夢野久作

2020年01月10日

献春雲便りNo.10:懐中時計

今年の干支はネズミ🐀 正月三が日は「嫁が君」と言われるネズミ🐭 (*)

ネズミには嬉しくないであろう、短い夢野久作のお話をどうぞ。懐中時計、憧れました。懐中時計を身につけてオシャレな姿の土方山王祭写真を見てからは特に(笑) 今は目覚ましがなってもなかなか起きられないので、もっといい目覚まし時計が欲しい ⏰💥



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『懐中時計』 夢野久作



懐中時計が箪笥の向う側へ落ちて一人でチクタクと

動いておりました。

鼠が見つけて笑いました。

「馬鹿だなあ。誰も見る者はないのに、何だって動いているんだえ」

「人の見ない時でも動いているから、いつ見られても役に立つのさ」

と懐中時計は答えました。

「人の見ない時だけか、又は人が見ている時だけに働いているものはどちらも泥棒だよ」

鼠は恥かしくなってコソコソと逃げて行きました。



*****




こちらのブログで富士山と美しい彩雲が見られます。皆さまにも彩りゆたかな毎日が続きますように✨

https://ameblo.jp/mizunotunagari3776/entry-12565100299.html



(*)https://seethefun.net/%E6%96%87%E7%B3%BB%E5%AD%A6%E5%95%8F/18319/


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2019年10月31日

紅樹雲便りNo.29:人形と狼

芸術の秋〜いろいろ美しいものがありますが、人形作家の小池緋扇さんは昭和2年生まれだそうです。作られるお人形さんたちはセクシー(≧▽≦)


【小池緋扇さんの作品】

http://koike-hisen.com/artwork



あと懐かしい人形劇の作家さんはこの方でした。

【プリンプリン物語の人形作家・友永詔三(ともなが あきみつ)さん】

https://search.yahoo.co.jp/amp/s/matcha-jp.com/jp/7263%3Famp%3Dtrue%26usqp%3Dmq331AQOKAGYAZLortfBiNjX0QE%253D





『人形と狼』という夢野久作の短い話がありました。絵画とか彫刻品とか高価であってもなくても、心をゆたかにしてくれる美しいものはたくさんありますね(*´ω`*) 以下、全文です(青空文庫より)。



 お腹の空いた狼が野道を歩いて来ますと、遠くに一人の赤ん坊が寝ているのを見つけました。狼は大喜びで走って来てみると、それは誰かが落した大きな人形でした。
「ええ、この役立たず奴めが」
 と狼はあと足で蹴散らかしました。
「乃公おれのたべ物にならない位ならば何だって人間の形をして生まれて来た」
 人形はニコニコして答えました。
「お気の毒様ですね。あなたのように何でも可愛がる事を知らないものには私は役立たずに見えるでしょう。しかし人間の中には私を生命よりも大切な友達にして下さる方がいくらでもありますよ。私は狼のお役に立つよりも人間のお役に立った方がうれしいと思います」




「乃公」は「おれ」と読むのですね。知らなかった!




追記:首里城全焼のニュースに驚きました。なんで!そんなことに…( TДT) 日本、大丈夫でしょうか…。


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2019年10月08日

紅樹雲便りNo.7:雨ふり坊主

三連休はまた台風が…の天気予報に勘弁して下さい!な気分です。


こちらは夢野久作の可愛らしい、でも子どもらしい残酷さもチラリの短いお話です。


「雨ふり坊主」夢野久作

https://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/914_13520.html


ついでに、以前書いた「サオチンニャン」のお話も。

《掃天娘》
http://pengzi.maruzen.com/season02/saoqingniang.htm



新米の季節になりましたね。「穂波」という言葉が新聞にありました。

稲・麦などの出そろった穂が風になびいて波のように見えるもの。風情がある!

「穂波」だけでは季語になりませんが、以前テレビで見たKisMyFt2 千賀健永くんの

  我が心穂波の海を疾走す

これはイキイキとして、青春してるなぁ〜!と思いますね(*・ω・*)


漢字の選び方を間違えて「穂涙」だと、農家の方々の苦労を感じてしまいました。ゆたかなみのりの秋でありますように。


「麦穂波」と題された素敵な写真と記事からブログをどうぞ✨

https://nekoaku.exblog.jp/26882895/


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2019年01月05日

萌月雲便りNo.7:おらんだ正月

朝から行方不明者の情報提供を呼びかける防災無線が………寒いこの時期、どこにいってしまったの、おじいちゃん! 早く見つかりますように。


新聞で「おらんだ正月」なる文字を見ました。まだ鎖国をしていた江戸時代に、長崎などで太陽暦で正月を祝ったことをいうようです。

http://www.kiyou.net/b-n-syougatu.htm

http://hikaze.hatenablog.com/entry/2015/07/31/073000


う~ん、まだまだ知らないことがたくさんありますね。



ところで箱根駅伝では「山の神」という言葉がよく出てきましたが、夢野久作の短い話(寓話?)に『森の神』という作品がありました。短いけれど考えてしまう。悪いのは人間だというのは簡単だけれど、神さまもちょっと心が狭くないかい?なんて思ってしまう。議論したら結構白熱しそう。



『森の神』夢野久作

森の神様が砂原を旅する人々のために木や竹を生やして、真青に茂りました。その真中に清い泉を湧かして渇いた人々に飲ましてやりました。すると大勢の人がやって来て木の下へ家を立て並べて森のまわりに柵をして、中へ休みに入る人からお金を取りました。水を飲む人からはその上に又お金を取りました。
 森の神様はこんな意地の悪い人々を憎んで、森を枯らして泉を涸らしてしまいました。
 旅人からお金を取った人々は大層困って「何という意地の悪い神様だろう」と、森の神様を怨みました。
 森の神様は言いました。
「私はお前たちのためにこの森をこしらえたのではない。旅人のためにこしらえたのだ」




最後に【ニュージーランドの森の神】の記事をどうぞ(*´∀`)♪

https://trip-s.world/new-zealand-tree





追記:最初に書いた行方不明者は昼前に無事発見されたそうです。よかった!


rohengram799 at 09:11|この記事のURLComments(4)

2018年07月20日

炎昼雲便りNo.6:白椿

今年の漢字は「暑」か「熱」で決まりではないかというような毎日。まだ7月だというのに。セミも昼間は大人しいですが、夕方には鳴いていました。ちょっと弱々しい気がしましたが(^_^;)



この夢野久作の『白椿』という話を読みました。子どもにもでなくても大人でもこんな風に考えてしまうことがなかったありますが、花には花の憂いやさだめがあるのですよねぇ・・・他の花ではなく椿を、色も赤ではなく白い椿にしたところがまたよかったです。

https://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/2301_13524.html




pixivに漫画もありました。こちらもステキです。


https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=manga&illust_id=50826778



どうぞ皆さま、お身体に気をつけてよい週末をお過ごし下さいませ。


rohengram799 at 08:14|この記事のURLComments(2)
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