太宰治

2021年09月06日

鹿火雲便りNo.5:タカサブロウ

おはようございます。今日は「年越し蕎麦は海老天じゃなくてかき揚げがいいんだよ!」と言っている夢を見ていたら、いつもより30分も寝過ごしてしまいました…… 暑さが落ち着いてきたからでしょうか(;´∀`)


◆ポテサラを作ることなく、ただジャガイモを茹でて終わりました。味噌汁の具にちょい足ししたり、塩をふって食べていたら小さい頃を思い出しました🍴 こちらのようにいろいろ作ってくれる人が欲しいです。

https://www.pixiv.net/artworks/92238293


◆凡海 … ぼんかい ? 凡庸の最上級か? 海の要に限りなく平凡とか? そんなワケはなく…… おおしあま、と読むそうです。句集のタイトルで見なければ、一生知らない言葉だったと思います💦

https://furansudo.ocnk.net/phone/product/2706

和菓子にも 😋
http://www5.nkansai.ne.jp/shop/soukakuan/sub1.html


◆『音』 太宰治

文字を読みながら、そこに表現されてある音響が、いつまでも耳にこびりついて、離れないことがあるだらう。……… こんな文章で始まる作品。

https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1606_7913.html

成田美名子さんの『ミキ&ユーティ』シリーズに出てきた(と思う。漫画です)楡崎さんという人がUFOの飛行する様子に音をつけるとしたら「うんちゃら うんちゃら」と言っていたのを思い出しました(笑)


◆ タイトルにした「タカサブロウ」はコレだ!

http://linghum.blog119.fc2.com/blog-entry-268.html




ではでは皆さま、今週もどうぞご安全に!



rohengram799 at 09:00コメント(4) 

2021年01月26日

初空雲便りNo.24:エモい「うごかし屋」さん

芳崎せいむさんの漫画『うごかし屋』1巻の期間限定無料版を見つけたので読んでみました。


うごかし屋 1 (ビッグコミックス) >> https://bookmeter.com/books/558538



「うごかし屋」は引っ越し屋さん。主人公は元銀行員の二代目。読書好きでいつも文庫本を手にしています。動かすのは引っ越し荷物だけではなく、その人の気持ちも……な物語。


物語の最初に出てくるのは夏目漱石の『草枕』。次は井伏鱒二の『山椒魚』。そして『ギーターンジャリ』(*)『人にはどれほどの土地がいるか』(**)志ん生の『 古典落語』(「風呂敷」)『O・ヘンリ短編集』(物語よりも作者の波乱の人生について)『大宰治全集』など。


太宰治の『駆込み訴え』と『善蔵を思う』は青空文庫にありました。YouTubeには朗読動画も。


落語「風呂敷」のあらすじはコチラ。
https://senjiyose.com/archives/1629



芳崎せいむさんて『鞄図書館』(あらゆる書物を所蔵するという、幻の鞄図書館。司書と鞄の2人が世界を巡り、出会った人々と繰り広げる)『金魚屋古書店』とか本や漫画にまつわるシリーズを描いているので、ご本人もきっと本が好きなんだろうなぁ。『うごかし屋』は4巻で完結しているので揃えてもいいかな、と思っています。


鞄図書館<1> >> https://bookmeter.com/books/574052

金魚屋古書店 (1) (IKKI COMICS) >> https://bookmeter.com/books/554378



(*)https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b248282.html

(**)トルストイの民話集に収録されているようです。絵本もありました。
https://www.ehonnavi.net/sp/sp_ehon00.asp?no=19803&spf=1


rohengram799 at 10:20コメント(2) 

2018年10月03日

稲熟雲便りNo.4:春の昼に

前の記事に「春」の俳句を紹介したので、Kindleでダウンロードしてそのままにしておいた、太宰治の『春昼(しゅんちゅう)』を読んでみました。思った以上に短かかった(笑) 随筆というより日記みたい。


下記ブログでこの作品の舞台になった甲府の武田神社と『春昼』が読めます。


http://blogokmy.neoya.net/?eid=818593



武田神社は高校時代、強歩大会のスタート地点でした。朝、電車に乗って甲府まで行きましたよ~花の乙女、JKがなぜこんな山を越えるのだ!って感じでゴールの高校を目指しました。今は共学になったけれど、25㎞くらい走っているようです。中学の時も峠を越えたな(´~`;)



rohengram799 at 00:04コメント(2) 

2018年09月25日

菊咲雲便りNo.14:あんチャ~ンス!

昨晩は十五夜でしたが、今日は満月。朝はうっすら陽も射していたのに、天気予報通り雨になってしまいました。猛烈な台風24号、もう日本に来ないで~!と思っています。



さてさて、この前太宰治の『チャンス』という短編を読みました。「人生はチャンスだ。結婚もチャンスだ。恋愛もチャンスだ。と、したり顔して教える苦労人が多いけれども、私は、そうでないと思う。私は別段、れいの唯物論的弁証法に媚こびるわけではないが、少くとも恋愛は、チャンスでないと思う。私はそれを、意志だと思う。」で始まる、太宰の恋愛についてのアレコレが笑えます!



・・・よくキザな女が「恋愛抜きの愛情で行きましょうよ。あなたは、あたしのお兄さまになってね」などと言う事があるけれど、あれがつまり、それであろうか。しかし、私の経験に依よれば、女があんな事を言う時には、たいてい男がふられているのだと解して間違い無いようである。「愛する」もクソもありやしない。お兄さまだなんてばからしい。誰がお前のお兄さまなんかになってやるものか。話がちがうよ。・・・



他にもきれいなおねーさんがいいよっているのに、寒雀の丸焼きを食べることに気持ちがいってしまい、どうにかして食べたい!と思案する様子とか、ウヒャヒャであります。



太宰治「チャンス」

https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/244_20157.html




あと「お兄さま」で、昔読んだ池田理代子センセの漫画『おにいさまへ・・・』を思い出しました。今の理代子センセは絵柄がゴツくなってしまい、キラキラ感がなくなり悲しいです。


https://search.yahoo.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/sho-kitagawa/entry-12260602405.html%3Fusqp%3Dmq331AQECAEoAQ%253D%253D



こちらのブログ記事を書いている、きたがわ翔さんの漫画も好きです~ 活字もいいけど、漫画もね!な「読書の秋」を皆さまも楽しんで下さいませ♪(o・ω・)ノ))



rohengram799 at 11:20コメント(2) 

2018年08月18日

炎昼雲便りNo.28:ア、秋

8月も後半、暑さはまだまだありますが、空も秋めいてきましたね~青空文庫で太宰治の綺麗な文章を見つけました。ちょっとオチャメなところもあって、ふふっ、と笑ってしまいますが。タイトルは『ア、秋』。以下、全文です。




【本職の詩人ともなれば、いつどんな注文があるか、わからないから、常に詩材の準備をして置くのである。
「秋について」という注文が来れば、よし来た、と「ア」の部の引き出しを開いて、愛、青、赤、アキ、いろいろのノオトがあって、そのうちの、あきの部のノオトを選び出し、落ちついてそのノオトを調べるのである。
 トンボ。スキトオル。と書いてある。
 秋になると、蜻蛉とんぼも、ひ弱く、肉体は死んで、精神だけがふらふら飛んでいる様子を指して言っている言葉らしい。蜻蛉のからだが、秋の日ざしに、透きとおって見える。
 秋ハ夏ノ焼ケ残リサ。と書いてある。焦土である。
 夏ハ、シャンデリヤ。秋ハ、燈籠。とも書いてある。
 コスモス、無残。と書いてある。
 いつか郊外のおそばやで、ざるそば待っている間に、食卓の上の古いグラフを開いて見て、そのなかに大震災の写真があった。一面の焼野原、市松の浴衣ゆかた着た女が、たったひとり、疲れてしゃがんでいた。私は、胸が焼き焦げるほどにそのみじめな女を恋した。おそろしい情慾をさえ感じました。悲惨と情慾とはうらはらのものらしい。息がとまるほどに、苦しかった。枯野のコスモスに行き逢うと、私は、それと同じ痛苦を感じます。秋の朝顔も、コスモスと同じくらいに私を瞬時窒息させます。
 秋ハ夏ト同時ニヤッテ来ル。と書いてある。
 夏の中に、秋がこっそり隠れて、もはや来ているのであるが、人は、炎熱にだまされて、それを見破ることが出来ぬ。耳を澄まして注意をしていると、夏になると同時に、虫が鳴いているのだし、庭に気をくばって見ていると、桔梗ききょうの花も、夏になるとすぐ咲いているのを発見するし、蜻蛉だって、もともと夏の虫なんだし、柿も夏のうちにちゃんと実を結んでいるのだ。
 秋は、ずるい悪魔だ。夏のうちに全部、身支度をととのえて、せせら笑ってしゃがんでいる。僕くらいの炯眼けいがんの詩人になると、それを見破ることができる。家の者が、夏をよろこび海へ行こうか、山へ行こうかなど、はしゃいで言っているのを見ると、ふびんに思う。もう秋が夏と一緒に忍び込んで来ているのに。秋は、根強い曲者くせものである。
 怪談ヨロシ。アンマ。モシ、モシ。
 マネク、ススキ。アノ裏ニハキット墓地ガアリマス。
 路問エバ、オンナ唖ナリ、枯野原。
 よく意味のわからぬことが、いろいろ書いてある。何かのメモのつもりであろうが、僕自身にも書いた動機が、よくわからぬ。
 窓外、庭ノ黒土ヲバサバサ這はイズリマワッテイル醜キ秋ノ蝶ヲ見ル。並ハズレテ、タクマシキガ故ニ、死ナズ在リヌル。決シテ、ハカナキ態ていニハ非ズ。と書かれてある。
 これを書きこんだときは、私は大へん苦しかった。いつ書きこんだか、私は決して忘れない。けれども、今は言わない。
 捨テラレタ海。と書かれてある。
 秋の海水浴場に行ってみたことがありますか。なぎさに破れた絵日傘が打ち寄せられ、歓楽の跡、日の丸の提灯ちょうちんも捨てられ、かんざし、紙屑、レコオドの破片、牛乳の空瓶、海は薄赤く濁って、どたりどたりと浪打っていた。
 緒方サンニハ、子供サンガアッタネ。
 秋ニナルト、肌ガカワイテ、ナツカシイワネ。
 飛行機ハ、秋ガ一バンイイノデスヨ。
 これもなんだか意味がよくわからぬが、秋の会話を盗み聞きして、そのまま書きとめて置いたものらしい。
 また、こんなのも、ある。
 芸術家ハ、イツモ、弱者ノ友デアッタ筈はずナノニ。
 ちっとも秋に関係ない、そんな言葉まで、書かれてあるが、或いはこれも、「季節の思想」といったようなわけのものかも知れない。
 その他、
 農家。絵本。秋ト兵隊。秋ノ蚕カイコ。火事。ケムリ。オ寺。
 ごたごた一ぱい書かれてある。】




「秋は、ずるい悪魔だ。」ここが一番好き(≧▽≦) こんな風に季節を表現出来る感性が欲しい~!



オカルト系漫画雑誌の『ほん怖』9月号に『視えるんです』というスピリチュアル漫画を連載している伊藤三巳華さんと、ホラー漫画家の伊藤潤二先生の文学スピ☆散歩の特集がありました。カラー記事と漫画で取り上げられた作家は太宰治。玉川上水や三鷹のお墓にお参りに行ったり・・・。



作品の中で太宰の霊(信じる信じないは人それぞれ)は自分のことを「不完全な欠けたコップとして生まれてきてしまった だからいくら水を注がれても満たされることができないのだ」と言っていました。また伊藤潤二先生は『人間失格』を漫画化したので(読んでみたい)何か一言といわれて「・・・物書きたるものは”博愛であれ“」と。


まだ本屋さんにあると思うので(奇数月発売)他の作品は怖くて読まなくても、この太宰治を描いたところは読んでもらいたいなぁ、と思います。三巳華さんの描いた太宰は可愛らしいです。


https://mobile.twitter.com/i/web/status/1021959928506773504







rohengram799 at 08:50コメント(2) 
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