国家総動員法

2019年02月26日

令月雲便りNo.30:石の鐘

長野県信濃町の称名寺に鳴らない「石の鐘」が吊るされています。1941年に公布された国家総動員法にもとづく金属回収令によって、生活のなかにあるあらゆる金属類は根こそぎ回収され、称名寺の梵鐘も1942年、門信徒の手により戦地に送られました。大砲の弾丸になったとも言われているそうです。門信徒は寺の近くにあった石をそこに吊るしました。70年以上を経たいまも「石の鐘」はそのまま……しかし語らない石の鐘が雄弁に語っているのですね。


https://search.yahoo.co.jp/amp/news.livedoor.com/lite/article_detail_amp/16068507/%3Fusqp%3Dmq331AQECAEoAQ%253D%253D


『石の鐘の物語』

https://www.himitsuyadane.com/%E8%81%B4%E3%81%93%E3%81%86-%E7%9F%B3%E3%81%AE%E9%90%98%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%B8/



この石の鐘についてはたくさんの方がブログに書いていました。本の感想などもあります。お時間のある時にでも検索して読んでみて下さいませ。





『抹殺』

両親がいて
わたしは生まれた
それは祖父母がいてのこと
さらには曾祖父母がいてのこと
そうやって十代さかのぼると
両親を始めとする先祖の総計は
一〇二四人となる
この中の一人が欠けても
今のわたしはいなかった
戦争は
「この中の一人」を殺す
いや一人だけではない
未来の数え切れないいのちを
抹殺する 

(川崎 洋)


http://www.soufusha.co.jp/kjm/shin030521.html




rohengram799 at 08:26コメント(2) 
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