ミレイ

2018年10月25日

稲熟草便りNo.26:CMNF

CMNFとはなんぞや?と思ったら「Clothed Male, Naked Female (着衣の男と裸の女)」の略だそうです。美術に詳しい方、その道(自主規制)の方には馴染みのある言葉なんでしょうか?


女性に衣服を着せないというのは、女性は男性の従属物という男尊女卑の考えから? マネの【草上の昼食】という絵画は、なんのために裸体の女性がいるのかナゾの作品です。

https://www.myushop.net/paris/blog/detail/3183/110



ミレイの【遍歴の騎士】もタイトルからして「なんですか?」だったのですが「自らの力を試したり、ロマンチックな冒険を求めて渡り歩く騎士を、遍歴騎士と呼んだ」らしいです。風来坊?(笑) こちらの絵も月岡芳年みたいな妖艶さ、煽情的なところがない・・・同じミレイの絵なら【オフィーリア】の方がずっと美しくて、心がザワザワザワします。


https://www.musey.net/14606


こちらの方の2008/10/26付の記事をご覧下さいませ。他の美術関連記事も興味深く面白かったです。

http://rin667.blog.fc2.com



rohengram799 at 10:06コメント(2) 

2018年09月17日

菊咲雲便りNo.10:好きにさせてよ

樹木希林さんの訃報、やっぱりショックですね。なんかずーっとあのまま、それこそ妖怪みたいに永遠に生き続ける方なのではないかと思っていました。


2年前の1月、新聞に載っていた宝島社の広告を思い出した方もたくさんいるのでは・・・私も当時書いた記事を読み返しました。(祥雲便りNo.3:最後の欲
2016/01/05 )

http://tkj.jp/company/ad/2016/



樹木さんの終活、「最後の欲」は叶えられたでしょうか? 合掌。





「死ぬときぐらい好きにさせてよ」

人は必ず死ぬというのに。
長生きを叶える技術ばかりが進化して
なんとまぁ死ににくい時代になったことでしょう。
死を疎むことなく、死を焦ることもなく。
ひとつひとつの欲を手放して、
身じまいをしていきたいと思うのです。
人は死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく輝く塵になりたい。
それが、私の最後の欲なのです。



rohengram799 at 08:00コメント(4) 

2016年01月05日

祥雲便りNo.3:最後の欲

『孫が言う 向こうの爺ちゃん 一万円』(75歳、男性)



この孫は何歳なのかしら? 一万円お年玉をあげてもいいかな、という年齢は高校生じゃないと……と考えるワタクシ。これは「もっと欲しいなぁ~チラッ!」なんでしょうねぇ……けっして「こんなにもらうと困るんだよね」ではないのがせつなくかなしいシルバー川柳であります(´;ω;`)


あとジャニーズのいい年齢の人たちがヒガシやマッチから「お年玉をもらった!」とか言うのもなんだかなぁ……やめて欲しいですわ。だから二十歳過ぎて大学卒業しても「お年玉は?」と半分本気で要求する輩が出てくるのではないかと思うのですが( ̄~ ̄;)



さてさて、ワタクシは自分にお年玉だぜ!で昨日はいつもより早く家を出て、本屋にGO!でありました。いやぁ、ガッツリ買いましたよ~全部で11冊! やっぱり本屋の子に生まれたかったな~! 少しずつ本の感想などもまた書いていきたいと思いますが、今は野口卓さんのご隠居さんシリーズ3作目『犬の証言』を読んでいます。犬が生まれ変わった落語や鬼子母神、ミミズク、雁風呂など、それぞれが題材の話や記事など前に読んだな~と懐かしい友に再会したような気持ちになりました。記憶ってやっぱり薄れていくので、少し間をあけて別の本で同じような内容を読むことで定着率が高くなるのかも……まぁ私の場合、いろいろ混ざっちゃってカオスになりつつありますが(; ̄ー ̄A)




読売新聞朝刊にドーンと見開きで宝島社の広告がありました。ミレイの《オフィーリア》に扮したであろう、樹木希林さん……素晴らしい人選にデザイン! やるな~宝島社(≧▽≦) これを見て「ああ、あの絵がモデルだな」とすぐわかるのも本やらマンガやら読んできたおかげだわ~ふりがながなくても漢字が読めたし(笑) 以下、その文面です。



「死ぬときぐらい好きにさせてよ」

人は必ず死ぬというのに。
長生きを叶える技術ばかりが進化して
なんとまぁ死ににくい時代になったことでしょう。
死を疎むことなく、死を焦ることもなく。
ひとつひとつの欲を手放して、
身じまいをしていきたいと思うのです。
人は死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく輝く塵になりたい。
それが、私の最後の欲なのです。





この紙面は捨てないで保存しておこう……新聞も隅々まで読まないので、購読料がムダに感じていましたがこういうものに出逢ってしまうと、やっぱり継続してしまう(^o^;)



欲望まみれのワタクシ、仕事にいってきまーすヾ(´ー`)ノ



宝島社のプレスリリースより<樹木希林さんコメント>です。

宝島社の企業広告はこれまで目にしたことがあり、かなり記憶に残っています。
それはすごいことだと思い、お受けしようと思いました。
「生きるのも日常、死んでいくのも日常」
死は特別なものとして捉えられているが、死というのは悪いことではない。
そういったことを伝えていくのもひとつの役目なのかなと思いました。




【宝島社の広告】

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000281.000005069.html




rohengram799 at 12:30コメント(16) 

2012年11月03日

サバ雲便りNo.3:心・美眼

今日は《文化の日》ですね~パチも大衆の娯楽文化なのでしょうか?本日から例のパチは『素敵な三角関係』という曲になりました……過激な三角関係なら週刊誌で良く見かけますけど(--;)三角関係というと百恵ちゃんの『絶体絶命』を思い出します。


さて…ワタクシ、久しぶりに『ギャラリーフェイク』(細野不二彦・漫画・説明は後で)を読んでおります。コンビニ限定で、コミックスをテーマ毎に再編集したようなヤツですが、私が選んだのは[美に魅入られし人々よ!!]


表紙はミレイの《オフィーリア》……ミレイと聞いて北原ミレイの石狩挽歌が浮かんだ私って…(-_-;)この絵は見たことはありますが、作者名は初めて知りました。「ハムレット」も話は知らないくせに“尼寺へ行け!!”とよく叫んでいたおバカさんな子どもでした。恥ずかしい…(T-T)


コミックス第30集に収録されている「美しきことは…」という話がとても印象深かったです。ここに登場する作品はガラバッジョ(検索するとカラヴァッジョなので私の読み間違いかも)《“若者たち”の合奏》。画廊で絵を見て一目惚れしたという女性(実は描かれた若者のひとりが初恋の男性に似ていたからなのですが)と美容外科医のふたりが購入を希望していました。フジタは人工的な美しさを造り出す医師ではなく彼女に絵を売ったのですが…。


外見にコンプレックスのあった彼女は美容整形と引き換えにその絵を手放してしまったのです(~_~;)美しさを手に入れた彼女にはもう懐かしい過去の想い出は必要なくなったということでしょうか…でもその美しさをずっと維持できるかわからないのに。


フジタが最後につぶやく言葉、本当にきれいなものが好きな人、探し求めている人にはわかるのではないでしょうか。


「それでも、俺は信じる。人間が生きるのはパンのためのみにあらず―崇高に美しいものを求めずにいられない―と。」


美術品、芸術品を鑑賞するということは、ある意味自分の「心」をその作者に審査されているのかもしれないですね。美を愛するにふさわしい人間かどうかを。


☆ギャラリーフェイク
表向きは贋作・レプリカ専門のアートギャラリー『ギャラリーフェイク』を舞台に、オーナー藤田玲司が、様々な登場人物と様々な美術品を通じて、時に世界を駆け巡り、「美とは何か?」を追い求める話。守銭奴・ビジネスでなく「美の探求者」としてブラックな部分もあるフジタはステキ♪美術・芸術・骨董・その背景となる歴史等の多分野に渡るウンチク的描写などオススメです!!


☆「合奏」ほかガラバッジョ(カラヴァッジョ)の絵画はコチラで!

http://rosa.yumenogotoshi.com/boy2.html




rohengram799 at 14:30コメント(10) 
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