三浦しをん

2023年04月25日

陽春雲便りNo.18∶だってしょうがないじゃない?! な火曜日

おはようございます🐥 今日もヒンヤリとした朝になりました。


昨晩からコチラの本を読んでいます。
【白野真澄はしょうがない】
https://special.tsogen.co.jp/shiranomasumi


同姓同名どころか、身内が以外に旧姓でも同じ名字、名前の人に会うことはほとんどないですわ。1話から結構トバしてる?!内容だったのでビックリしましたが、面白く読んでいます。どこかにいる「白野真澄」さんの感想を聞きたい(笑)


その前はアンソロジーを読んでいました。
【Seven Stories  星が流れた夜の車窓から】
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167920234

もちろんタイトルと表紙買い😆 九州を走る豪華寝台列車「ななつ星」を舞台にしたアンソロジーです。
三浦しをんさんの「夢の旅路」は長い付き合いの女友だちふたり旅。女の友情は長続きしないと言いますが、長く付き合える関係には「親友」とかありふれた肩書はいらないような気がしました。

年配女性のふたり旅ってよく見かけるけれど、ナイスミドルのふたり旅ってあまり聞かないかもしれない〜男同士だと「友あり遠方より来たる」でお互いの住まいをふらりと訪ねるイメージが強いかなぁ。個人の見解です😅

桜木紫乃さんの「ほら、みて」は卒婚を考えている奥さんの話。絵本セラピストの勉強を始め資格を取る。同名の絵本が出てくるのだけれど、これは市販本ではありませんでした。https://ameblo.jp/fm946-satopu-blog/entry-12642573223.html


ほら、みて。水がきれいだ。いつのまにかぼくは、こんなところまできたよ


始まりはこんな文章です。以前読んだ『短編 ホテル』というアンソロジーでも「青い本」という絵本が出てくる作品を書いていたので、桜木さんは絵本が好きなのかしら?
http://bunko.shueisha.co.jp/tanpenhotel/

架空の絵本と言えば漫画『死役所』の「あしたのわたし」もそうでした。こちらは反響が大きかったからか書籍化されています。
https://bookwalker.jp/de11ec4f8a-81f2-477b-ba13-e27ad826e2bc/


豪華寝台列車の旅、私は好き嫌いも多いしお酒も飲めないので「乗りたい!!」欲求はそれほどないのですが、九州は行ったことがないので(ほとんど旅行にいかないけど)こういう記事を読んで楽しませてもらってます😄

【九州のロケ地巡りを楽しもう】
https://note.com/yasuisanchi/n/n00ab3ac5274a


そうそう! 本のタイトルを検索していたらこんな物件サイトが🌹

SEVEN STORIES -3階|葡萄色の漆黒- のマンスリーマンション情報
https://atinn.jp/plan/12067

「葡萄色の漆黒」……🔔🌹ファンなら絶対気になると思うのよね💕



今日のタイトルは和田アキ子さんの♫だってしょうがないじゃない から🤭
https://www.uta-net.com/movie/2980/


来週はもう5月! 残り少ない4月もどうぞ「ご安全に」!





rohengram799 at 09:55コメント(4) 

2017年07月25日

蘭月雲便りNo.11:涙そうそう~花物語

ずいぶん前に買った吉屋信子さんの『花物語』、読み始めるまでも時間がかかりましたが、ようやく上巻を読み終わりました。「女学生のバイブル」と呼ばれベストセラーになった、短編集です。どの話のタイトルも植物にちなんでいます。



「釣鐘草」は両親が亡くなり、幼い弟と親戚の家にあずけられた姉の手紙形式の作品なのですが、姉弟が寄り添いながら、お互いをいたわりあって暮らす姿がなんともかなしく・・・かわいく健気な弟を流行り病で亡くすことになった姉の悲嘆と決意。



「けれども、思えば不幸の中にも丈のびて育てられ、弟逝きし後に一人残る悲しい自分にも、やはりこの世に努むべき使命が与えられているのだと思いました。親身の弟を失った私は、この上は広い世の中の子供たちを弟として、心から愛して教えてゆきたい、その職に身も魂も捧げて一生を清く送りたい、ただその一つの希望が私の心を励ます光であり力でございました。」そして続く「弟は形として世になくとも常に不滅の幻影となって私の心を鞭打ち励ましてくれるのでございます。」に「涙そうそう」の♪いつもいつも胸の中 励ましてくれる人よ・・・を思い出しました ρ(・・、)



今日は三浦しをんさんの『政と源(まさとげん)』を詠んだのですが、元銀行員の国政とつまみ簪職人の源二郎は幼なじみで年齢は73歳。水路のある下町で正反対の性格ながらパワフルに暮らしています。が、やはり死について考えたりするもので・・・。



「死んだ人間が行くのは死後の世界なんかじゃなく、親しいひとの記憶のなかじゃないかってことだ。親父もおふくろもきょうだいも師匠もかみさんも、みんな俺のなかに入ってきた。たとえばおまえがさきに死んでも、俺が死ぬまで、おまえは俺の記憶の中にいるだろう」


源さんのいい台詞に「その説でいくと、ボケないように願わないとな」と返す政。まだ彼らの年齢には届かないワタクシですが、ウンウンと老化現象のあれこれにうなづきながら(笑)サクサク読んでしまいました!



肉体はなくなってものこるもの、のこせるものはたくさんあるんですよねぇ・・・。




来週はもう8月、ますます暑くなりそう~皆さまもお身体に気をつけて下さいませ♪(o・ω・)ノ))







rohengram799 at 12:58コメント(4) 

2017年04月03日

菫青雲便りNo.2:ありがと。

4月になりました。東京では桜が満開だとか? 今月のお便りは桜ではなく菫です(о´∀`о)

菫(すみれ)のつく石がありました。菫青石(きんせいせき)、アイオライトとか他にいくつか呼び名があるみたいです。青色だけれど、角度によって透明、灰色、黄色等などに見えるそうです。この多面性にひかれ、季節も春だし字面も美しい(笑)ので、このタイトルにしました。またよろしくお願いいたします!

さてさて、今月最初には読み終わったのは『ありがと。―あのころの宝もの十二話』 (ダ・ヴィンチブックス)でした。具体的に親や友だちに感謝するというより、その時代に、また一緒に過ごした時間に、あの頃の自分に感謝する、みたいな感じの作品集でした。

・犬飼恭子「町が白雪に覆われたなら」
・加納朋子「モノレールねこ」
・久美沙織「賢者のオークション」
・近藤史恵「窓の下には」
・島村洋子「ルージュ」
・中上紀「シンメトリーライフ」
・中山可穂「光の毛布」
・藤野千夜「アメリカを連れて」
・前川麻子「愛は、ダイヤモンドじゃない。」
・三浦しをん「骨片」
・光原百合「届いた絵本」
・横森理香「プリビアス・ライフ」

「モノレールねこ」は既読だったので、ひとつ損した気分になりました( ̄~ ̄;) 可愛い話なんでわるくはないのですが、テーマでいったら「バルタンの最期」の方がよかったかなぁ。初読みの作家さんもいてなかなか楽しめました。中にはう~ん、イマイチ?もありましたが、三浦しをんさんはさすがです。こういう片想いの話は嫌いじゃないぜ!と申し上げておきましょう(笑) また光原さんの作品もよかったです。

一番好きというか印象的だったのは「光の毛布」。主人公は建築関係の仕事をしている女性で、同棲している彼氏とはすれ違いの時間が増えるばかり。体調が最悪の中でも現場監督の立場では抜けられない。納期もギリギリだし。意識が朦朧としてきて発熱の予感がする。このままでは倒れてしまうと思い、5分だけ寝かせて、と頼み奥のベンチシートで横になるとすぐ記憶がなくなる。どのくらい眠っていたのかわからないけれど、目覚めた時になにかしらあたたかいものに体が包まれていると感じる。


・・・誰かが毛布か何かをかけてくれたのだろうと思い、うっすらと目を開けたとき、わたしは感動のために体がかっと熱くなるのを抑えることができなかった。
天井に取り付けてある店じゅうの照明器具が、一斉にわたしに向けられて点灯されていたのである。わたしが凍えないように、ライトの熱で暖めてくれていたのである。ほかの薄暗い場所では、大工さんたちや職人さんたちが、黙々と自分たちの仕事をしているのだった。・・・


「あんなに贅沢な毛布をわたしは知らない」・・・o(T□T)o


中山可穂さんは気になっていた作家さんだったので、他の作品も読みたくなりました。あとこの話を読んで思い出したことがあります。

小さい頃、私は2歳上の兄によくくっついて遊んでいたのですが、ある日、兄の友人数人と田んぼにカエルのタマゴやらおたまじゃくしを採りにいきました。雨が激しくなってきた時に、みんなが自分の傘を重ねてドーム形(テントみたいな感じ)にして、その中に私を入れてくれたのです。自分たちはぬれながら田んぼに入っていましたが(;´д`) ずっと忘れていたけれどその事を思い出して、うるるんρ(・・、)
となったワタクシなのでした。



rohengram799 at 10:16コメント(2) 

2015年11月29日

暁雲便りNo.35:紫のウチとソト

『長く黒い髪と、重い十二単の下で、紫式部はどのような欲望をたぎらせていたのか。源氏物語の中に、そのヒントは隠されています。一つ一つの欲望をつまびらかにすることによって、源氏物語と紫式部とは、私達にとってより身近なものになるのではないかと、私は思っています。』


酒井順子さんの『紫式部の欲望』をイッキ読みしました! 源氏物語は大和和紀さんの漫画も途中で人物の区別がつかなくなり読むのをやめてしまい、宝塚の舞台も観たことがなく、昔見たテレビでは赤鼻の末摘花と生き霊の六条御息所しか記憶になく……それに名前だけ知っていても女だと思っていた人が男だったり……(((^^;) 


源氏物語は長保3年(1001年)には、ある程度完成したと言われる小説。全54帖に及び、文字数は約100万(400字詰め原稿用紙で約2400枚)の大長編。70年間にも渡るストーリーには、約500名の人物と約800首の和歌が登場……紫式部が才女だったとわかりますわ。


私は酒井さんの本を文庫で買ったのですが、200ページくらいで読みやすく、登場人物の性格も当時の風習・風俗などわかりやすく書かれていたし、巻末に簡単なあらすじや相関図もあって大変助かりました! 紫式部も今の私たち(?)と変わらぬ妄想をたくましくして「秘密をばらしたい」「ブスを笑いたい」「専業主婦になりたい」など、物語の中で日々の暮らしのストレスを物語にして発散していたのだと思える笑えるエッセイでした。解説は三浦しをんさん。「本書を読むとうなずきすぎて首がむち打ちになる。」……確かに! 学校の授業でもコチラを教材にしたらいいのに……と思いましたわ。


学校でちょっと思い出したことがあります。川原泉さんの漫画に『笑う大天使(ミカエル)』というお嬢様学校が舞台の作品があります。昭和60年代ですよ、昔話が好きですみません! 主役は巨大な猫をかぶった3人の娘さん(笑) 源氏物語を読んでレポート提出しなさい!という話があるのですが、架空のプレイボーイ(これも懐かしい響きがあるなぁ)光の君に腹を立てまくり、それぞれの印象は《知的ブレーキのあまり利かない性格か或いはブレーキ自体が存在しない質(たち)の「歩く煩悩様」の典型的な例》《性的衝動の赴くまま他を顧みる事無く自らの欲望を満足させなければ気が済まない「性衝動人」》《独りよがりの悩みで周囲の人々を不幸に巻き込むだけでなくさらにその執着心と多情さで不幸を拡大させるという「増殖ワラジムシ」》とかなり辛辣! 今の女子高生だったら光源氏にどんなキツい言葉を浴びせるのかしら? それともただギャハハ(o^ O^)シ彡☆と笑い飛ばすのかしら?



同じ望みでも「希望」というと清らかな関係、「欲望」というとドロドロなお肉の関係なイメージなんですが(あくまでおやぢなワタクシの場合)エーリッヒ・フロムという心理学者は『私たちの欲望は「外に対して願望を持つ」ということ』と言っているらしい。地位や名声、財産などを求めることは外の願望で、希望は内なるもの。紫式部には希望ではなく欲望を感じた酒井順子さんはさすが!なのかも(≧∇≦)



明後日はもう師走。気温も低くなってきました。皆さま、お身体に気をつけて下さいませ。





rohengram799 at 20:51コメント(8) 

2015年04月10日

桜雲便りNo.10:「たいがい」のパーセント

昨日の『穴埋め問題』の答え(?)は「孔雀」でありましたが、食用になるのかとの疑問があり、検索してみたらこんな文面がありました。


「孔雀・・・若いうちは綺麗な羽を取るので、食用の孔雀は年老いているか病気で死にそうなものが多い。でもうまいんだよなぁ。」


食べられる(゜д゜) しかも美味(;・ω・)……他の食材についてもこちらのサイトをお読み下さい。さすが中国です(◎-◎;)


http://www.geocities.co.jp/MotorCity-Pit/5219/susumenai.htm




この前から三浦しをんさんの『きみはポラリス』を読んでいます。バリバリの恋愛連作短編集だと思っていたので、あんまり恋愛物に気持ちが向いていなかったこともあり、中古本コーナーにあっても買わないでいたのですが(;^_^A 砂を吐くようにあま~い恋愛小説ではなく、連作でもなかったです~短編集なのは確かですが。ポラリスってポーラスターと同じ意味でいいの?北極星のことなの?という疑問は相変わらずありますが『巨人の星』みたいに、常に輝き自分を勇気づけ、励まし目標になり忘れられない存在…みたいな意味でいいのかな、とこの本を読みながら思いました。いろんな恋愛感情が溢れていて、人の気持ちの複雑さをあらためて考えましたわ。


その中で「ちょっと待って~!!」と思ったのが『裏切らないこと』に出てきた嫁!! お風呂あがりでゴキゲンさんなわが子の、これから立派な「股間の紳士」に育つであろうムスコを口に含むってナニしてんの、あなたはっ(;゜∀゜) 目撃したダンナさんはモンモン、モヤモヤしながら同僚のおばさんに聞いてみることに。女の子ふたりの母親である彼女はあっさりとこう言い放ったのです。


「そうねえ、してみると思う」


ナニ言ってんの、おばさん( ̄□ ̄;)!!


「かわいいじゃない、赤ちゃんのあれって。しかも自分の子なんだしさ。息子を持った母親は、たいがいしゃぶってみてるのと違う?」


「たいがいってことはないと思う……」


うんうん(゜-゜)(。_。)(゜-゜)(。_。)その通りだよ、その通り! 「かわいいじゃない( 〃▽〃)」でしちゃうお母さんがいる、それは否定しないでおくけど、これを読んだ人が「たいがい」の割合の多さが限りなく100%に近くて「あの人もそうか…」みたいに思われていたらヤダッ!! だって私はそんなことしてないもん……( TДT) あ、この話のテーマはこんなことではないので、これからお読みになる方はあまりこだわらず読み進めて下さいませね。



ところで……小さい頃の写真っていろんなおじさん、おばさんに抱っこされているのが残っていませんか? 私は近くの同級生(女の子)のお父さんに抱っこされている写真が残っているのですが、私はこのオッサンがキライなので、スゴくイヤなんですよ~以前田舎に帰った時に「あれ、久しぶりじゃん! おじさんのこと、誰かわかる?」「…(誰だよ、アンタは)?」「なんで~小さい頃は抱っこしてやったのに~忘れちゃっとぅけぇ~」と言われた時には、早くいなくなれ、○○親父!!と思いました……(`Δ´)



今日は午後からまた雨になりそうですね。桜は葉桜になってしまいましたが、新緑が眩しい季節も楽しみです。皆さまもお身体に気をつけて下さい。






rohengram799 at 10:36コメント(10) 
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