夏の季語に「梅雨茸(つゆだけ)」がありました。梅雨時に生える何種類ものキノコを総称する言葉で「梅雨菌(つゆきのこ)」とも言うそうです。



「梅雨茸や勤辞めては妻子飢ゆ」


 
安住敦(どんな人かはあとで)の俳句です。妻子が餓えてしまう(´Д`ノ)ノというのはちょっとオーバーかもしれませんが(1965年の作で、こういう心境だったらしい)なかなか仕事を辞める決断は出来ないですよね。そういう意味では独り者って男女とわずラクなところがある気がします。


他に気にいった句はコチラ!


「初電車子の恋人と乗りあはす」

季語は初電車で新年。私は父親が年末に挨拶に来た娘の恋人と同じ車輌に乗り合わせてしまった・・・なんか気まずい・・・という場面を思い浮かべました(笑)



「妻がゐて子がゐて孤独いわし雲」

なんとなく、殿方の悲哀を感じます。しあわせの真っ只中にいても孤独はなくならないと私は思っています。むしろ、それを意識して大切にした方がいいような・・・。





【安住敦( あずみ-あつし)経歴】

1907-1988 昭和時代の俳人。
明治40年7月1日生まれ。逓信省に勤務,局長の富安風生(とみやす-ふうせい)にまなぶ。昭和10年日野草城の「旗艦」に参加,戦後は久保田万太郎の「春灯」の創刊にくわわり,万太郎の死後は主宰。46年俳人協会理事長,57年会長。47年「午前午後」で蛇笏(だこつ)賞。昭和63年7月8日死去。81歳。東京出身。立教中学卒。著作はほかに随筆「春夏秋冬帖」など。
【格言など】花鳥とともに人生があり,風景のうしろに人生がなければつまらない(句作のモットー)