岡崎友紀

2011年08月08日

ひつじ雲便り481:Do you remember me

『人間の証明』のテーマ曲を歌ったジョー山中さんの訃報を聞きました。あの作品も戦争の悲劇を描いていたと思います。


6日の読売新聞朝刊投書欄に「息子たち見て思う風化する8月6日」の見出しがありました。


私たちが小学生の頃は8月15日が全校登校日でしたが、投書された方は広島の方で毎年6日に登校されていたようです。広島県では原爆について幼い頃からいろんな話を聞く機会があり、他県の人たちよりこの日に対しての意識が強いと思っていました。


しかし「先日、テレビ番組で、地元の子どもたちでさえ、原爆投下の正確な日時が答えられなくなっているという報道があった」そうです。今は8月6日が登校日という学校も少ないのでしょうか?


戦争体験を語り継ぐ人たちも高齢になりました。今まで隠されてきた事実も、たくさんの資料や証言の検証により私たちが知ることも出来るようになりました。


声高に「平和」を叫ぶだけでなく、一人一人があの時代の小さな出来事をひとつでも記憶して、伝えることが大事なのではと思います。難しい理屈や理論は抜きにして、確かにあの時代を生きた人がいたということを忘れない…肉体の死の後に忘却という二度目の死に至らしめてはいけない…それだけはいつも心に大事に持ち続けたいと思う夏の日であります。




rohengram799 at 10:23コメント(20) 
メッセージ

名前
メール
本文
記事検索
月別アーカイブ