割愛

2016年02月21日

凍雲便りNo.9:割愛

『梅の花 一輪咲いても 梅は梅』


土方さんのこの句と違い、今は満開の梅の木をいくつか見る時期になりました。ダンナが「たしかに写真の土方さんはいい男だけどさぁ、オレから見たら龍馬も土方さんもかわらないんだけど」と言うではありませんか……「バカ言ってんじゃありません!全然違う!例えていうなら“モナ・リザ”とピカソの“泣く女”くらい違うわ!」とお怒りモードのワタクシ(龍馬ファンの皆さま、大変申し訳ございません!!)(`Δ´)


「“モナ・リザ”はわかるけど、ピカソの“泣く女”ってなに?“ゲルニカ”とは違うの?」……私は先に“泣く女”の絵画をなにかの雑誌で見て知っていたので「あれ、もしかしたら世間では“ゲルニカ”の方が有名なの?」と……どうなんでしょ('_'?) ちなみに「ピカソって普通の絵も描いていたの?」ときいてきたので「青の時代」とかの絵画は見たことがないのかも。




話はかわりますが、新聞の求人特集紙面に「割愛と省略」の違いについてのミニコラムがありました。「割愛」ってこう書くのか……から始まった無知なワタクシ、「合」の字だと「割合(わりあい)」だから「相」だと思っていました(;^_^A


「時間の関係で、この部分の説明は割愛させていただきます」はよく聞くフレーズ。「本当に伝えたいところは別のところで、このあたりは重要でないので省略します。資料を見ておいてください」というニュアンスで使われることの多い「割愛」という言葉ですが、大切ではないので省略する・切り捨てる……ではなかったのです。


「割愛する」は惜しいもの・大切なものを思い切って省くという意味。愛着を断ち切るという仏教語に由来する言葉。平成23年度の文化庁による国語に関する世論調査では、「割愛する」という言葉を6割以上の人が不必要なものを切り捨てるという意味で使っていましたそうです。「省略」は簡単にするために、ある物事・文章などの一部を省くこと……そこに愛は見えませんなぁ。



「寿限無(じゅげむ)寿限無、五劫(ごこう)のすりきれ、海砂利水魚(かいじゃりすいぎょ)の水行末(すいぎょうまつ)、雲来末(うんらいまつ)、風来末(ふうらいまつ)、食う寝るところに住むところ、やぶらこ うじのぶらこうじ、パイポパイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナの長久命(ちょうきゅうめい)の長助」という、落語でお馴染みのこの長~い名前!


限り無い長寿とそれに付随するたくさんの願いを込めすぎたこの名前は親が「寿限無や~」と呼びかける時には割愛で、他人が呼ぶ時には「以下、省略!」なのかな~なんて考えたワタクシです。



お後がよろしいようで……!?(^^;)(;^^)



rohengram799 at 22:00コメント(6) 
メッセージ

名前
メール
本文
記事検索
月別アーカイブ