ミルクホール

2015年04月25日

桜雲便りNo.25:なんたってドーナツ(≧∇≦)

いつも行く本屋さんのちくま文庫コーナーに『私の幸福論』がないかしらん?と立ち寄ってみたのですが、置いてある本自体が少なくて……そんな中で目にとまったのが『なんたってドーナツ ─美味しくて不思議な41の話』(早川茉莉編集)でした。文庫オリジナルです。『玉子ふわふわ』というのもあるらしい(笑)


ポプラ文庫の『3時のおやつ』というおやつアンソロジーも気になっています(^^;)(;^^)
http://www.poplar.co.jp/shop/shosai.php?shosekicode=81012480



さてさて、なんたっておやつのアイドル(笑)のドーナツ本の中身は……第1章『ドーナツの思い出』第2章『ドーナツの時間』第3章『ドーナツの穴』第4章『ドーナツのつくり方』第5章『ドーナツの物語』……村上春樹・いしいしんじ・江国國香織といった現代の人気作家さんの他、アナタはどなた?という古い文筆家の方々など……ほんの少しドーナツという言葉が出てくるだけの話や切なくなる物語やクスッとしてしまう話、ドーナツが出てくる本の話、ドーナツがある喫茶店の話にドーナツ盤(レコード)の話などなど、読んでいて飽きないです。好みのドーナツもいろいろだし、「ドーナツ」でなく「ドーナッツ」表記もあり、舌鼓を打ったり哲学したり、レシピもあったり……気になる作家さんのところを読むだけでもオモシロイと思います。


「ミルクホール」という言葉が出てきて、私の中では単純に喫茶店のイメージだったのですが、奥原哲志著『琥珀色の記憶 ~時代を彩った喫茶店~』によると「コーヒーを大衆の飲み物として普及させるうえで大きな役割を果たした。当初は店内に新聞や雑誌、官報が備えつけられており、学生たちがミルクを飲みながらそれを読んでいた。牛乳を飲み慣れない人が多かった当時、乳臭い匂いを消すために コーヒーを混ぜて飲ませるるようになり、ミルクコーヒーが中心メニューとなっていった」と書いてあるそうです。学生たちがミルクを飲みながら官報を読む……脱脂粉乳の入っていたあの計量カップみたいなアルミのヤツでミルクを飲むバンカラな学生さん……想像しただけで笑ってしまいます(^◇^)

あと「代用コーヒー」もいろいろあったのですね。タンポポコーヒーは好きです♪ 実際作った方の記事がありました。
http://www.snet.ne.jp/milk32/coffee.html


それから「ペニェ」というモノが出てきました。なんだ、そりゃ?でまたまた検索(笑) 卵を加えた揚げ衣を付けて揚げるフリッターや、生地を揚げて膨らませたものを言うそうです。「こぶ」を表す中世のフランス語 buignet から変化した語で、魚や肉、野菜に衣を付けて揚げる料理や、フルーツなどに衣を付けて揚げるデザート、生地だけを揚げるデザートなど。ドーナツはパン生地 (英 dough )揚げたアメリカのベニェの一種である、とありました。

「天ぷら」も ベニェの一種になるそうです。16世紀半ばに来日したポルトガル人やスペイン人が肉断ち期間に食べていたベニェが定着して、日本の料理の代表となったようです。スペイン語 temporas 「四季の斎日(各季節の木、金、土曜日で、特別な節食と祈りを行なう)」が語源という説が正しいようである……とありました。う~ん、サラリーマンおやじがカワイイOLさんを誘って、天ぷらを食べながら、得意気に話をする場面がうかんできましたわ(; ̄ー ̄A

おやつにドーナツが食べたい!そんな土曜日になりそうです。皆さまも甘く懐かしい時間を堪能して下さいね(*´∀`)ノ





rohengram799 at 08:56コメント(12) 
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