備忘の果実 〜オスカー戯言日記〜

ようこそ゚+(人・∀・*)+。♪ 自分の好きなこと、興味のあることをチマチマと書いています。

タグ:合鍵

台風5号はようやく温帯低気圧になったようですが、大変な風雨の被害を受けた皆さま、御見舞い申し上げます。今度は猛暑! 体調が本当におかしくなりますね・・・(;´Д`)



そんな中、タイトルと表紙買いした、イギリスの作家フィル・ホーガンが書いた『見張る男』を読み終わりました。「見張る」といっても、探偵でも監視員でもないのです。彼の仕事は不動産仲介業。イギリスの小さな町で仕事をしているヘミング、彼は今までに売った家の合い鍵をすべて持ち(°Д°)家主のいない間に勝手に上がり込み(;・ω・)隠れて彼らを観察することが日課となっている・・・!Σ( ̄□ ̄;)


ある日、町で見かけたアビゲイルに一目惚れ、彼女の家の鍵を手に入れるために行動し、ついに殺人まで・・・! もう、ストーカーじゃないの?みたいな・・・不動産屋に不信感を抱く作品ですわ。文章は淡々と彼の仕事(?)というのか趣味を聞かされているよう。家に入ったらこんなことをするんだよ、とか。このように人の家はこんな感じで・・・と、引き出しを漁るのなんて当たり前、ビデオ撮影もしたり。幼い頃の諸行も「なんでコイツを放置したんだ!」と思う出来事で・・・コレが中途半端に入るのが、ちょっと詠みにくいかな。



ラストの「いいではないか? これがわたしなのだ。いくつもの計画の守護者。もちろん、わたし自身の計画はない。わたしは片隅にいて、聞き耳を立て、観察しているだけで幸せなのだ。そして、あなたの次の引っ越しをわくわくしながら待っている。わたしは背景に溶けこみ、あなたの空気を吸う。静かに家に入っていく。愛を届けるために。」・・・イヤイヤ、待たないで! あなたのは愛じゃない~!」とゾワゾワしてしまいました((( ;゚Д゚)))




見栄はる男もイヤですが、見張る男はもっとイヤ・・・彼の洞察力、行動力などは確かに素晴らしいのですが、それはもっと違う方向に行くべきだったと思います。

しばらく放置していた、時代小説アンソロジー『秋びより』を読み終わりました。池波正太郎「市松小僧始末」、藤原緋沙子「秋つばめ―逢坂・秋」、岡本綺堂「菊人形の昔」、岩井三四二「蛍と呼ぶな」、佐江衆一「解錠綺譚」の5編。


最後の話に「別個の錠前を用いずに、鴨居や柱に彫った穴に桟を差し込んで固定する方法」として落し猿・上げ猿・横猿と見ざる・言わざる・聞かざるみたいなのがでてきたのですが、イマイチわからず……調べたら建築用語で使われていて、図もありました! ああ、コレのことを言うのかと納得しました(^◇^)


http://www.kenchikuyogo.com/211-sa/113-saru.htm


そして、いくらなんでもないだろうと思っていた「鍵」モチーフの紋もありました~ちょっとノコギリみたいなヌンチャクみたいなデザインもありますが、面白いですね。


《鍵家紋》

http://minagi.p-kit.com/page135477.html



今、KinKi Kidsの『鍵のない箱』がよく流れていますが(松井五郎さんの詞はやっぱいいわぁ!)カギと言いますと、やはり「合鍵」でしょう~義実家に合鍵を渡すのはう~んな気分になりますが、ひとり暮らしの彼氏・彼女から合鍵を渡されたらやった!な気分になるのではないでしょうか( 〃▽〃) ワタクシもそんな初々しいオトメの時代がありましたわ。そして結婚して同じ家の鍵を持つようになり……もしかしたらこんな展開になる可能性もまだあるという大西民子さんの一句。


『帰らざる幾月ドアの合鍵の一つを今も君は持ちゐるらむか』


大西民子さんは盛岡に生まれ、昭和19年に釜石高等女学校の教師になり22年には釜石工業高等学校の教師・大西博と結婚。しかし、ダンナはよその女性のところにいってしまったようです……。この作品、彼女はひとり寒々しい部屋にいるのでしょう。遠くから靴音が響き、それが近づき扉の前で止まり、ドアの鍵が回され扉が開き……「ただいま」と帰って来るのではないかと。同じ鍵を持った夫が、出て行ったまま何日も帰ってこない。二人を夫婦としての証の指輪より、暮らし・生活に直結する形あるものが「鍵」。


鍵を持っているならいつかは帰って来るかも…帰ってきて欲しい。でも、その願いは叶わないのかもしれない……不倫だとハッキリしていなくても、ある日フラッといなくなられたらイヤですよね。そして、自分がもういいや!って踏ん切りがついた時にヘラヘラと帰ってこられてもむかつくしなぁΣ( ̄皿 ̄;;


アパートなど退去する時に鍵を返さない人や合鍵を作っている可能性があるので、大家さんは鍵交換をすると思いますが、たまにやらない場合もあるみたいで……コワイですね。田舎だと鍵はかけなくて大丈夫!とか言う人もいますが、イヤイヤ! 「戸締まり用心、火の用心」で気をつけていきましょう。



ここまで書いていたら、高倉健さんが今月10日に亡くなっていたというニュースが……83歳。合掌。……かなしい(´;ω;`)



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