堪忍箱

2015年05月09日

碧雲便りNo.9:きっと、夢に見る((((;゜Д゜)))

この前『幸せスイッチ』という小林泰三さんの文庫書き下ろし短編集を読みました。表紙イラストが気に入って買ってしまった……大槻香奈さんという方です。
http://ohtsuki.blog102.fc2.com/


さて、内容ですがどの物語にも「春子」という名前の女性が登場します。最初の話はメリーさんやテケテケ、わたるくんといった元ネタになる怪談(?)を知らないとピンとこないかもしれませんが、「どっちが大事」ではダンナがおバカさん過ぎて泣けてきます……食事中にスマホをいじっていた時に「わたしと私とスマホとどっちが大事?」ときかれて「もちろん君だよ」とこたえ、ちょっとした妻のやきもち、かわいいなぁ、なんて思っていたらトンでもない!! 少しでもスマホを弄ったらダメ、パソコンも壊され「仕事とどっちが大事?」ときかれ仕事を辞め……収入がなければお金は減るに決まっている。舅は入院中……「あなた、わたしとお父さんとどっちが大事なの?」と普通に口にできる遺産目当ての春子が怖い……ダンナ、いい加減に別れろよ(`Δ´) しかし読者の声など届かず、高額生命保険の加入申込書を差し出し、春子は言うのだ。

「わたしと自分とどっちが大事なの?」


「診断」という作品では救急隊員にムリを言うモンスターな母親・春子が登場。救急車ではなくドクターヘリをよこせ!に始まり、なんとか救急車に載せ病院に搬送するも、エックス線撮影なんて被曝させる気かとタクシーで帰宅し、最初の隊員を名指しでまた救急車を要請する。あの病院の診断は間違っている、帰宅、また救急車の繰り返しで子どもは「心肺停止」に…しかし春子は誤診だと言い張るのです、「ただの心肺停止で死亡じゃない」と……ああ、考えたくはないけれど、どこかにこんな母親がいそうで怖い! 



久しぶりにホームセンターに行ったら、いぐさマットに風鈴が(;・ω・)……もう完璧に夏!になっていました。かわいいデザインのガーゼハンカチや手ぬぐいもたくさんあって、日本人の四季を楽しむ心意気っていいなぁと思いました。 お花屋さんではカーネーションがたくさん。他にも大輪のダリアとかあってこちらも夏模様でした。


夏と言えば、うるさい蚊が出てきますね。私は蚊取り線香を毎晩つけて、虫刺されにはキンカン!を塗りまくっている子どもでしたが、やはりホームセンターでラケットタイプの「ナイス蚊ット」なる商品を見ました……サイズはバドミントンラケットくらい? 持ち手は長くなさそうでしたが、なんだ、この商品名は(;・∀・)と思ったら、結構前からあるんですね~そして類似品も……カットリくん!……子どもがやたらに振り回しそう!! そしてあの松岡さんがブンブン振り回したら、余計に暑苦しく蚊が集まって来そうな気もします(; ̄ー ̄A


怖い話も夏のお約束ですが、競作集<怪談実話系>『きっと、夢にみる』を読み始めました。表紙は怪談絵本『いるの、いないの』(京極夏彦)の町田尚子さん。薔薇の中で眠る少女に黒猫、その手は誰の手?みたいなイラストが気に入って購入。本が売れないって言いますが、表紙は大事ですよ~私はバンバン買っちゃいますよ~(笑) 季節先取りで何冊ホラー系が読めるかしらん?


町田尚子さんの絵はコチラで雰囲気をご覧下さい。
http://www.d7.dion.ne.jp/~inukaki/books.html



それでは皆さま、心ふるえる週末をお過ごし下さるませ(*^O^*)




rohengram799 at 09:34|この記事のURLComments(8)
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