山上憶良

2020年03月29日

花春雲便りNo.35:雪が降る日に

時期ハズレではありますが、山上憶良の詠んだ七夕の歌

「天の川 相向き立ちて 我が恋ひし 君来ますなり 紐解き設けな」


これは「天の川に向き合って立ち、私が恋し続けた彼の方が来る。下着の紐を解いて待っていよう」という意味だそうです。織姫さま、そんな焦らなくても〜、というか殿方が女性の立場になって詠んだ歌なので「早く来て〜💓😍💓」感が強調されているのかしら………でも奈良・平安朝の七夕は「一昔前のクリスマスイブのように、本命とにゃんにゃん♪o((〃∇〃o))((o〃∇〃))o♪する日と決まっていた」と、どこかで読んだ気もするし……。

 

「通るべく 雨はな降りそ 我妹子が 形見の衣 我下に着り」

コチラは「雨が降っている。下着までしみなきゃいいな。あの子の思い出の下着を俺はつけているんだからね」と「お巡りさん、変質者がいます、コイツです!」みたいな内容ですが……。

しかし「当時は恋人や夫婦が別れる時に、お互いに下着を交換して、また逢うときまで脱がないという習慣があった」というではありませんか(*゜д゜*)

まぁ今みたいに厳密にサイズやらデザインやらが男女ではっきり分かれていたわけではないでしょうから「入らないっ!」なんてことはなかったのでしょう。お風呂もなかっただろうし。とにかく好きな人との一体感!が大事だったのかも。そう言えば昔はパンツのゴムを入れ替える……とかあったような……(;゚∇゚)


こちらにも「下着の紐」のヒミツ(?)が書かれています。

http://www.sakurano.co.jp/entertainment/kadan/LoveLeaf090.html




今日のタイトルは大好きなかぐや姫の歌から……天気予報、ハズレることなく雪になりましたね⛄

https://sp.uta-net.com/movie/38497/


rohengram799 at 12:30|この記事のURLComments(4)

2011年03月09日

第432号:春の日に~愛する人へ

『自転車を押して行くなり春を連れ』(水上孤城)


良いお天気です。いつもは軽快にペダルをこぐ道も、ゆっくりまわりの景色を楽しむために押して歩いている…そんな感じでしょうか? また、春らしい花や野菜などをカゴにつんでいるのかもしれないし、春のひざしのようにほのぼのした優しく可愛いわが子を載せ、楽しくおしゃべりしながら歩いているのかもしれません。熊本のスーパーの事件の女の子にもこんな日が続くはずだったでしょうに…。


…正義はまたからぶりさ
こんなところにもいやな
ニュースがきこえてくる
街は病気だね 毒が空をめぐってる…


南こうせつさんの『愛する人へ』の歌詞のような毎日です。


私は中学の国語の授業で習った、山上憶良の子どもによせる愛情いっぱいの歌が好きでした。その子どもへの深い愛情をこんな悲しい気持ちで、こんな悲惨な事件後の新聞コラムで読むことになるとは…。古も今も亡き子どもを思う心はかわりなく…合掌。


『若ければ道行き知らじ賂(まい)はせむ黄泉(したへ)の使(つかい)負ひて通らせ』


幼い身ゆえに黄泉への道も知りますまい。冥土からのお迎えの使者よ、贈り物(略)をします。どうか、おぶって連れて行ってやって下さい。
(読売新聞3/5編集手帳より)






rohengram799 at 12:33|この記事のURLComments(11)
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