備忘の果実 〜オスカー戯言日記〜

ようこそ゚+(人・∀・*)+。♪ 自分の好きなこと、興味のあることをチマチマと書いています。

タグ:円地文子

使用人探偵シズカシリーズ『鏡館の殺人』と『炎舞館の殺人』を読み終わりました。前者は少女漫画チックな印象で、後者は芸術家ってやっばり……な印象。また来月初旬に予定している「10月の本棚」で表紙等ご覧下さい。

『炎舞館…』は陶芸家たちが出てくるんですが、ラストは火曜サスペンス劇的な映像がうかんでしまい……岩崎宏美ちゃんの♪聖母たちのララバイがBGMで流れる!(笑)

歌詞の中に ♪青いそのまぶたを唇でそっとふさぎましょう ってありますが「花瞼(かけん)」という「花のように美しい人の瞼(まぶた)」「紅潮した美しい瞼」を表す言葉がありました。ちなみに花眼(かがん)は老眼のこと(;´∀`) まぁどちらも書き言葉なんでしょう。日常会話で聞いたことがないし、使うことなどありません。

昨日「コゾウ」さんの話を書きましたが、「ゾウ」と「まぶた」のつながり?で『象のまつげ』という歌集を発見!

https://tankakenkyu.shop-pro.jp/?pid=155587685

そして

閉じた瞼が月の光に青白く照らされて、大きい花びらのように見える

このように美しい表現が円地文子の『なまみこ物語 』にあるらしいです〜読んでみたい (*´∀`)



目が疲れてくるとマブタが痙攣したりしますよね。その様子なのかな? 種村弘さんはこんなに美しく表現していました。

左目に震える蝶を飼っている飛び立ちそうな夜のまぶたよ

「まつ毛がふるえる」と「まぶたがふるえる」では、まつ毛の方が色気がありますね(*´艸`) しかし、まぶたが飛び立つをそのまま想像するとホラーですな……目玉でもそうですが ((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル !


コチラも風情がある記事ではないかと思うので、お時間のある時にでも。

【種村弘 短歌に詠われた窓たち】
前編
https://madoken.jp/culture/hiroshi_homura/7074/
後編
https://madoken.jp/culture/hiroshi_homura/7213/


話が戻りますが「聖母たちのララバイ」に関する記事です。元ネタ? 知らなかった!
http://www.worldfolksong.com/sp/songbook/sokkuri/madonna-lullaby.html


なんだかゴチャゴチャして読みにくい記事になってしまった……すみません💦 どうぞ楽しい1日をヾ(´ー`)ノ



【追記】関東地方の皆さま、いきなり突き上げるようなドン!という強い衝撃の地震がありましたが、大丈夫でしたか? 緊急地震速報がその後にやってきました。夜中でなくてよかった……!

かなり前に風呂読用に買っておいた『女坂』(円地文子)、お風呂に入ると読む前に寝てしまって・・・いつまでも読み終わらなかったのですが、めでたく読了しました!


地方の高級官吏の妻、倫(とも)が、夫の新しい妾を探しに上京するところから物語は始まります。もう最初からなんなんだ( ̄□ ̄;)!!って感じです。そして実際に娘さんを連れて帰るのだからスゴい! 芸者にさせるよりは・・・と子どもを託し大金を得て借金を返し生活を立て直す親たち。冷静を装いながらも、心中穏やかなわけはなく・・・それでも離縁とか考えず、おっさんを愛しているというのがスゴすぎる。凛々しく、美しく、たくましく・・・妻妾同居(それもひとりではない)息子の嫁とも関係するような男なのに・・・。他の女性たちもそれぞれの複雑な心境は描かれていても、男を恨むという雰囲気はなくて・・・そんな風に親からも周りからも教えられてきたというか。文章も美しいです。


娘も嫁ぎ、たくさんの孫ができ、育ち、その分、自分の身体は老いていく。倫が雪の坂道を上りながら心の中で「小さな幸福、つつましい調和・・・結局人間が力限り根限り、呼び、狂い、泣きわめいて求めるものはこれ以上の何ものであろうか。」と叫ぶ場面がかなしい。そして「葬式は無用、死体は海の中に捨ててくれ」との最期の叫びのような願いも「そんな莫迦な真似はさせない。この邸から立派に葬式を出す。そう言ってくれ」と・・・「家」に囚われたままの倫の人生。


「明治の女」とひとくくりには出来ないし、愛情深いところもたくさん描かれていたので、あんな旦那よりずっと若いのだし、長生きして少しでも「しあわせ」を感じて欲しかったなぁと、歯がゆい気持ちと切ない気持ちと、読後感は複雑でありました。
 



文中に倫の母親も唱えていた「観無量寿経」が出てきて、よくもとは仏教用語なんです!というのがあ
るので「感無量(かんむりょう)」も案外ここから?と思ったのですが、違いましたわ。お経については話がちょっと長いので、興味がありましたら検索して下さいませ。また「気性」ではなく「気象」とあり、版数が多いので誤植ではないよね、と調べてみたら「進取の気象(しんしゅのきしょう)」なる慣用句(?)がありました。意味は「従来の習わしにとらわれることなく、積極的に新しい物事へ取り組んでいこうという気質や性格を指す言い回し」で、この場合の「気象」は「気性」と同じく、性格や気立てのことだそうです。「お天気やさん」という言葉もあるので、納得でありました。


これば小説なのですが、同名の随筆集もあるようです。

http://d.hatena.ne.jp/OdaMitsuo/20111005/1317740451





熊本を中心としたあの地震から1年、Kindleに地震関連の古書35冊が配信されているようですが『熊本明治震災日記』は現代語訳で今年初めに発売されたようです。過去の出来事から防災・減災を学ばねばいけませんね。


熊本市役所サイトから
現代語訳版「熊本明治震災日記」は、A4判252ページで、1部1000円。熊本市役所地下売店で販売。郵送による販売の取り次ぎは、市政情報プラザまで(TEL096-328-2059)


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