三好達治

2022年07月28日

涼天雲便りNo.14:知智乃実乃

ダンナさんとどうでもいい話をしていた時に出てきた疑問が「父の枕詞はなんだ?」でした。斎藤茂吉の短歌で「たらちねの母」は知っているけれど(それに付随する話も以前チラリと書いた)……で調べたらあった!! 今って本当に便利だわぁ(^ ^*)

ちちのみ‐の【乳実の】
同音の繰り返しで「父」にかかる枕詞。
母にかかる枕詞に「ははそばの」(ははそはの、とも)と言うのがあり、「ちちのみ」は「ちち」の実の意ではないかと。
「ちち」については未詳。山桃の類、トチの実、松毬(まつかさ)、イチョウ、イチヂクなどの諸説がある。
https://kotobank.jp/word/%E4%B9%B3%E5%AE%9F%E3%81%AE-2061537

「ははそば」は「柞(ははそ)」の葉。コナラ・クヌギの類の総称。
http://kemanso.sakura.ne.jp/hahaso.htm


三好達治の『いにしへの日は』 に「ははそはのはは」 が出てきます。 最後は平仮名ばかりなので、一瞬ナニが書かれているのだ?となってしまいました(;´∀`)
http://blog.livedoor.jp/supermilktea/archives/50244643.html



垂乳根について
http://rohengram799.livedoor.blog/archives/50772427.html



rohengram799 at 11:25コメント(6) 

2019年12月06日

黄冬雲便りNo.6:ね「むれ」

怪談えほんシリーズは ヽ(;゚;Д;゚;; )ギャァァァ となる絵本ですが、又吉直樹さん推薦のこちらの絵本は大人はうーん、しみじみ……となる一冊かも。

https://www.kadokawa.co.jp/product/321807000493/


私は本屋さんで見つけて立ち読みしたのですが、いろんな「むれ」の中から違うものをひとつ見つけるのが、結構大変でした。最初ひすぐ見つかるのですが、だんだん「どこだ〜?」になってきましたが、楽しくまたラストは考えさせられる絵本でした。




ネットニュースなどでも国際学力調査で日本の読解力が急落について、長文を読み書きしなくなった、読書量が減ったなどの要因をあげていましたね。


https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www.sankei.com/life/amp/191203/lif1912030037-a.html%3Fusqp%3Dmq331AQNKAGYAZbD0dmQroLLeQ%253D%253D



私は本は読む方だと思いますが、読解力があるかと言われると 、う~ん σ(´・ε・`*) ですけどねぇ。ある程度、言わんとすることは読み取れているだろうけれど、都合よくいろいろ解釈していることの方が多いような気がします。






太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。

次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。




三好達治の有名な詩「雪」。小学校の国語の教科書にも載っているそうです。私は中学校だった気がする。この詩について、もうだいぶ前になりますが、大学でかなりの数の学生が「眠らせ」を「殺して」と説明した、という記事を読んだことがあります。……ウチのダンナさんでもこんなことは言わなかった。まさかの解釈!! ハードボイルド!! 雪女? 雪の女王? コードネームはスノーマン? ブランカ? ヾ(´Д`;●)ォィォィ……日本(語)は大丈夫でしょうか?



なんとなく少年隊のこの歌が浮かんだ〜「バラードのように眠れ」⛄

https://sp.uta-net.com/movie/3697/



皆さま、あたたかくしてお過ごし下さいませ。





rohengram799 at 00:00コメント(2) 

2018年08月31日

炎昼雲便りNo.32:もしかしたら・・・

「平成最後の8月が終わりますね」とかテレビで言っていますが、毎日毎日誰にとってもそれは戻らない1日なんですけど~って思ってしまいます。なんでも「平成最後」をつけるのはやめてほしい(-_-;)




『人生は選ばなかった道だらけLIFEの核はIFでできてる』


読売新聞新聞(8/27)読売歌壇で俵万智さんが選んだ上尾市の関根裕治さんの作品。


【評】三好達治は海のまん中に母を見出だした。LIFE(人生)のまん中にIF(もし)を見出だしたのが、この一首の手柄だ。更に、その発見を上の句がうまく昇華している。



「三好達治の・・・」がなんの作品かわからなかったので調べたら、詩『郷愁』の一節に『ー海よ、僕らの使う文字では、お前の中に母がいる。そして母よ、仏蘭西人の言葉では、あなたの中に海がある』とありました。母(mere)の中に海(mer)が含まれているのですね。こういう発見ってちょっと嬉しいものなので、私もなにか見つけてみたい(笑)




もしかしたら・・・というと中島みゆきさんの歌う♪Maybe を思い出します。



Maybe 夢見れば Maybe 人生は
Maybe つらい思いが多くなるけれど
Maybe 夢見ずに Maybe いられない
Maybe もしかしたら




明日から9月、みゆきさんの♪船を出すのなら9月 を聴きましょうか(笑) またよろしくお願いいたします!




rohengram799 at 09:30コメント(4) 

2018年08月22日

炎昼雲便りNo.30:わすれもの

読売新聞(8/19)の「こどもの詩」にドキッ!としました。いつからこんな気持ちをなくしてしまったのか・・・こんなやさしさを思い出させてくれるために、小さい子どもは一生懸命大人に話をしているのかもしれない、そんなにふうに思いました



『ありさん』 佐々木凛人(りんと)ちゃん・3歳

ままー

ありさんが ちょうちょ

はこんでるよ

きっと びょういんへ

いくんだね




rohengram799 at 14:08コメント(4) 

2018年04月25日

清和雲便りNo.26:蟻と爪と指

「蟻が/蝶の羽をひいて行く/ああ/ヨットのやうだ」という三好達治の詩がありますが(「土」というタイトルだった。知らなかった)新聞に切った爪をアリが運んでいった!という話が載っていて、ええ~そんなことあるのか?と思って検索してみたら、何年も前から同じような質問がYahoo!知恵袋にあって、またまたビックリしました。


https://search.yahoo.co.jp/amp/kariyusiwear.ti-da.net/a5208294.html%3Fusqp%3Dmq331AQGCAEYASgB




新美南吉の「名なし指物語」という作品があります。子どもたちは、木靴を彫る名人のおじさんの仕事ぶりを見るのが大好き。こんなに器用なのに名無し指がないのはどうしてなんだろう? ある日その理由を聞いてみると、おじさんはゆっくり昔あった出来事を語り始めるのですが・・・いいところで(未完)となっていて、本当に残念!


「名なし指」はくすり指のこと。作品の中には、なんでそう言われているかは書いてなかったのですが、薬の調合や紅をさすときだけに用いられる聖なる指で、大切に扱われなければならない、という認識があったのではないかと。それに名前を付けて、みだりに口にすることは神秘性が薄れると考えられていたのでは?ということみたいです。本名を知られると呪われる、だから字名をつける、に似た感覚なのか?



♪ 人さし指 5本の指 10本の指
君の肩を 胸を腰を 暗闇に描く
君を抱きしめた この生きもので
思い出より 君を憶えている この指で


ジュリーの『架空のオペラ』というアルバムの一曲目に入っている「指」がまたセクシー好きなので、エロさがない話を読んでも、この歌詞を思い出して、朝からエヘヘ(*^.^*)となってしまうおやぢでした。




rohengram799 at 07:30コメント(2) 
メッセージ

名前
メール
本文
記事検索
月別アーカイブ