北野恒富

2014年07月02日

美雲便りNo.2:願いの糸

『恋さまざま願の糸も白きより』(蕪村)


七夕祭のとき、自分の願いを星に祈るために竹竿にかける糸のことを「願(い)の糸」というらしいです。また、たらいに星を映しながら赤い糸を通すという、裁縫の上達を願っての風習もあったよう。七夕は短冊をつるすくらいしかないのでは?なんて思っていましたが、昔の絵画などを見ると、当時の風習などがわかって「いとおかし」でありますね(*´∀`)♪


http://yugyofromhere.blog8.fc2.com/blog-entry-1894.html


北野恒富は金沢の出身だそうですが、大正時代は「画壇の悪魔派」(^^;)(;^^)とも称され、頽廃的で妖艶な女性像を描いた人気の画家だったようです。確かに色っぽいです~ウチの父が生きていたらきっと欲しがったことでしょう←高くて買えなかったと思いますが(;^_^A。『阿波踊り』は彼が51歳の時(1930年)の作品。記念切手(62円)になっていました。探せばウチにあるかなぁ?


http://kininaruart.com/artist/nihonga/tunetomi.html


モデルは「お鯉という名妓、敢えて美貌といふにあらざれど(ここはちょっとツッコミをいれたくなりますね)丈すらりとして、姿勢満点」の方だそうです。徳島では有名な方かしら?



糸というと真っ先に思い浮かぶのは、カンダダくん物語(罰当たりな表現!)ですが、クモではなく『蓮の糸』(はちす、または、はすのいと)もあるのですね。ハスの茎や葉からとれるという糸で、極楽往生の縁を結ぶとされているそうです。蓮の糸を題材にした物語もどこかにあるのでしょうか?


そして歌では、やはり中島みゆきさんの『糸』でしょう。みゆきさんの言葉の糸を紡いで自分なりに綺麗な織物を仕上げたい……そんな夜であります(´ω`)



縦の糸はあなた 横の糸は私
逢うべき糸に 出逢えることを
人は 仕合わせと呼びます



rohengram799 at 21:48コメント(8) 
メッセージ

名前
メール
本文
記事検索
月別アーカイブ