川口咲子

2014年03月07日

東雲便りNo.6:私は「ボケ」になり…以下略( ̄▽ ̄;)

『待てば来る三月も又幸せも』(川口咲子)


都心では雪が降ったとか……本当に冷えますね!3月は来ましたが、体感的な春はもう少し先になりそうですね。マンサクの花ってありますが、早春に咲くことから「まず咲く」「まんずさく」が東北地方で訛ったものともいわれているとか。また、花がたくさんつくので「豊年満作」から命名されたとも。欧米でも人気があり「魔女の榛(はしばみ)」という名前もついているそうです。あのクシャクシャな花(?)がなんとなく魔女をイメージするのかしらん? 花言葉は「幸福の再来」…遠慮せず何回もやってきてほしいですね~(´∇`)


春先の花といいますと、木瓜(ボケ)もありますね。私がこの花を知ったのは森光子さんの『放浪記』舞台中継だったような……ラスト近くで庭にボケの花が咲いていたように思います。あの頃、杉村春子先生(先生と呼んでしまう女優さんなんですよね)もお元気でした。


『木瓜咲くや 漱石 拙を守るべく』(夏目漱石)


「拙を守る」ってなんぞや? 拙を守るとは…地味な生き方を守っていくことで、世間とわずらわしい関係を絶ち、自分自身の生き方を貫くこと。漱石の『草枕』に


木瓜は面白い花である。枝は頑固で、かつて曲った事がない。そんなら真直かというと、決して真直でもない。ただ真直な短かい枝に、真直な短かい枝が、ある角度で衝突して、斜に構えつつ全体が出来上っている。そこへ、紅だか白だか要領を得ぬ花が安閑と咲く。柔かい葉さえちらちら着ける。評して見ると木瓜は花のうちで愚かにして悟ったものであろう。世間には拙を守るという人がある。この人が来世に生まれ変るときっと木瓜になる。余も木瓜になりたい。


という文章があるとか。私は『智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。』しか知らない……こういう話なのか(~_~;)


『記憶力 雲散霧消 木瓜の花』(沙羅杳子)


どちらかというとコチラの句がしっくりきてしまうワタクシです。大人のドリルでも始めましょうか(;^_^A




*前の記事のお返事遅れます(;>_<;)




rohengram799 at 21:08コメント(8) 
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