卒寿

2013年06月01日

ヒコーキ雲便りNo.49:再びの命

6月になりました~土曜日だからでしょうか、夏服の女学生になかなかお目にかかる機会がなく…残念(--;)とおやぢモードのワタクシですが、ガチャガチャで「素焼きなめこ」と「化石なめこ」ストラップを手に入れ「んふんふ♪」とお子さまモードでもあります。ところで、化石といえば新聞に<村越化石>という名前がありました。


『再びの命涼しく座しゐたり』(村越化石)


くちなしの白い花の写真と一緒に載っていた俳句です。村越化石さんはハンセン病の患者でした。現在は群馬県・草津に近い「楽泉園」に暮らしていらっしゃいます。卒寿を迎えるにあたり過去の句集からの自選句と最近の作品を一冊にまとめた『籠枕』が出版されているそうです。


療養中に俳句をつくりはじめ、良い作品が出来て雑誌などに掲載されるにしても本名で名乗るわけにもいかない。故郷にも戻れないし、社会復帰も出来ない。もう死んだようなものだが、化石のように自分の俳句だけはしっかり残したい…そういう気持ちから化石と名乗ったそうです。


「再びの命」は燃え上がる熱い炎ではなく涼しくある……長い闘病生活に社会の偏見、心身ともに辛く苦しい体験をし、乗り越えた人の言葉は重いですね。私も気持ちにカビを生やさないように、今月もたくさんこんな素晴らしい言葉や出来事に出逢えるよう、アンテナを張り巡らせたいと思いますp(^^)q


<村越化石さん>
http://www.fujieda.gr.jp/contents/NOD97/428745.html



*2014年3月8日に老衰のため91歳で逝去されました。




rohengram799 at 22:50|この記事のURLComments(5)
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