寺山修司

2021年04月03日

純陽雲便りNo.3:小学校の吸血鬼 🏫

近くの小学校の桜は葉桜に……校門前は花びらがはらはらと舞っていました。入学式は9日らしいのですが、その頃は八重桜が咲いているのかしら?



寺山修司が「小学校の吸血鬼」を詠んだ短歌がありました。


青ざめしわがくすり指青森の小学校の吸血鬼いずこ


包帯を巻かれて消えしわが指が恋し小学校の吸血鬼かな


ふむ………何回読んでもどういう情景なのかわかりませんが、首筋にガブリ!ではなく「指」なのですね。実際の吸血鬼というより血から吸血鬼へ結びつけた感じなのかな。


ロシアの民話?伝承?には狼男が死んだら吸血鬼になる……という論文をチラ見した事柄あります。義経が大陸に渡ってジンギスカンになった説みたいだ ← 違う気がする (;´д`)


狼男がいるなら狼女もいるのか?と思ったら小説がありました。読んでみたい🐺

狼女物語—美しくも妖しい短編傑作選 >> https://bookmeter.com/books/2854210



「ソウルドラキュラ」とかいう曲があったなぁ……と思いつつ、今夜はこれにて失礼いたします。次の更新は月曜日の予定です m(*-ω-)m



rohengram799 at 20:40コメント(2) 

2020年05月14日

啓明雲便りNo.9:いくつもの 「さよなら」「さようなら」

漫画家の野間美由紀さんの訃報、ショックだ……59歳ですよ、まだまだたくさんの作品を描けただろうに。自分の学生時代を豊かにしてくれてありがとうございました。合掌。

https://www.hakusensha.co.jp/information/57613/



*****


こちらの「さようなら」を口にした“ぼく“は、どこに行くのでしょうか、ひとりで……。



さようなら   谷川俊太郎
 
 
ぼくもういかなきゃなんない
すぐいかなきゃなんない
どこへいくのかわからないけど
さくらなみきのしたをとおって
おおどおりをしんごうでわたって
いつもながめてるやまをめじるしに
ひとりでいかなきゃなんない
どうしてなのかしらないけど
おかあさんごめんなさい
おとうさんにやさしくしてあげて
ぼくすききらいいわずになんでもたべる
ほんもいまよりたくさんよむとおもう
よるになったらほしをみる
ひるはいろんなひととはなしをする
そしてきっといちばんすきなものをみつける
みつけたらたいせつにしてしぬまでいきる
だからとおくにいてもさびしくないよ
ぼくもういかなきゃなんない


*****


おさらひのつもりで妻にさよならと言へばにはかに悲しみ溢る

2017年11月、93歳で亡くなった岩田正の最終歌集『柿生坂』から。誰もが大切な人にさよならを言えるとは限らないのだと知っているけれど……。奥さまは歌人の馬場あき子さんです。

https://mainichigahakken.net/hobby/article/post-377.php


*****


「幸福が遠すぎたら」


さよならだけが 人生ならば
また来る春は何だろう 
はるかなはるかな地の果てに
咲いている野の百合何だろう

さよならだけが 人生ならば
めぐりあう日は何だろう 
やさしいやさしい夕焼と
ふたりの愛はなんだろう

さよならだけが 人生ならば
建てたわが家は何だろう 
さみしいさみしい平原に
ともす灯りは何だろう

さよならだけが 人生ならば 
人生なんかいりません




寺山修司の詩を思い出した木曜日でした。



rohengram799 at 17:50コメント(2) 

2020年02月06日

花春雲便りNo.3:けむり

昨日は「けむりとねむり」でしたが、今日は「けむり」の詩を……寺山修司の詩はなんと言うのでしょうか、数字をいくつ重ねていっても、ガラス細工のような繊細な少年の心を大事にかかえている……そんな殿方の切ない叫びのように思えます。




けむり

         寺山修司


ことばで
一羽の鴎を
撃ち落とすことができるか

ことばで
沈む日を
思いとどまらせることができるか

ことばで
バルセロナ行きの旅客船を
増発できるか

ことばで
人生がはじまったばかりの少女の薄い肩を
つかむことができるか

私は
かなしくなると
けむりをみている




rohengram799 at 07:40コメント(0) 

2019年01月19日

萌月雲便りNo.19:人魚のひいさま

青空文庫で『人魚のひいさま』を読んでみました。そう、アンデルセンの人魚姫です。挿し絵の人魚姫はボリュームがある気がしますが(;´∀`) 「ひいさま」という言葉がなんか好きです~大事にされているなぁ、という感じが日本人の心によく響く(笑)


https://www.aozora.gr.jp/cards/000019/files/42383_21527.html



たくさん映像化、舞台化されている人魚姫ですが、寺山修司さんのお芝居で「愛されることには失敗したけど、愛することなら、うまくゆくかもしれない。私は小さな泡になって、いつまでもいつまでもあの人の近くに浮かんでいたい。」という言葉はとても切ないです。あと水玉かぼちゃでお馴染みの草間彌生さんの描かれた人魚姫も見ましたが、う~ん、ご本人みたい!と思いました(笑) でもしっぽのところが王冠👑みたいになっていてステキでしたわ。




<人魚姫声の出そうなさくら雨>

<人魚かと問いつめられて花の闇>


上記2句は『人魚姫のトゥシューズ』という水月りのさんの句集からです。 水月さんのことはふらんす堂さんのブログを読んで知ったのですが、お母さまが亡くなられたことを知らせて下さった手紙に添えられていたという詩に娘としての気持ちがとてもよくあらわれていて、思わずもらい泣きでありました。(2008/7/3付の記事)


【ふらんす堂編集日記】

https://fragie.exblog.jp/



rohengram799 at 07:17コメント(2) 

2019年01月17日

萌月雲便りNo.17:ひとり

今日は阪神・淡路大震災の発生から24年。朝起きてテレビをつけた時に画面に映し出された火災の様子、当初話を大規模な火災が起こったとしか思っていませんでした。いくら時間が過ぎても忘れられない、忘れてはいけないことってありますよね。



昨日は稀勢の里の引退会見もありました。読売新聞の編集手帳、出だしからグッときました。


◆期日や期限とかいう場合の【期】は、「とき」を意味する。以前、漢和辞典で引いたとき、それ以外の字義があることを知った。「ちぎる」「約束する」。これらは期待の期である。◆つまり期待とは、約束が果たされるのを待つ心持ちといえる。横綱へのファン心理に似ていよう。強い相撲を見せてくれるはずだ―それに応えようとして、けがや不調を押し無理に土俵に上がったことは確かだろう。(以下略)


引退して身体をきちんとメンテナンスして欲しいです。お兄ちゃん(三代目若乃花)も未だに現役の時に痛めたどころが完治していないようで、通院しているみたいだし。外野はいろいろ言うけれど、その立場になったことのない人間は、労いの言葉をかけるだけでいいんじゃないかと思ってしまいます。品のないお相撲さんが増えた中で、稀勢の里には昔ながらのお相撲さんの品位があったとして思います。ありがとう、お疲れさまでした。



記事の中で寺山修司さんの詩が紹介されていました。この詩を読んで「オヤジギャグかよ!」とツッコミを入れるような人とは一生わかりあえなくていいや、と思います。



『ひとり』


いろんなとりがいます
あおいとり
あかいとり
わたりどり
こまどり むくどり もず つぐみ

でも
ぼくがいつまでも
わすれられないのは
ひとり
という名のとりです

                       (寺山 修司「少女詩集」(角川書店)より)




rohengram799 at 09:58コメント(6) 
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