中原中也

2013年02月27日

らくだ雲便りNo.13:春…(^.^)

明日で2月も終わり~暦の上ではとっくに「春なのに」店舗の景品棚には雪だるまサンが…おひなさまがいてもいい時期なのに(--;)

おひなさまと言いますと「顔が命」(笑)ですが、お顔立ちが気に入ってもお着物が今一つ…と思うモノがないですか?この前、ホームセンターでいくつか親王飾りを見たのですが(買う気はもちろんない)「アナタのお顔は好きなんだけど、着物がねぇ…」なんてつぶやいてしまいました(((^_^;)

話は変わりますが、「春と言えばナニを連想しますか?」というアンケートがやってきました。「春」…真っ先に浮かんだのは「春画」でしたが(いや~ん!!)コレはどうで考えてもまずい(--;)←普通に入学式とか桜とか思い浮かばないのはナゼ!?(笑)

あれこれ考えていたら、中3の時、国語の教科書に載っていた中原中也の『吹く風を心の友と』という詩を思い出しました。「私がげんげ田を歩いていた十五の春」とかあったよなぁ~「春」って一番学生に似合う言葉なのかも!

他の人のアンケートが気にはなりますが…皆さまの連想ゲームはどんな感じでしょうか?



rohengram799 at 22:11|この記事のURLComments(10)

2012年01月13日

第669号:ぶらんこ乗り

『枕もとに本積めばこれ宝船』(丸谷才一)


昨日帰ってから新聞を広げたら、こんな一句がありました~Nice(^-^)v 私は布団に入って本を読むことはないのですが(腹這いで読むのは苦しいし、肩と腕がいたいので持ち上げて読むのはツラい!!)枕元に自分の好きな本を置いておくことはあります。ケータイ置き場になっていますが。近くに好きな本があることで「いい夢が見られるのでは」というお子さまな発想ですな(^.^)


昨日は『ぶらんこ乗り』(いしいしんじ)という本を読みました。わりと薄い本だし、新潮文庫の表紙は夜空に浮かぶブランコや動物たちの刺繍がかわいいです。

タイトルから伊良部センセが出てくる『空中ブランコ』を連想してしまいますが、こちらは中原中也の『サーカス』という詩の感覚に近い気がしました。本編の中に登場人物の書いた童話がある『十一月の扉』みたいな感じ…主人公はこの不思議な物語を書く弟のお姉ちゃんです。

弟くんは幼いのにとっても優秀で、人の百倍は感受性が強い…そんな子の書く物語の視点は全く違って「ああ、そんな考え方もあるんだ」と目からウロコだったり。


「わたしたちはずっと手をにぎってることはできませんのね」
「ぶらんこのりだからな」
だんなさんはからだをしならせながらいった。「ずっとゆれているのがうんめいさ。けどどうだい、すこしだけでもこうして」と手をにぎり、またはなれながら、


なんと言ったと思います?


「おたがいにいのちがけで手をつなげるのは、ほかでもない、すてきなことだとおもうんだよ」



漢字が少ない分、ぶらんこがいったりきたりするようにふたりの気持ちを「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」……とゆっくり染み込むように伝えてくれる気がします。


人っていつも片手をのばして、自分の手をにぎってくれる誰かを探しているのかなぁ…あっちとこっちの違う世界をゆれながら生きている人もいるし…弟くんはそういった「ゆらぎ」を知りたくもないのに神様から先に知らされていたようで、せつない(ToT)

ある出来事から弟くんは口をきかなくなります。自分の声がまわりの人を不快にするから…いえ吐いてしまうほどの生理的嫌悪感のある「音」になってしまったから。そして彼の話は動物たちの「ものがたり」になっていくのですが…。

この本は冬に読んで欲しい、みたいな感想もあったので「この時期に選んだ私ってエライ!!」と自画自賛←アホでスミマセン('~`;)お父さん、お母さんもいい味だしております。ちょっと岡本一平・かの子夫妻(岡本太郎の両親)を思い出しました。

次は小川洋子さんの『まぶた』を読むつもりですが、表紙の目をつむった女の子の絵が麗子像のタッチに似ていて、ちょっとコワイです~枕元には置けないです( ̄▽ ̄;)



rohengram799 at 13:55|この記事のURLComments(12)

2010年12月05日

第347号:Mr.サマータイムが経営者!? 『サーカス学校』の話

もう過ぎてしまいましたが、12月3日は『奇術の日
』でした。日本奇術協会が1990(平成2)年に制定。
奇術(手品)につきもののかけ声「ワン(1)ツー(2)スリー(3)」からという、おやぢギャグに近い理由からですが、『催眠術の日』は反対に「スリー(3)ツー(2)ワン(1)」からという………まぁ、よいのです!今回の本題は『サーカス学校』ですから(笑)




サーカス小屋は高い梁
そこに一つのブランコだ
見えるともないブランコだ


頭倒(さか)さに手を垂れて
汚れた木綿の屋根のもと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん



中原中也クンの空中ブランコの音がなんともいえない『サーカス』ですが、競馬学校みたいに学校があるなんて…一瞬雑技団を連想してしまいました。場所は群馬県で四年制、前期・後期の授業、学費は年間30万とききました。ウクライナから先生を招いていて、アクロバットやパフォーマンスなどを教えていただくらしいです。


廃校利用した学校で、寮とかはなく、過疎地の利点!?を生かし空き家を激安で借りて生活するみたい。娯楽とかなさそうだから、精進するしかないのかも(((・・;)


あ、「サーカスの日」もちゃんとあって、10月26日です♪



《サーカス学校》

http://www.ntv.co.jp/burari/071201/info08.html


《2019/2/17 追記》
http://kiryutimes.co.jp/news/15502/


rohengram799 at 00:01|この記事のURLComments(12)

2010年09月27日

第278号:汚れちまったかなしみに…φ(°°)

電車を待ちながら、のほほん~♪としていたら、新型スカイライナーが駅を通過していきました(-.-)ま、それは別にいいのですが、あんなに美しかった青と白のないすばでぃ(笑)が、ものすごくうす汚れていました。


このところ、風が強く雨続きだったりするので、仕方ないのかもしれませんが、それを見て何故か思い出したのが、中也クンの詩でした。実はワタクシ、この詩の全文を知りません。教科書で習った覚えもないし、詩集を買いたい気持ちもなかったのです。


ラブリ~なお帽子姿の写真は知っていますが……私にとって彼はシャガールなんです(-_-) わかりにくいたとえですが、感覚的っていうのでしょうか? 岡本太郎氏よりわかりにくいモヤモヤ感のある人なんです(;´д`)


「汚れちまったかなしみ」とは、一体なんなのか? 思い出が汚された、ならまだわかるのですが、自分の純粋な悲しい気持ちを誰かがバカにしたということなのでしょうか?


お前は自分のためにしか泣いてないんだよ!!的な言葉を投げつけられた「青春の影」なのか? お前程度のツラさで自分に酔ってんじゃね~よ!!と言葉のパンチをくらったのか? いやいや、自分自身でその「かなしみ」を薄汚いものにしてしまったのでは…!? お勉強した記憶のある方、ぜひこの詩について教えて下さいませm(__)m



あと『15の春』(盗んだバイクで走り出す~♪は15の夜ですから!!)は好きだったというおぼろげな記憶があります。中也フリークの方、ぜひご教授下さい(´ー`)ノ






rohengram799 at 20:43|この記事のURLComments(5)
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