蠣船の客となる』(西畑敦子)……ありそう(´∇`) 《カキペディア|牡蠣百科》というブログがあってフランスには「殻付き生牡蠣」の自動販売機があるという記事にビックリしました。



あとまとめサイトで日本の「潮干狩り」 知った中国人観光客ら、海岸に殺到 カキを取り尽くし、殻をポイ捨てを読んで……(-""-;) 三番瀬を荒らさないで~!!



トロッコ列車「奥出雲おろち号」というのが、4月初旬から11月下旬までの金・土・日・祝日(ゴールデンウイーク・夏休み期間・紅葉期間には平日も)運転しているそうです。ヤマタノオロチからのネーミングでしょうが、楳図さんのホラーキャラがコッソリ紛れ込んでいたら…((((;゜Д゜)))とヘンなことを考えてしまいましたぁ!!





rohengram799 at 10:12コメント(10) 

2015年06月25日

草雲便りNo.25:想像するしあわせ

昨日はもう「夏休みだぁ~!」みたいなアツい1日で、バケーション!バーゲン!とちょっとテンションがあがったワタクシですが、お出掛けして爆買いの予定もなく……フランスでは「Soldes(ソルド)」という、ひと月続く、年2回(夏と冬かな)の法律で決められた一斉セール期間が始まったことを知りました。ちょっと古い記事ですがソルドの日程と滞在許可証の更新でフランスの雰囲気をどうぞ~!!



この前、ダンナが魚乃目三太(うおのめ・さんた)さんが描いた『しあわせゴハン』というマンガを買ってきました。普通の人たちの食にまつわる小さな「しあわせ」を描いたもので、セリフがないので、読む側が自分の体験と想像力で物語がひろがっていきます。一巻の表紙イラストはお笑いコンビのタカ&トシのタカに似ています(笑)


魚乃目さんは1975年5月生まれ。奈良県出身で、大阪で漫画家活動をしていましたが、一念発起、34歳にして上京を決意!今はスカイツリーにほど近い東京下町在住だそうです。あ、一話完結で14品目+裏メニュー(ドッグフード)なんですが、各作品の最後に簡単な人物紹介とポイント説明的なものがあり、自分の思っていた通りだったとかそうだったのか…みたいな発見があって、また何度も読み返したくなります。


『今は詩集があまり読まれないと聞き、不安になります。詩や文章が読まれなくなれば、想像力が養われなくくなってしまいます。
音楽業界も同じです。80年代以降、音楽作品には映像が付けられるようになったため、聴く側は詞と曲の意味を自分で想像する自由を削がれてしまいました。そうした結果、想像力の欠落した若者が増えていくことが少し心配です。』


週刊現代(6/27日号)の「わが人生最高の10冊」というコーナーに湯川れい子さんの言葉がありましたが、その通りだなぁ……と思いました。今は小説をマンガ・アニメ・ドラマ・舞台にゲーム化……だけでなく、アニメがドラマ・舞台・ゲームになったり、ゲームがアニメやドラマになったり……なんだそりゃ~!?でオリジナル作品は減っていくような……映像化されてよりよく小説が理解できた!!みたいなのもあるでしょうが、先に映像がバァ~ン!と来ると、そのイメージがつきまとってしまうこともありますからね~私は古いけど『八日目の蝉』がバンバン流れていた映画のコマーシャルに影響されちゃって、なんか自分なりのキャラを想像出来ず集中出来なくてダメでした……ってワタシがダメなのかしら(O.O;)(oo;)



皆さまは元気モリモリ、食欲モリモリの木曜日にして下さいね(*´∀`)♪





rohengram799 at 09:00コメント(8) 

2015年05月02日

碧雲便りNo.2:碧血丹心

今月のお便りは「碧雲(へきうん)便り」ですが、このタイトルにしようと思ったのは今月は函館で『五稜郭祭』があるからです~時々ブログにも書いていますが、ワタクシは二十歳前後は新撰組、特に土方歳三さんにミーハーしていました(笑) 土方さんが最期を迎えた函館、その函館山に「碧血碑」があります。「へっけつひ」と読みます。 新撰組副長・土方さんや中島三郎助さんなど、函館戦争で戦死した函館政府軍(旧幕府軍)約800名が祭られている慰霊碑です。名前の由来は「「義に殉じた志士の血は、3年経つと碧に変わる」ときいていました。今回あらためて調べたところ「碧血丹心(へきけつたんしん)」という故事がありました。


中国周(しゅう)の霊王・敬王に仕えた萇弘(ちょうこう)は、讒言(ざんげん)に遭って郷里の蜀(しょく)に戻り自殺した。蜀の人が哀れに思ってその血を隠していたが、三年ほど経ってその血が化して、青く美しい碧玉になったという故事から。意味はこのうえない真心の意。また、このうえない忠誠心のこと。「碧」は青の意、「丹心」は真心・赤心(赤ん坊のような無垢で清い心)。「丹石之心(たんせきのこころ)」という言葉もあるようですが、「胆石」を連想してしまう……(^。^;)

http://www.hijikata-toshizo.com/khkke.htm


さてさて、昨日5月1日は「フランスでは「スズランの日」といって家族や友人など愛する人や大切な人に、スズランを送る習慣があるとか。スズラン(フランス語ではミュゲ)は、フランスでは春を象徴する花。鈴のような白い小さな花が可愛らしいですよねす。スズランを送られた人は、幸せが訪れると言われているそうです。中でも13個の花を付けたスズランをもらった人は、特に幸せになれるという話があるとか。
http://www.bourgognissimo.com/Bourgogne/1ARTL/BR_037_1.htm


私が昔読んだ花言葉の本には勇者が流した血が染み込んだ大地からスズランが生まれた、という神話(?)があったように記憶しています←しかし、検索してもそんな話はないんですよね~別の花と間違えているのかしらん? それでも!(笑)碧血碑の話をきいた時に、この話を思い出したので、私の中では5月とスズランはセットになっているのです。


吉屋信子さんが書かれた『花物語』という少女小説の元祖と言われる作品があるのですが、一番最初が「鈴蘭」なのです←別のポケット図鑑に書いてありました(笑) もうだいぶ前に買っていたのですが、積ん読でありました。今月中には読みたいなぁと思っています(´∇`)


今日から5連休という方も多いと思います。楽しく過ごして下さいませ。そして仕事だρ(・・、)という皆さま、ムリはせずに頑張って乗り切りましょう~私も出勤してきます(  ̄ー ̄)ノ




rohengram799 at 09:15コメント(8) 
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