土漠の花

2016年11月09日

新雲便りNo.4:土漠の花

昨日の帰りは雨☔ いつもよりバスに乗る人が多い………私の前にしての席のサラリーマンは熱心にスマホをいじっていたので、気になってチラチラしたら、パズドラに夢中だったよう……スマホをいじっている人ってたいていゲームしているんでしょうか? 私はまだ恥ずかしいので、外でスマホを取り出せません😅 電話やメールもほとんどこないし、落としたらと思うと、ドキドキですわ!


はじめての作家さん、月村了衛さんの「土漠の花」を読み終わりました。ソマリアの国境付近で活動する陸上自衛隊第一空挺団の精鋭たちが、想像していたけれどそれ以上の凄惨な出来事に巻き込まれるという、最初からハードモードの小説でした。なんだろう、実際にこんな状況の場所があるのだとわかってはいるのですが、やはり身近ではなく、肌で恐怖を感じる事もない毎日なワケで……やはり自分は完全に平和ボケだよ、痛みを自分のものに置き換えるだけの想像力もなくなった……となんとも情けない気持ちに。 「本書の執筆に当たりましては、諸事情によりお名前を記すことのできない方に多大なご協力を賜りました。」と謝辞があり、やはり難しいテーマなんだと感じました。


単純に物語としての感想を書かせてもらうと、戦闘中にそれぞれの隊員の気持ちが語られたりするのですが(やむを得ず武器を手にし、人命を奪ってしまった苦悩、同僚や子どもたちを救えなかった自責の念や、いつまでもこだわらずにいられない過去の出来事など)それを書かないと話が成立しないのはわかる、わかるんだけど、なんか突然浪花節ですか?みたいな不自然さを感じて、物語の緊張感が途切れてしまうんです。語る内容というより、表現の仕方がイヤなのかも。わかりやすい分、ああどこかで読んだわ、と、読み手の傲慢さで感じたのかも。
最近は、あまり続けて本を読まない方がいいのかと思う事があります⤵

彼らに助けを求めて来て行動を共にし、果敢に戦う女性(この人のせいで酷い状況になったのだが💦)と、主人公の隊員が廃虚で富士山と桜の古いカレンダーを前に会話する場面など、ドラマだったらスゴくドキドキして盛り上がるんだろうけれど、私はかえって冷めてしまいました。ああ、やっぱりね、そうだと思ったよ……みたいな。ダメですね~私、ちっともピュアじゃないですわ。わからない例えだと思うのですが、映画『ヒューリー』を観た時のようなモヤモヤしたものが残りました。最終的には希望はあるのですが……吉村昭氏が同じテーマを書いたら、どんな文章になっただろうかと考えてしまいました。



さてさて、昨日から新人さん研修がはじまりました。年齢が世間一般の定年に当たる世代、今まで来たこの世代の方は「教え方が悪い」とか「私はそんな説明をされていない」とか一方的に言って2日くらいで辞めていきましたが😞 ちょっとお話が好きで、仕事をしに来るというより、半分はお友だち探しにきましたか?という雰囲気があります。まぁスムーズに仕事をするためには円満な人間関係が望ましいですが、私は愛想がなくてもきちんと仕事をしてくれる人がイイですわ。


木枯らし1号が吹いたようですね。アメリカの大統領選挙結果も気になる水曜日、皆さま、温かくしてお過ごし下さいませ。





rohengram799 at 11:25コメント(6) 
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