山田詠美

2010年09月04日

ひつじ雲便り187: 好きなだけではいられないからこそ、恋

山田詠美さんの短編集《風味絶佳》を読み返していたら、あとがきにこんな言葉がありました。


『好き好き好き、でも嫌い、やっぱり好き、でも嫌い。なるほど、好きなだけではいられないからこそ、恋。』


山田詠美さんは、もう少女ではないのに、いつもあざやかに少女の心を描く。短編集の中でも一番好きなのが「海の庭」。この主人公の気持ちがきっと「恋」…!





rohengram799 at 19:39コメント(2) 

2010年07月17日

ひつじ雲便り122:ちょっとせつない話

お嫁さんが里帰り出産し、孫と我が家に戻ってきた。お姑さんは、お嫁さんの実家にお礼の電話と品物を贈った。

「うちの嫁と孫がお世話になりました」

普通に考えたら、常識的なよいお姑さん…ではありますが、娘と孫がいなくなってしまった実家の両親には、複雑な気持ちが……「もうウチの子じゃないんだって実感した」


友達からこの話をきいて、同じようなことを母親に体験させてしまったことを思い出しました……という人の話(松栄堂という京都のお店が募集していた)を新聞で読みました。


お嫁にいったから、親子でなくなるわけではないけれど…お姑さんが悪いわけでもないのですが、なんとなく…お鼻がツーン!!となって、山田詠美さんが選んだ作品で綴られた『せつない話』を思い出しました。






rohengram799 at 00:05コメント(2) 
メッセージ

名前
メール
本文
記事検索
月別アーカイブ