原田ひ香

2016年08月02日

乗雲便りNo.2:彼女の家計簿

明け方、ものすごいカミナリがピカピカッ!でブチッ!と一瞬停電になったらしい……いつもならに2回はトイレに起きるのに全く気づかず爆睡していてダンナに呆れられました……「あっしには、かかわりのねぇ話でやんす」……『木枯し紋次郎』のように言い捨てました~関係ないですが、この“やんす”は滋賀の方言というのと他でも使うとかいろんな説があるようですね。“やんす”に“ざます”……これも昭和を感じます。



昨日は『彼女の家計簿』(原田ひ香)を読みました。でした。メインとなる登場人物は、家庭に恵まれずシングルマザーとなって娘の啓(けい)と暮らす里里(りり)。婚約者がいる男性だと知らずに付き合った結果、その過去に囚われ、女性の自立を援助する団体の代表を務める春美。


ある日、疎遠にしている母親から分厚い封筒が届きます。中身は五十鈴加寿(いすず・かず)という女性が戦前からつけていた家計簿。備考欄に書かれた日記のような文章を読んでいくうちに、この女性は自分の祖母なのではないかと思うようになります。まだ小さい母を捨て男と心中したと聞かされていた祖母ではないかと。だから母の朋子は自分に対して幼い頃から冷淡だったのではないかと。


最初の家計簿は姑から渡されて、自分が嫁として家計を預かるのだ、任せて下さりありがたい……という気持ちが書かれています。そして戦争が始まり、夫も出征し、生活は苦しくなり……彼女は教師として働くのですが、配給の少なさ、疎開先に慣れない子どもたちからの手紙や、戦後なぜ自分の父親は死ななくてはいけなかったのかと問う子どもなどが書かれた日もありました。 戦後帰還した夫は定職につけず、卑屈な人間となり、妻の加寿が働くことにも難色を示しはじめます。姑との関係も夫がもどったことによりバランスが崩れてしまった感じ。そして「この人が心中相手」と思われる、職場の同僚が登場し、駆け落ちの約束をしたことがわかります。ああ、やっぱり……でも祖母と思われる女性は生きていたからこそ、春美とのつながりがあるわけで……と、ちょっとミステリー仕立てになっている、自立しようとする女性への応援歌みたいな作品でしょうか? もっと突っ込んで書いてほしい気もするし、イヤイヤそうしたらかえってつまらないかも……みたいな。 あと妊娠中のつわりの描写は「うん、そうそう、そんな感じだった!」とリアルでした(笑)


家計簿のメモって日記がわりになりますよね。ウチの母も今日は誰が来てお茶を飲んでいったとかお菓子をもらったとか書いていました。普通の日記より生活感があって、その人の毎日、生きてきた過程が実感出来るものなのかも。


『家計簿をつけ通す同盟』というのがあるそうです! 「一人ではくじけそうになる家計簿記帳を励み合い、よい家庭経済を築きたいとの願いで1947年に発足」し「会員がつけている「羽仁もと子案 家計簿」は、婦人之友創刊(1903年)の翌年秋に、1905年版第一冊目ができ」たそうです。

http://www.fujinnotomo.co.jp/kakeibo_union/



私は家計簿をつけるのが苦手で、まともに1ヶ月もつけられません。だからどんぶり勘定のカネゴンで金銭感覚が……なんだと思います(;´д`) でも第276号:小銭の価値は…φ(°°)ノ°に書いた人とは違いますぞ~小銭は『忍たま乱太郎』のキリちゃんみたいに拾います! 身体は限りなくしんべぇですが……。子どもたちは光GENJIバージョンの主題歌が一番だな!と言っています(´∇`)



今日もゲリラ豪雨があるのでしょうか……どうぞ皆さま、遭遇しませんように!!




rohengram799 at 09:37|PermalinkComments(10)

2014年05月31日

浮き雲便りNo.23:緑の日々~5月の本棚

晴れているのは嬉しいけれど、とにかくアツい(;´д`)ゞ!


さてさて、恒例の『今月の本棚』ですが、調子があまりでなくて読んだ本の冊数も少ない……でも気持ちとしては、アンソロジーや短編集が多かったので、作品数はかなりの数になり、バラエティに富んでいた気がする( ̄▽ ̄;)


今月最後の一冊は『森崎書店の日々』、神田神保町の古本屋街の雰囲気がたまらない~! 作品の中では「すぼうる」になっているけれど「さぼうる」のことなんだろうなぁ、と行ったことはない老舗の喫茶店のことを考えたり…。神保町のステキなお店はこちらを…閉店したところもあり残念( ´△`)


http://www.navi-bura.com/special/0811cafe_list.php



この本の前に読んだ『人生オークション』他に『あめよび』という作品もあったのですが、メガネ屋さんに勤めている女性が主人公で、検眼の様子とか「そうそう、そうなのよ~!」(笑) そして付き合っていた人は「ハガキ職人」!! 懐かしい言葉だわぁ…熱心にラジオを聞いていた訳ではないけれど、この言葉は知っています。今は「メール職人」とかいうみたいですね。内容もただの恋愛物ではなく、社会問題も絡んでいて……結婚相手にだけ教える三文字の諱(いみな)がどういう意味を持つのか……本文中にいくつもの伏線があったのに、解説を読むまで気がつかなかったバカはワタクシσ(´・д・`)



『続・森崎書店の日々』も買ってあるし、積ん読本もたくさんあるし……今月はタイトル通り「読書三昧の緑の日々」にしたかったのに出来なかったので、来月は「鎌倉にあじさいを見に行く電車の中で読書」とかしてみたいです~来月もよろしくお願いいたします(^◇^)




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rohengram799 at 15:40|PermalinkComments(8)TrackBack(0)

2014年05月28日

浮き雲便りNo.20:人生オークション

今日はまたアツい(;´д`)ゞ! 一気に夏の雰囲気ですね。本屋で子ども向けの科学雑誌を立ち読みしていたら『カブトエビ』の文字が(((・・;)…『カブトガニ』なら知っているけど、エビもいたのか!飼育セットもあり夏休みの自由研究に人気だとか。エビというもののミジンコみたいなヤツでした。画像はキライな人がいたら申し訳ないので、説明文だけどうそ(;^_^A


http://www.ikita-kaseki.com/ikita/kabutoebi/



さて、昨日のキモい気分を払拭するため『人生オークション』を買って読んでいます。作者は原田ひ香さん、前に『東京ロンダリング』を読みました。こちらはわけあって離婚した32歳のりさこ子が主人公。戻るべき家を失った彼女の住まいは1ヶ月ごとに替わります。ちょっと…な事故物件に1ヶ月住んで「前に暮らしていたのはこんな人でしたよ」とウマイこと説明出来るようにするために派遣される仕事と言えばいいのか。移り住む先々ではいろんな人と出会い、衝突もします。


今回の『人生オークション』は、大学を卒業したのに就職が決まらずバイトをして月2万を家に入れている瑞季。出来のいい妹はすでに推薦で私大に進学が決まっている。不倫の果てに刃傷沙汰に及んでしまい、謹慎中のりり子叔母さんの様子を見にいってくれないかなぁ~と母親に言われたら……イヤとは言いにくい。。そこで目にしたのは、トラック一台分はある大量のダンボール!叔母さん、片付けられない女らしい( ´△`)


使わないブランド品とかたくさんあるので、ネットオークションに出品したら予想以上に高値になって…みたいなところです。本もたくさんあるので業者に引き取ってもらうことに。アガサ・クリスティーの『春にして君を離れ』はとっておくと……これは珍しく殺人が出てこない話なんだそうですね。私は読んだことがないので、ちょっと興味が出てきました!


ちょっと興味があるモノ、ネットオークションもそうなんです!しかし、チキンな私はAmazonも利用できません……とっても便利なのはわかっているのですが、本も注文出来ない……イヤ、一度注文したらクセになってしまい、あれもこれもになって「手に入れて満足」になってしまいそうだし、出品なんてとてもとても……!


でもでも……いろんな話を見聞きして、「いつかワケありな逸品」と出逢いたい!という願望もあるワタクシなのでした(^ω^)




rohengram799 at 16:08|PermalinkComments(8)
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