僕の明日を照らして

2014年11月03日

琥珀雲便りNo.3:明日はどっちだ(゜Д゜≡゜Д゜)?

新しいモノに飛びつくおやぢなワタクシ、昨日は自社製品の2.5倍の茶葉量を使い、高級なお茶として知られる「かぶせちゃ」を贅沢にブレンドした「キリン 別格 日本冠茶」を購入、高いだけあって美味しい~!! 本当に急須でいれたお茶みたいで缶飲料なのにスゴいですわ。どこかのスーパーで特売してほしい(笑)



昨日は瀬尾まいこさんの『僕の明日を照らして』を読みました。主人公の隼太は中学2年生、陸上部。母親の再婚でやってきた新しい父親・歯科医の「優ちゃん」。夜働く母親が不在のため、優ちゃんと隼太はふたりで過ごす夜が増えていく。ひとりの夜が大嫌いな隼太は喜ぶが、普段は優しい優ちゃんだけれど、一度キレてしまうと感情をコントロールできずに、暴力を振るうように……。虐待場面は多くはなく、連れ子だからジャマ!でお構いなしに殴るというわけではなく、彼自身もなんとかしたいと悩んでいます。隼太とお互いに話し合い、工夫し努力して新しい関係性を築いていく様子が丁寧に描かれています。私はこの部分が特に好き。


僕は誰にも誓っていない。だけど、病める優ちゃんを誰よりもたくさん知っている。イエス・キリストは愛が大事だって言ってるし、きっとマザーテレサとかリンカーンとか、世の中のすごいって言われているような人も愛が全てだって言ってる。愛が尊いことなのは僕にだってわかる。愛がどういうものなのかはわからない。だけど、もし人を許すことが愛ならば、僕は優ちゃんを誰よりも愛している。アクエリアス1リットルで、トイレに直行してしまう器の小さい僕だけど、その容量の全てを使って、優ちゃんのどんなことでも許してしまえる。


彼らが頑張っている分「おかーさん…」みたいなところもあるのだけれど、彼女は彼女で三人の生活を大事にしたいと思っているのがわかるので、責められないなぁ…と思ってしまう。隼太の学校生活も、中学生って結構いろいろ考えているんだよね…って思ったり。ラストは仕方ないのかなぁと思いつつ、ちょっとせつなかった……。前に読んだ『天国はまだ遠く』よりずっとよかったです!!←あくまで個人の感想ですので(;^_^A



月がかわったので、早速本屋で何冊が中古本を買ってきました。ドラマにもなったタケちゃんの『菊次郎とさき』を読みました。頭の中では映画『菊次郎の夏』のメインテーマが流れる~! この映画も好きです。


昨日の重松さんも今日の瀬尾も親子関係の話でしたが、タケちゃんの本にこんな言葉がありました。


人間が子供から大人になったかどうかは、親に対しての感情の持ち方で決まるんじゃないか。おいらはそう思っている。父親や母親を見て「可哀相だな」「大変だったんだろうな」と思えるようになったら、そこで大人への第一歩を踏み出したのであり、幾つになっても「オヤジは許せねぇ」などと言っているようではまだガキだと思う。



うん、言えてる!とエラソーにつぶやきながら、一歩踏み出したままその場に立ち尽くし、足踏みして月日だけを重ねたいるような気がしてちょっとしょぼくれているいるするワタクシなのでした(´;ω;`)






rohengram799 at 09:26コメント(16) 
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