少女

2020年02月06日

花春雲便りNo.3:けむり

昨日は「けむりとねむり」でしたが、今日は「けむり」の詩を……寺山修司の詩はなんと言うのでしょうか、数字をいくつ重ねていっても、ガラス細工のような繊細な少年の心を大事にかかえている……そんな殿方の切ない叫びのように思えます。




けむり

         寺山修司


ことばで
一羽の鴎を
撃ち落とすことができるか

ことばで
沈む日を
思いとどまらせることができるか

ことばで
バルセロナ行きの旅客船を
増発できるか

ことばで
人生がはじまったばかりの少女の薄い肩を
つかむことができるか

私は
かなしくなると
けむりをみている




rohengram799 at 07:40コメント(0) 

2018年11月29日

竜潜雲便りNo.9:少年

本を読んでいたら「さなきだに」という言葉が出てきました。「然なきだに・・・(´・ω・`)?」は「
そうでなくてさえ。ただでさえ。」という意味だそうです。口語では使わないでしょうねぇ。言われても「サナギ? ダニ? 虫の話?」となってしまいそうです(-∀-`; )




『しゃがみこみ靴紐なおす少年が羽化する如く立ち上がりけり』(松江市・ 犬山純子さん)



読売歌壇(11/26)で俵万智さんが選ばれた作品です。『新世紀エヴァンゲリオン』の主題歌♪残酷な天使のテーゼを思い出してしまいました~少年って少女より大人になる助走期間が長いような気がします。少年の持つピュアな雰囲気は少女とはまた違う魅力があって、萩尾望都さんの『トーマの心臓』を読み返したくなりましたわ。



羽化といえば「羽化登仙(うかとうせん)」という四字熟語がありました。中国古来の神仙思想などで、人間に羽が生えて仙人になり天に昇ること、また、酒に酔ってよい気分になることのたとえだそうです。心身ともに羽がはえて舞い上がってしまうのかしらん? 来月は忘年会やらクリスマスやらで、こういう人たちが増えそうですな!




rohengram799 at 15:08コメント(0) 
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