御不浄バトル

2016年04月21日

暮雲便りNo.23:お遍路ガールズ

○○男子やら○○女子やら見聞きしますが、『お遍路ガールズ』(又井健太)を読み終わりました。


リストラなどで今はブラックな教育系出版社に勤める千春は、小説家の夢破れた31歳。この勤務先は『御不浄バトル』の主人公を思い出しましたわ。彼は教材の訪問販売をしていましたけど。


千春ですが、彼女はある日、高校時代の親友・沙織とかつて交わした「お遍路に行こう」という約束を思い出して、会社とは逆方向の電車に飛び乗ります。沙織が香川の高松に越してから、もう10以上会っていないません。お遍路に行って、生まれ変わろう!沙織に会いに行こう!と目的を決め、徳島に到着し、四国八十八箇所霊場を巡るべく歩き始めます。


同い年の琴美と出会って、ケンカして別行動になったり、仲直りしたり……他のワケ有りな女性たちと会ったり別れたり、再会したりと大忙し! ヘンなじいさんに絡まれて胡散臭いお数珠を売りつけられそうになったり、イケメンに胸ときめかせたり、ご当地グルメや地酒を楽しんだり(これはお金がないので機会は少ない)……作者は実際に八十八箇所を巡ったみたいで(他にも世界中を旅しているらしい)随所に体験談と思われるちょっとしたトラブル(?)が書き込まれています。


発心の道場(徳島)・修行の道場(高知)・菩提の道場(愛媛)・涅槃の道場(香川)……お接待などの独自の遍路文化やユーモアと格言めいた看板、四国各県の名所旧跡、変わった地名などなど……たぶん住んでいる人や行ったことがある人は「そうそう、こんな場所!」と思うのではないでしょうか? お遍路さんのことや札所の雰囲気など文章だけでなく、写真が豊富なガイドブックを手にしていたら自分も同行している気持ちになるかも……!


徳島在住のなう60様のブログで何度か読んだ札所の登場を嬉しく思ったワタクシ、皆さまも季節の花や風景に癒される記事をご覧下さい。

《ナウの人生日記♪》

http://white.ap.teacup.com/ausika311/




*いつも記事がダラダラ長いのでは…と思い、短めにしたので、今回の本の感想・妄想は次回に続きます…(; ̄ー ̄A





rohengram799 at 20:38コメント(4) 

2016年04月04日

暮雲便りNo.4:春の踊り子たち o(^-^o)(o^-^)o

残念ながら雨の月曜日になりました。気温は高くなりそうですが、ちょっとユウウツ(´;ω;`)



『笛吹けば歩きさうなるチューリップ』


今週は入園式や入学式が多いでしょうね。その日の天気は晴れでありますように~! 可愛らしいチューリップは元気な一年生を連想する花! スマートなチューリップよりちょっと小さなチューリップが小学校前の花壇に咲いていたりすると自然と笑顔になります(´∇`) 笛を吹いたらネズミがついてくるのではなく、お花が踊ってくれたら嬉しい~リアルなダンシング・フラワーですね(≧∇≦)


著者の高岡周子(たかおか・ちかこ)さんは、昭和18年(1943)年愛媛県生れ、現在は愛媛県松山市在住。高の文字は違うらしいのですが、私のケータイでは出なくて…すみません!
 


『たかんなや夫に一途さ今もあり』
 


この句をはじめて目にした時に思ったのは「たかんな」ってなに(´・ω・`)?でした。農作業に励むダンナさまで田畑を耕すあの柄が長いカンナのことかしら?と思いましたが、季語にはならないし、季語無しで「多感なや」ではまるで中2病にかかったオッサンみたいではないか!としばらく悶々とした後で検索←すぐ調べず妄想を楽しむところがおやぢ(笑)


「たかんな」はなんと!古くは「たかむな」とも表記されたタケノコの古名のことでした(^^;)(;^^)「たこうな」とも言うみたいです。そうか、タケノコなのかぁ……。真っ直ぐ生真面目なダンナさまということなんでしょうね。 最初、自然薯を掘るなら短気ではなく忍耐力がある我慢強い人なんだろうなぁで納得できるけど、タケノコ堀りはそんなに時間がかかるもの?なんて考えていました……ああ、イヤだ、恥ずかしい……! タケノコご飯食べたいな~(笑)



話はかわりますが、羽田圭介さんの『御不浄バトル』という本を読み終わりました。広告代理店と思い入社したのは、高額教材を扱う悪徳会社。精神的に追い込まれる日々の唯一の愉しみは、駅や会社のトイレで寛ぐこと。しかし退社を決意した彼の平穏は徐々に崩れ始め……ええっ( ; ゜Д゜)な事が起こるのですが……。


トイレが癒し空間になるのはわかる!でも……(-。ー;) 「男性の生理」がいろんな面でよくわかりましたが、ちょっとばかり昭和のエログロ臭があるような……。 お食事中はもちろん、前後にも読むのはオススメしないです(; ̄ー ̄A 


羽田さんて見た目から、道尾秀介さんみたいな作品を書く人かと思っていたら違いましたわ。う~ん、なんというのか面白いかと言われてもつまらないのかと言われても困る……というか、若者が書いた小説という印象。余計にわかりにくいですね…まぁ一冊読んでみたからいいや、というのが本音です( ̄▽ ̄;)



可愛らしいタイトルから最後はかけ離れた話になってしまいましたが、御不浄な話題なので水に流していただければ……と思います(^◇^)






rohengram799 at 09:56コメント(10) 
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