『ひとかどの女の如し山眠る』(守屋明俊)



前の記事に「山眠る」という冬の季語のをチラリと書きましたが、この句の「ひとかどの女」……極妻をイメージしてしまったのは私だけでしょうか?(^^;) こうドッシリした大物感があります。



「一廉の人物(ひとかどのじんぶつ)」(他よりもひときわ優れている人物)って漢字だとこうなんだ~と意外! 「一角」とも書くそうです。



「一廉」の意味には、
1、一つの事柄。一つの分野。
2、ひときわ優れていること。いっかど。
3、人や物が名前に恥じない能力や内容をもつこと。一人前。
「廉」には
1、値が安いこと。
2、心が清らかで欲が少ないこと。
3、かど。すみ。
とかなりバラバラですが( ̄▽ ̄;)……ですが「破廉恥」(はれんち)ってありますよね。「ハレンチ」とカタカナで見ることが多いですが、「廉恥(れんち)」が破れる……「廉恥」は心が清らかで、恥を知る心が強いこと…の意味だそうで、納得! 

「廉恥心」に「羞恥心」……どちらもなくさずに、毎日を過ごしていきたいものですわ。




さてさて……今はダ・ヴインチ編集部編『本をめぐる物語』シリーズ第3弾「小説よ、永遠に」を読んでいます。書き手の立場からも読み手の立場からも「小説」に対するアツい想いが深く静かに流れていて、読んでいてその世界に浸ってしまう……でもこのタイトルからしてこのシリーズは完結なのかもしれない……ちょっと残念( ´△`) 執筆陣は神永学,加藤千恵,島本理生,椰月美智子,海猫沢めろん,佐藤友哉,千早茜,藤谷治(敬称略)。



梅猫沢めろんさんの『ワールズエンド×ブックエンド』は人工知能に小説を書かせる物語なんですが、最後の方にこんな一文があります。


《あたしたちが思っているよりも、この世界には本を読まない人間のほうが多いんだ。作家たちが命をかけようと、AIたちがどんな力で物語を書こうとも、読まれない本がある。》



そうなんだよね……すべての作家さんの本を読みたい!と思ってもそれは出来なくて、発行部数が多い本だけが面白い本、よい本とは限らなくて……自分にとっては一番大切な物語でも他の人にはナニソレ?だったり……でも私は本を読むことをやめないよ!なんて、最近は目がショボショボしてなかなか読み終わらないくせに拳を握りしめたりして(^。^;)



第67回読売文学賞で小説賞を受けた古川日出男さんのコメントが新聞に載っていました。


「言葉でものを作るのは、死んだ人もかつては生きていたと、筆先に受けて伝えていくことだと痛感した。その思いでこれからも頑張っていく」



読み手である私たちはよき受け取り手になり、またそれを言葉にして伝えていかなくては……とまたまた拳を強く握ったワタクシなのでした。



また荒れた週末になりそうです。どうぞ皆さま、お気をつけて!