審美眼

2012年11月03日

サバ雲便りNo.3:心・美眼

今日は《文化の日》ですね~パチも大衆の娯楽文化なのでしょうか?本日から例のパチは『素敵な三角関係』という曲になりました……過激な三角関係なら週刊誌で良く見かけますけど(--;)三角関係というと百恵ちゃんの『絶体絶命』を思い出します。


さて…ワタクシ、久しぶりに『ギャラリーフェイク』(細野不二彦・漫画・説明は後で)を読んでおります。コンビニ限定で、コミックスをテーマ毎に再編集したようなヤツですが、私が選んだのは[美に魅入られし人々よ!!]


表紙はミレイの《オフィーリア》……ミレイと聞いて北原ミレイの石狩挽歌が浮かんだ私って…(-_-;)この絵は見たことはありますが、作者名は初めて知りました。「ハムレット」も話は知らないくせに“尼寺へ行け!!”とよく叫んでいたおバカさんな子どもでした。恥ずかしい…(T-T)


コミックス第30集に収録されている「美しきことは…」という話がとても印象深かったです。ここに登場する作品はガラバッジョ(検索するとカラヴァッジョなので私の読み間違いかも)《“若者たち”の合奏》。画廊で絵を見て一目惚れしたという女性(実は描かれた若者のひとりが初恋の男性に似ていたからなのですが)と美容外科医のふたりが購入を希望していました。フジタは人工的な美しさを造り出す医師ではなく彼女に絵を売ったのですが…。


外見にコンプレックスのあった彼女は美容整形と引き換えにその絵を手放してしまったのです(~_~;)美しさを手に入れた彼女にはもう懐かしい過去の想い出は必要なくなったということでしょうか…でもその美しさをずっと維持できるかわからないのに。


フジタが最後につぶやく言葉、本当にきれいなものが好きな人、探し求めている人にはわかるのではないでしょうか。


「それでも、俺は信じる。人間が生きるのはパンのためのみにあらず―崇高に美しいものを求めずにいられない―と。」


美術品、芸術品を鑑賞するということは、ある意味自分の「心」をその作者に審査されているのかもしれないですね。美を愛するにふさわしい人間かどうかを。


☆ギャラリーフェイク
表向きは贋作・レプリカ専門のアートギャラリー『ギャラリーフェイク』を舞台に、オーナー藤田玲司が、様々な登場人物と様々な美術品を通じて、時に世界を駆け巡り、「美とは何か?」を追い求める話。守銭奴・ビジネスでなく「美の探求者」としてブラックな部分もあるフジタはステキ♪美術・芸術・骨董・その背景となる歴史等の多分野に渡るウンチク的描写などオススメです!!


☆「合奏」ほかガラバッジョ(カラヴァッジョ)の絵画はコチラで!

http://rosa.yumenogotoshi.com/boy2.html



rohengram799 at 14:30|この記事のURLComments(10)
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