人生案内

2021年03月19日

華節雲便りNo.17:ばら の メメントモリ

冬のばら口紅さしてやりにけり 龍岡晋


こういう俳句を見つけると、カサカサ乾燥した乙女の唇に潤いを与えるために己が唇を……な殿方を連想してしまうワタクシなので「変態連結」という言葉にも過剰反応をしてしまいました……イヤだわ、イヤだわ ← おやぢの恥じらいのざわなんと見苦しいことよ (´д`)

https://railnoote.blog.jp/archives/20210227.html


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明日(3/20)は「春分の日」。お仏壇や墓地、メモリアルホールと横文字にすると印象が違う葬祭場の折り込みチラシが目立つ時期ですね。樹木葬とか海洋葬とか、いろんな埋葬方法がありますが、自宅の庭に散骨するという方法もあるそうです。


故人のご遺骨を敷地内にまくという方法で、例えば私が亡くなった後もいつも家族といたい!という場合にとることのできる方法。マンション住まいなので庭はないし、そんな強い希望もないですが(^o^;) コレを実行する場合には、あらかじめ粉骨する必要があることと、ご近所とのトラブルにならないように配慮がもちろん必要になりますまた、散骨後に上から土をかぶせると埋葬行為として法律に違反することになるそうです。


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今日の読売新聞の人生案内に「不調続く50代 死への恐怖も」の相談がありました。「心の持ち方をご指導ください」という千葉の男性に回答したのは作家のいしいしんじさん(*)。


……墓地に出かけ、友逹や家族、目にみえない全体に思いをはせる。縁がつながれているかぎり、生者も死者も誰ひとり孤独ではない。……


お彼岸の時期に沁みいる文章でありました。



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薔薇を弔花にするのはどうよ?な意見もあるでしょうが、故人が好きな花ならばそれは素敵なことではないかと思います。

https://www.hanaimo.com/hanaokuri/2012/07/post_16.html


今はいろんな種類の薔薇がありますね。シュエルヴァーズとかシブい……好みだわ(*´ー`*)

https://yagirosebreedingfarm.com/roses


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次の更新は月曜日の予定です。週末、お天気は下り坂のようですが、皆さま、どうぞおだやかに心ゆたかに楽しくお過ごし下さいませ ヾ(*゚ω゚)ノ




(*)http://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi137_ishii/


こちらは「ぶらんこのり」について書いた過去記事です。

http://blog.livedoor.jp/rohengram799/archives/50647969.html



rohengram799 at 09:30コメント(4) 

2017年07月04日

蘭月雲便りNo.3:愛と死をみつめて

♪ まこ・・・ 甘えてばかりで ごめんネ みこは とっても倖わせなの


タイトルからこの歌を思い出した方もいるかしら・・・と思いつつ、今日の新聞に私のブログでは結構お馴染みの瀬々倉卓治さんが選んだ川柳を読んだので。「愛別離苦」という言葉が浮かんできます。


「愛と死を等価交換 雨十景」(大網白里市 滝沢ゆき子さん)




人生案内の相談内容も、生と死について考えてしまいました。自分は医学科に進学したかったのに塾に通わせてもらえなかった、実力不足もあるかもしれないが、塾にいくことができたら違っていたかも・・・特に将来の希望もないし、成績も悪くはない高校生の妹は夏期講習に通うというわせてもらっていてうらやましい、というような10代の女子大学生の悩みでした。回答は哲学者の鷲田清一さん。


「あなたは医師になりたかったのに、その道に進めなかった。でも医師は人のいのちを預かる仕事。どんないのちも選別せずに、いのちあるかぎり尊びつつあたる仕事です。このいのちとあのいのちのどちらが大事かと比較するなど、あってはならないことです。」そして「妹のようにきちんとした塾に通えていたら、自分も医師になれていたのに・・・・・・と妹を羨むより、自分はほんとうに医師をめざす心構えができていたのかどうか、胸に手を当てて自分に質(ただ)すことを先にしてください。」と締めくくりました。




同じく今日の新聞にコミックエッセイの広告があったのですが、『親が終活でしくじりまして』・・・なんだよ、このタイトル!って思いました。「終活」に「しくじり先生」と流行りになった言葉をつなげたのかもしれませんが、なんとも不快になるタイトルです。そもそも終活ってどうしても子どものためにしなくてはいけないものなのか?




台風の影響・被害はなかったでしょうか? どうぞお気をつけ下さいませ。




rohengram799 at 23:06コメント(4) 

2017年06月07日

さくも便りNo.6:いちばん

今日の読売新聞の人生案内の内容にはビックリしてしまった・・・!


投稿したのは30代の会社員の女性。小5の息子が何をやっても1番になれない、という・・・息子さんは「控えめで人が嫌がることはせず、いつもニコニコと穏やか」で、少年野球ではキャプテンに。最優秀賞などの個人賞が取れないと嘆いています。


「思えば、息子はリレーの選手に選ばれるわけでも、書道で表彰されるわけでもなく、特に目立ったところがありません。悪くないけれど、決して目立つことのない息子。」



自分の母親がこんなことを考えていて、新聞にお悩み相談までしていると知ったら、息子さんはどんな気持ちになるか・・・こういう母親って何かで1番になったとしても「他のことでも1番になりなさい!」「何でコレでは1番になれないの!」とか次々と言いそう。


人の嫌がることはしないで、いつもニコニコしていて、賞をもらった仲間には「おめでとう」を言える、立派な息子さんなのに。 他の家族の話がないので、もしかしたらシングルマザーで、自分も親に「1番になりなさい」って言われ続けた人なのかしら? なんともかなしい母親だなぁと思います。ネタであってほしいですわ。




ちなみに今日は『母親大会記念日』だそうです。
1955年のこの日、東京・豊島公会堂で第1回母親大会が開催。 1954年、ビキニ環礁での水爆実験実施をうけ、日本婦人団体連合会は国際民主婦人連盟に原水爆禁止を提案し、世界母親大会がスイスで開かれることに。これに先立ち第1回日本母親大会が開催されのだそう。スローガンは「生命を生みだす母親は、生命を育て、生命を守ることをのぞみます」。



渋谷区で第一号のパートナーシップ証明書を取得した女性ふたりが、「自分たちの赤ちゃんがほしい!」と言って精子バンクとかいろいろ調べていたコミックエッセイがあったと思うけれど、産んだのかしら? 別れたという報道を聞いた時に、子どもの話はなかったので、赤ちゃんはいないってことでいいのかな?




関東も梅雨入りしたようですね。ジメジメした季節がやってきます・・・皆さま、体調をくずさないようにお気をつけ下さいませ。




rohengram799 at 16:29コメント(8) 

2017年04月21日

菫青雲便りNo.20:倍返しだ( >Д<;)

6月からハガキの代金があがるとか? 15年くらい前まではわりと手紙を書いていましたが、今橋書く相手もいないし、懸賞に応募することもなくなったのて、切手やハガキ、レターセットの買い置きもありません。


昔、2円切手のデザインが秋田犬だったので、猫の切手もあるのか?と検索したら、シールタイプの切手が販売されていたのですね。これにベッタリ消印がついていたらイヤだなぁ( ;∀;)


公式サイト:
http://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/tokusyu/2016/h280422_t.html





さてさて、今日の読売新聞朝刊の「人生案内」(お悩み相談)に、義妹が高価なバッグや財布などを(しかも自分の趣味にあわない)誕生日プレゼントをくれるので、お返しが大変!というものでした。ダンナさんからそれとなく伝えてもらっているそうですが、翌年またお高いものがとどくそうな。そして義井本に誕生日リクエストを聞くと、7~8万円の品物を言うらしい。わざわざ聞くなよ~!と思うのだけれど。「仕方なく4万~5万の物を用意してごまかしています。」・・・(゜д゜)



なんかもう、どっちもどっちという気持ちになりますわ。相談者は30代会社員とありました。今は妊娠中のようですが、義妹は共働きだからお金持ち!と思って2倍、3倍のお返しを期待しているんでしょうか? 相談者の「高価」がいくらかはわからないけれど、きっと3万以上でしょうねぇ~違うかしら? 身内の誕生日プレゼントの基準となる金額がよくわからないけど、義理の両親にだってだいたい1万円じゃないの?違うのかな( ̄~ ̄;)




最近はもう、世の中のいろんな相場がわからなくなってきていて困っています( ;∀;)





rohengram799 at 16:07コメント(8)トラックバック(0) 

2017年04月07日

菫青雲便りNo.5:どす黒い思い

昨日は原田マハさんの『星がひとつほしいとの祈り』という短編集を読みました。2年くらい前に千葉の高校入試の国語の問題に「斉唱」の一部があって、読んでみたいな~と思って調べたら、この本に収録されていたのです。しかし、探している時には見つからないものですね( ̄~ ̄;)


「斉唱」は母と子の確執がじっくり描かれているのかと思ったら違っていましたわ。あと「沈下橋」は酒井法子の逃亡事件がネタですか?って感じで興醒めしました。7作品あるんですが、原田マハさんって不倫関係を書くのが好きなのか?と思ってしまう~あとカタカナ職業の人とか、わりといい仕事についている女性が多くて、ちょっとウンザリするかな~って、コレはひがみかしら(; ̄ー ̄A


表題作が一番よかったです。主人公は売れっ子コピーライター(笑)で、出張先で不倫中の上司と別れた後に道後温泉へ。宿でマッサージを頼んだら、盲目の老婆がやって来た。マッサージはうまくて文句はないのだけれど、あまりに上品な口調が気になって彼女の過去を知りたくなる。彼女が語ったのは、深窓の令嬢・箱入り娘だった自分と献身的な女中ヨネとの暮らし、そして戦争がもたらした悲恋・・・とってもよい話だったのに、最後が8月だから夢でもみたかな?的なオチになっていて、えーっ!とガッカリしました。中島京子さんの『小さいおうち』にちょっと共通するところがあるかも?



一番最初の「椿姫」もやっぱり不倫関係で妊娠して・・・の話。連絡がつかないから相手の会社まで行くとかひくわ~(´-ω-`) そして中絶代を30万要求されて、26万しかないといいながら大金(男には違うんだろうなぁ)をそろえて渡す不倫相手にもひくわ~! ひとりで産んで育てるみたいなことをにおわせて結局は堕胎した女にゲンナリしました。



産婦人科医院で制服姿の女子高生が出てくるんだけど、4月3日の読売新聞の人生案内に「高校生の娘が彼と裸の写真」という見出しがあったのを思い出しましたわ(◎-◎;)


相談者は40代のお母さん。ふたりは小学校生のときに知り合い、今は別の高校に通っているけれどSNSを通して再会したらしいとのこと。彼氏はよく夕飯も食べにくるそうで、お母さんの評価は悪くないみたいです。ふたりには話をして注意もしたようです。今は真剣でも別れた後になにがあるかわからないですからね。リベンジポルノとか。しかし、私が気になったのはこの文章です。



「しかし、娘がもう処女でないと考えると、どす黒い思いが消えません。」



ショックです、とかではなく「どす黒い思い」ってなんなんでしょうか・・・これは娘に向けられたもの? 母親としての気持ち? まだ学生なのにとか、自分が高校生の時はそんなことは・・・みたいな潔癖な部分や嫉妬心みたいなもの? もう同じ「女」の立場になったのね、みたいな? なんなんだろう? ウチには息子しかいないからわからない。 父親は息子が高校生で経験者だと知ったらどんな気持ちになるのか?



作品では相手の男の子が父親になる自覚があるようで、救われた気分になりました。いろいろ事情で産まない選択をする人がいるし、仕方ない子供のあると思う。でもこの女はキライ(*`Д´)ノ!!!「夜明けまで」という作品ではシングルマザーの女優が出てきて、いい話と言えばそうなんだけど、でもやっぱり、そんなにまわりの人間がいろんなことを許せるものかなぁと・・・。



あら、どす黒い思いを抱いているのは・・・もしかしたらワタシなんじゃ・・・Σ(-∀-;)



rohengram799 at 11:16コメント(8) 
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