俵万智

2018年11月29日

竜潜雲便りNo.9:少年

本を読んでいたら「さなきだに」という言葉が出てきました。「然なきだに・・・(´・ω・`)?」は「
そうでなくてさえ。ただでさえ。」という意味だそうです。口語では使わないでしょうねぇ。言われても「サナギ? ダニ? 虫の話?」となってしまいそうです(-∀-`; )




『しゃがみこみ靴紐なおす少年が羽化する如く立ち上がりけり』(松江市・ 犬山純子さん)



読売歌壇(11/26)で俵万智さんが選ばれた作品です。『新世紀エヴァンゲリオン』の主題歌♪残酷な天使のテーゼを思い出してしまいました~少年って少女より大人になる助走期間が長いような気がします。少年の持つピュアな雰囲気は少女とはまた違う魅力があって、萩尾望都さんの『トーマの心臓』を読み返したくなりましたわ。



羽化といえば「羽化登仙(うかとうせん)」という四字熟語がありました。中国古来の神仙思想などで、人間に羽が生えて仙人になり天に昇ること、また、酒に酔ってよい気分になることのたとえだそうです。心身ともに羽がはえて舞い上がってしまうのかしらん? 来月は忘年会やらクリスマスやらで、こういう人たちが増えそうですな!




rohengram799 at 15:08コメント(0) 

2018年08月31日

炎昼雲便りNo.32:もしかしたら・・・

「平成最後の8月が終わりますね」とかテレビで言っていますが、毎日毎日誰にとってもそれは戻らない1日なんですけど~って思ってしまいます。なんでも「平成最後」をつけるのはやめてほしい(-_-;)




『人生は選ばなかった道だらけLIFEの核はIFでできてる』


読売新聞新聞(8/27)読売歌壇で俵万智さんが選んだ上尾市の関根裕治さんの作品。


【評】三好達治は海のまん中に母を見出だした。LIFE(人生)のまん中にIF(もし)を見出だしたのが、この一首の手柄だ。更に、その発見を上の句がうまく昇華している。



「三好達治の・・・」がなんの作品かわからなかったので調べたら、詩『郷愁』の一節に『ー海よ、僕らの使う文字では、お前の中に母がいる。そして母よ、仏蘭西人の言葉では、あなたの中に海がある』とありました。母(mere)の中に海(mer)が含まれているのですね。こういう発見ってちょっと嬉しいものなので、私もなにか見つけてみたい(笑)




もしかしたら・・・というと中島みゆきさんの歌う♪Maybe を思い出します。



Maybe 夢見れば Maybe 人生は
Maybe つらい思いが多くなるけれど
Maybe 夢見ずに Maybe いられない
Maybe もしかしたら




明日から9月、みゆきさんの♪船を出すのなら9月 を聴きましょうか(笑) またよろしくお願いいたします!




rohengram799 at 09:30コメント(4) 

2017年11月30日

霜見雲便りNo.29:秋の夜の会話

私の大好きな漫画の『へうげもの』も今日発売の週刊モーニングで終わってしまいました。13年・・・利休の描き方が好きでした。彼は文化人ではなく武人なんだと認識しました。

http://morning.moae.jp/lineup/13




昨日はなんか「あったかーい!」と思う一日でしたが、今日はどんよりして、大粒の雨が思い出したように降ってきたりして・・・ダンナさんが「寒いね」と言ったので、おなじみの俵万智さんの短歌ではなく、草野心平さんの詩を思い出しました。教科書で読んだ記憶もあります。





『秋の夜の会話』

         草野心平

さむいね。
ああさむいね。
虫がないてるね。
ああ虫がないてるね。
もうすぐ土の中だね。
土の中はいやだね。
痩せたね。
君もずいぶん痩せたね。
どこがこんなに切ないんだろうね。
腹だろうかね。
腹とったら死ぬだろうね。
死にたかぁないね。
さむいね。
ああ虫がないてるね。




2匹のカエルの会話、冬眠前のエサが不足しているのでしょうか、最後はちょっと会話が噛み合わなくなって、雪山遭難の「寝るなー! 寝ちゃダメだ!」が頭をよぎったりして・・・冬眠から目覚めないこととかあるのかしら?と調べたらミドリガメさんの悲しい話が・・・。


https://oshiete.goo.ne.jp/qa/1315489.html








今日で11月も終わり。毎日更新は無理でしたが、先月よりは気分も上向きになり、いろいろ書けたかな~と思っています。本も雑誌を含め、いろいろ読めたし。ただ、タイトルと表紙買いした『禁忌』(浜田文人)が思っていたより面白くなくてダラダラした逃れたイヤになり、途中でやめました。



霜見雲便りをお読みいただき、コメントもいただき、ありがとうございました。また来月もどうぞよろしくお願いいたします♪(o・ω・)ノ))




rohengram799 at 17:08コメント(2) 

2017年10月21日

淡雲便りNo.7:見逃してくれよ~!

寒い朝にはク○ールのカップスープだなぁ、と思っていたら、だいぶ前にキョンキョンがコマーシャルで歌っていた「見逃してくれよ~」がよみがえってきたのでタイトルにしてみました(笑)



朝といえば「モーニング」・・・週刊モーニングで連載中の『コウノドリ』ドラマがまた始まりましたね。綾野剛の外見については正直ビミョーではありますが、星野源の四宮先生はNICE!!だとダンナさんと意見が一致しております(笑) 私は吉田羊もよく選んだ!と感心しておりますが。


本誌では災害医療編がスタートしました。他にも青果流通界を舞台にした、仲卸業者さんの仕事ぶりを描いた『八百森のエリー』が面白いです! 少年ジャンプやマガジンはイマイチどころか、もう買わなくていいんじゃ・・・と思うくらいつまらないのですが、ダンナさんが「なんで買ってないの?」というので、仕方なく・・・(・c_・`)




今、コミックエッセイ的な本がたくさん出ていますが、この前『もし文豪たちがカップ焼きそば飲み作り方を書いたら』を読みました。タイトルそのまま、全編パスティーシュ(文体模写)による「カップ焼きそばの作り方」が書かれています。もとの作品を知っていたり、文体のクセを理解していたら、かなり楽しめると思いますが、知らないと「だからナニ?」な気持ちになりますね(^o^;)


https://note.mu/kossetsu/n/n3fdbf088481f



俵万智の「カップ焼きそば記念日」はサラダ記念日なのでわかりやすい(笑)


「このかやくがいいね」と君が言ったから七月六日はカップ焼きそば記念日


このテの記念日パロはいくつも作られたような気がする・・・!


松尾芭蕉(風)の「から容器 大食いどもが 夢の跡」も好き(≧▽≦)


有名な小説だけでなく、求人広告や歌(替え歌になるのかしら、エレカシの「今宵のカップ焼きそばのように」とか)「愛されるためのカップ焼きそばの作り方とは?」と女性向け自己啓発エッセイもありますし・・・カップ焼きそばの作り方の説明だけを載せたページもあります。なせ「焼きそばバゴーン」はないのだ!?



最後に「人間だもの」仕方ないよね、の相田みつを(風)作品をどうぞ~!




カップやきそばだもの


湯をいれる
五分まつ
湯切りをする



これだけなのに
むずかしい
すぐに食べたい
人間のわたし






rohengram799 at 11:12コメント(6) 

2014年11月16日

琥珀雲便りNo.16:恋は曲者

♪枯葉散る夕暮れは 来る日の寒さをものがたり 雨に壊れたベンチには 愛をささやく歌もない……


五輪真弓さんの『恋人よ』を口ずさみながら、「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ……俵万智さんの有名な一句のような人を探したくなる季節になりました。昼間あたたかい分、日暮れが近くなると……(´;ω;`)


さてさて、能の演目に『恋重荷』というのがあるそうですな。あらすじは……菊を愛好する白河院の庭で、菊の世話をする山科の荘司という者がおりました。荘司は白河院の女御の姿を見て恋心を抱きます( 〃▽〃) 女御は荘司の気持ちを感じ取り、臣下を通じて彼に「コレをやったらお前の想いに応えて、姿を見せてあげてもよくってよ」と伝えます。このミッションは美しく装飾された荷箱を持ち、庭を百度、千度まわることでした。なんだそりゃ、とツッコミを入れたくなりますが、彼は「下働きで鍛えてきたオレの力を見てくれ!」と、精一杯の力を込めて持ち上上げようとします。しかし、軽そうに見えたその箱は大変な重荷で、まったく持ち上がりません( ´△`) 何度も何度も頑張ってみますが、持ち上がることはありませんでした……。力を使い果たし、絶望した荘司は「コ・ノ・ウ・ラ・ミ・ハ・ラ・サ・デ・オ・ク・ベ・キ・カ」あの女に思い知らせてやる!と言いながら死んでしまいます。


臣下から荘司の死を知らされた女御は、彼の物言わぬ姿を見て、その死を悼みます。ところが、立ち上がろうとしても、身動きできません。そこに荘司の亡霊が現れます。亡霊は女御のひどい仕打ちに憤り、さんざん恨み言を語り、地獄で苦しんでいることを伝え、女御を責め立てます(`Δ´)(`Δ´)(`Δ´)愛しさあまって憎さ百倍でしょうか。


しかし最後に「オイラのお弔いをちゃんとしてくれるなら、恨みを忘れる。貴女の守り神となって幸せを末長く守るぜぃ( v^-゜)♪」と言い去っていきました……美しい女性に恋をしてしまった老人の悲哀と恨みの物語でございます。ご老人は「恋よ、恋!」ではなく「鯉よ、来い!」と池の近くで手をたたき、エサをまくのが似合っているのでは……。 かなりおやぢ目線でふざけた文章になっております(; ̄ー ̄A きちんとした話を知りたい方はお手数ですが、ご自分で再度お調べ下さいまし。


この話を読んで、小野小町の美しさに魂を奪われた深草の少将の「百夜通い」を思い出しました。満願の日、晴れての契りをむすぶことを約束したのに、少将は最後の晩、大雪のため途中で凍死してしまうのであった……とこれにもいくつかパターンがあるみたいですね。


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rohengram799 at 10:16コメント(8)トラックバック(0) 
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