座敷わらし
2016年05月18日
香雲便りNo.19:ヤマユリワラシ~供養絵額
今年は宮沢賢治生誕120年だとか……彼の作品は小学校の時に国語の教科書に載っていた『やまなし』の「クラムポン」の思い出しかないような……ほとんど作品を読んだことがないのです~『永訣の朝』(詩)は好きです! あとはマンガなど部分部分知っているくらいですかね( ̄0 ̄;)
賢治は岩手県の生まれ、岩手というと柳田國男の『遠野物語』も思い出しますね。こちらも読んだことはないですが、ザシキワラシやマヨイガなどの不思議な伝承が数多く残されている土地柄。遠野市の寺院を訪ねると、遺影写真や肖像画に交じり、浮世絵風の人物を描いた板絵が掲額されているのを見ることができます。この板絵には戒名と没年号が書き込まれています。これらは「供養絵額」と言われ、江戸後期から明治にかけて続いた独自の風習です。そしてその供養絵額を描いた代表的な絵師とされるれる外川仕候という人物をモデルにした『ヤマユリワラシ ―遠野供養絵異聞―』(澤見彰)という本を読みました。本では“しこう”ではなく“つかまつりそうろう”と雅号を読んでいました。なんて読むのが正しいのかしら?
絵を描くこと以外には才も無く友も居ない――そんな孤独な青年武士の市五郎が、とある村でまるで座敷童子のような不思議な少女・桂香(けいか)と出会ったことから物語は始まります。ふとしたきっかけから市五郎と桂香の二人で手掛けることになった死者の絵。その最大の特徴は「死者を生者のように描くこと」。絵額の中で、死者は豪華な着物やたくさんのご馳走で彩られ、未婚者には配配偶者が、あるいは生きていれば存在したかもしれない家族が付け足して描かれます。
《供養絵額》
http://chindera.com/tonoegaku.html
《ムサカリ絵馬》
http://chindera.com/yamagata-mukasari4.html
市五郎は重税と貧苦にあえぐ遠野の人々の実像に直面することにもなります。果たして絵を描いていくことだけで、人々に幸せをもたらすことはできるのか。もっと他にできることがあるのではないか……と思うようになり……さぁ、どうしたでしょうか(^^;)(;^^) 今はテレビドラマで時代劇も少なくなって、飢饉とか直訴とかなぁに?という若い人も多いのでは……と思うのですが、作品中ではわりと詳しく年貢のことや藩の財政などが書かれていたと思います。その分、もしかしたら読んでいて飽きてしまうところもあるかも……。あと思いの他、市五郎が剣の達人なのがちょっと違和感がありました(;^_^A もしかしたらあり得たかもしれない、キツネも出てくるファンタジー要素のあるお話です。ご本人の解説Tweetまとめはコチラ!
http://togetter.com/li/934443
今日は全国的に夏日になるとか。水分補給をしっかりとしましょう~どうぞよい1日を(・∀・)ノ
賢治は岩手県の生まれ、岩手というと柳田國男の『遠野物語』も思い出しますね。こちらも読んだことはないですが、ザシキワラシやマヨイガなどの不思議な伝承が数多く残されている土地柄。遠野市の寺院を訪ねると、遺影写真や肖像画に交じり、浮世絵風の人物を描いた板絵が掲額されているのを見ることができます。この板絵には戒名と没年号が書き込まれています。これらは「供養絵額」と言われ、江戸後期から明治にかけて続いた独自の風習です。そしてその供養絵額を描いた代表的な絵師とされるれる外川仕候という人物をモデルにした『ヤマユリワラシ ―遠野供養絵異聞―』(澤見彰)という本を読みました。本では“しこう”ではなく“つかまつりそうろう”と雅号を読んでいました。なんて読むのが正しいのかしら?
絵を描くこと以外には才も無く友も居ない――そんな孤独な青年武士の市五郎が、とある村でまるで座敷童子のような不思議な少女・桂香(けいか)と出会ったことから物語は始まります。ふとしたきっかけから市五郎と桂香の二人で手掛けることになった死者の絵。その最大の特徴は「死者を生者のように描くこと」。絵額の中で、死者は豪華な着物やたくさんのご馳走で彩られ、未婚者には配配偶者が、あるいは生きていれば存在したかもしれない家族が付け足して描かれます。
《供養絵額》
http://chindera.com/tonoegaku.html
《ムサカリ絵馬》
http://chindera.com/yamagata-mukasari4.html
市五郎は重税と貧苦にあえぐ遠野の人々の実像に直面することにもなります。果たして絵を描いていくことだけで、人々に幸せをもたらすことはできるのか。もっと他にできることがあるのではないか……と思うようになり……さぁ、どうしたでしょうか(^^;)(;^^) 今はテレビドラマで時代劇も少なくなって、飢饉とか直訴とかなぁに?という若い人も多いのでは……と思うのですが、作品中ではわりと詳しく年貢のことや藩の財政などが書かれていたと思います。その分、もしかしたら読んでいて飽きてしまうところもあるかも……。あと思いの他、市五郎が剣の達人なのがちょっと違和感がありました(;^_^A もしかしたらあり得たかもしれない、キツネも出てくるファンタジー要素のあるお話です。ご本人の解説Tweetまとめはコチラ!
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今日は全国的に夏日になるとか。水分補給をしっかりとしましょう~どうぞよい1日を(・∀・)ノ
2013年03月15日
らくだ雲便りNo.29:愛し君へのわらべ歌
昨日、ダンナと見た映画『フライト』は特に「う~ん」とうなるような話ではなくて、私的にはちょっと期待ハズレだったのですが(チケット代はダンナからなので文句は言えない)ロビーに置いてあるガチャガチャに「なめこ」キャラが!! んふんふ♪と真っ赤な激辛なめこストラップを手に入れ、ご機嫌に帰宅したワタクシです。
年度末だからか、本を売る人が多いようで、いつも行く中古本コーナーがなかなかの品揃えに~割引はなくなってしまいましたが『愛しの座敷わらし』が安かったので買ってきました。もっとサクサクとテンポよく話が進んでいくのかと思っていたら結構ダラダラしていて、上下巻に分けなくても(--;)という気分になってしまいました。今、下巻を読みかけです。映画にもなりましたが、どうだったんでしょう?
座敷わらしが出る宿として有名だった岩手の緑風荘、火事になった後「再建を目指す」ときいていましたが、現段階では白紙状態になっているとか……やっぱりいろんな「大人の事情」とかあるんでしょうか?あるんでしょうねぇ(-_-)私の好きなマンガ『鬼灯の冷徹』にも双子の女の子の座敷わらしが登場します。あまりしゃべったりしませんが、日本人形みたいで可愛いです(~かなり余裕な発言していますが、実際目の当たりにしたら声も出ないと思います(ToT)
そうそう、全く座敷わらしと関係ないのですが(((^_^;)この前『おおかみと七ひきの子やぎ』ネタの時に、鬼灯さまが「いつまでも守ろうとするから、いつまでも心配なんですよ」と子やぎのお母さんに諭している場面がありました。おお、金棒で頭をが~ん!!と叩かれた気分…そしてなんだかすごく納得してしまった私です。親離れ、子離れの時期ってお互いに距離をとってゆるやかにくるのか、突然宣言されてしまうのか、ベッタリなままいくのか……。もう抱っこして子守り歌であやしていた小さな子ではない息子たち、くく、ムズカシ~ですな(´д`)
年度末だからか、本を売る人が多いようで、いつも行く中古本コーナーがなかなかの品揃えに~割引はなくなってしまいましたが『愛しの座敷わらし』が安かったので買ってきました。もっとサクサクとテンポよく話が進んでいくのかと思っていたら結構ダラダラしていて、上下巻に分けなくても(--;)という気分になってしまいました。今、下巻を読みかけです。映画にもなりましたが、どうだったんでしょう?
座敷わらしが出る宿として有名だった岩手の緑風荘、火事になった後「再建を目指す」ときいていましたが、現段階では白紙状態になっているとか……やっぱりいろんな「大人の事情」とかあるんでしょうか?あるんでしょうねぇ(-_-)私の好きなマンガ『鬼灯の冷徹』にも双子の女の子の座敷わらしが登場します。あまりしゃべったりしませんが、日本人形みたいで可愛いです(~かなり余裕な発言していますが、実際目の当たりにしたら声も出ないと思います(ToT)
そうそう、全く座敷わらしと関係ないのですが(((^_^;)この前『おおかみと七ひきの子やぎ』ネタの時に、鬼灯さまが「いつまでも守ろうとするから、いつまでも心配なんですよ」と子やぎのお母さんに諭している場面がありました。おお、金棒で頭をが~ん!!と叩かれた気分…そしてなんだかすごく納得してしまった私です。親離れ、子離れの時期ってお互いに距離をとってゆるやかにくるのか、突然宣言されてしまうのか、ベッタリなままいくのか……。もう抱っこして子守り歌であやしていた小さな子ではない息子たち、くく、ムズカシ~ですな(´д`)