佐藤鬼房

2018年06月22日

芸香雲便りNo.21:夏至

昨日は夏至でしたね。



「ぼんやりと夏至を過せり脹脛(ふくらはぎ)」( 佐藤鬼房)


私もなんだかこんな1日でした。気分はボンヤリだったけど、足は浮腫んでパンパン・・・ヤバイわ・・・ スネにはキズだらけだし。



佐藤鬼房の石碑、『プレバト!!』の俳句コーナーでおなじみの夏井いつきさんブログにありました。夏井さん、若い!!


http://100nenhaiku.marukobo.com/?eid=1290756



石碑についてはコチラもどうぞ。

http://kurashio.jp/sanpo/haiku/onifusa-komichi



いろんな石碑を見に行く旅もいいかな、と思いつつ、引きこもり気味のワタクシです(;´∀`)




rohengram799 at 09:21コメント(0) 

2014年08月23日

遊雲便りNo.13:夏しぐれ~銀の雨

昨晩、きつねうどんを食べながら(笑)『夏しぐれ』を読み終わりました。どの作品もよかったです!

『夏しぐれ』という言葉ですが、夏に降ったり止んだり時雨のような降り方をする雨の事を言います。「しぐれ」だけでは冬の季語なんですが「桜しぐれ」とか「山茶花しぐれ」とか……「月しぐれ」は月明かりの中を雨脚を白くしながら通り過ぎるしぐれ。こんな美しい句もありました。

『月夜しぐれ銀婚の銀降るように』(佐藤鬼房)

松山千春さんの名曲『銀の雨』には♪せめて貴方のさびしさ少し わかってあげればよかったのに 貴方がくれた思い出だけが ひとつふたつ 銀の雨の中……という歌詞があり、お互いに想いあっていたなにうまくいかなかったんだなぁって西加奈子さんの『しずく』を思い出してしまいましたが、俳句は静かに同じ時間を歩まれた天皇皇后両陛下のお姿がみえるような……。


ところで時雨煮(しぐれに)ってありますが、生姜を加えた佃煮の一種なんですね。私はしっとりほぐれるような煮方をしたものを言うのかと思っていました。ああ、恥ずかしい!「志ぐれ煮」と表記されることもあります。もとは桑名の名産として有名になった「時雨蛤(しぐれはまぐり)」のことで、これは芭蕉の高弟である江戸中期の俳人「各務支考(かがみしこう)」が名付けたと言われています。語源としては「さまざまな風味が口の中を通り過ぎることを時雨が一時的に降る様子に見立てたことから」「ハマグリの旬が時雨の降る時期と重なることから」「短時間で仕上げる調理法が時雨に似ていることから」などがあるそうです。

『夏しぐれ後ろ姿のステキなあなた(σ≧▽≦)σ』(恵雲)

……種田山頭火の『うしろすがたのしぐれてゆくか』(全部「かな」で漢字はない)を思い出したら、エメロンシャンプーのコマーシャルとコラボ(?)してしまった……旅から旅への漂泊の人・山頭火は「しぐれ煮」も食べたりしたかしら? 彼の句では『うどん供へて、母よ、わたくしもいただきまする』も好きです。「しぐれ」つながりで、今日からは葉室麟さんの老境を迎えた与謝蕪村、最後の恋の行く末を描いた『恋しぐれ』を読む予定です。


こちらも雨が降り始めました。広島の土砂災害の被害者・行方不明者は増えるばかり……子どもさんの名前を呼ぶ悲痛な母親の声を流すテレビ局って……きちんと悲しみに向き合うこともなく葬儀をしなくてはならないご家族の気持ちを思うと、むやみやたらにインタビューするのはやめてほしいです。


どうぞ穏やかなよい週末をお過ごし下さいますように……いつもありがとうございます。






rohengram799 at 13:14コメント(16) 
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