寂然法師

2017年04月11日

菫青雲便りNo.9:お世辞湯

最近、岡本綺堂作品をKindle版で読むことにハマっています。今は『中国怪奇小説集』という奇妙な短い話がたくさん出てくるのをチマチマ読んでいますが、「首の飛ぶ女」というのは顔だけ飛んでいくというヤツで、耳を翼にするらしいです・・・耳をパタパタ・・・ダンボ?と思ってしまい、ホラーなのかお笑いなのかよくわからなくなってしまいます( ̄~ ̄;)



綺堂センセーはお風呂が好きらしくて、お風呂(入浴)についての考察(?)もいくつかありました。『明治時代の湯屋』では「お世辞湯」という言葉が出てきました。


・・・女湯には「お世辞湯御断り申候」というビラをかけて置く湯屋があった。さなきだに、女客は湯の使い方が激しい上に自分の知り人が来ると、お世辞に揚り湯を二杯も三杯も汲んで遣る。それが又、あがり湯濫用の弊を生ずるので、湯屋でも「お世辞湯お断り」の警告を発することとなったのである。それでも利き目がないらしく、女湯は男湯よりも三倍以上の水量を要すると云われていた。殊に男客に比べると、女客は入浴時間も非常に長いから、湯屋に取っては余り有難いお客様ではなかった。板の間かせぎの被害も女湯に多かった。・・・
 


文中にある「さなきだに」という言葉ですが、そうでなくても、ただでさえ、という意味らしい。あまりきかない言葉ですよね。「さなきだに 重きが上の 小夜衣(さよごろも)わがつまならぬ つまな重ねそ」という、寂然法師(じゃくぜんほうし・平安末期の歌人)の作品がありましたが、意味は「そうでなくとも重い上に掛ける夜着を、他人のものまで重ねるものではない。同様に、我が妻と親しむことですら仏法の女犯の重罪なのに、他人の妻と不倫するのは、更に重い罪だから、してはならない」という自戒の句なのか、願望なのか(笑)
ざっと目を通したときには「小夜という名前の奥さんが重たくて仕方ない、まだ布団の方が軽くていいや」なのかと思っていました(;゜゜)



誰からも言い寄られることのないワタクシはのんびりお風呂に入ってから寝ることにします~おやすみなさい(´ω` )zzZ





rohengram799 at 23:22|PermalinkComments(4)TrackBack(0)
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