復刊

2016年07月15日

布雲便りNo.15:愛について

『磯時雨』という言葉があるそうです。磯や波打ち際に降り注ぐ時雨のことだそうですが、お中元の佃煮詰め合わせの中にあっても違和感がないような……海苔と小魚の佃煮の商品名みたいだ……と思ってしまいました(笑)

2017年に池田理代子先生がデビュー50周年を、『ベルサイユのばら』が連載開始から45周年をそれぞれ迎えることを記念し《ベルサイユのばら 1972-73 [豪華限定版]》全7巻が復刊ドットコムより刊行……という記事にえーっ! 雑誌連載時と同じ、初のB5判、全扉絵を連載時のサイズで初収録し、カラーもべて再録されるとは……欲しい!щ(゜▽゜щ) 私は連載中に読んだことがなく、単行本で揃えたので(それも最後にやっと一巻を手に入れたという)当時のままで読めたらキャー(≧▽≦)であります。多分、私のようなおばちゃん世代を狙っての豪華仕様な気がします(^o^;) 

理代子先生のマンガって革命やら歴史物やら壮大なイメージがあるかもしれませんが、初期の頃は社会問題を扱った作品もたくさんありました。貧困や家族問題、差別など……『雨あがり』とか名作ですわ。こういった過去の良い作品にも目を向けてもらいたいです。


今朝の新聞には《六本木ヒルズで10月25日から、マリー・アントワネット展が開催される》との記事もあり……フランス王妃マリー・アントワネット(1755-1793)が暮らしたヴェルサイユ宮殿の企画・監修。肖像画はもちろん、愛用した食器や漆器、家具、衣服、そして革命期の資料など、美術的、歴史的に貴重な品々200点あまりが展示されるそう。最大の見どころは、ヴェルサイユ宮殿にある王妃のプライベート空間「プチ・アパルトマン」の浴室、図書室、居室を、当時の装飾や実際に使われた家具などを原寸大でバーチャルリアリティで再現するという企画。技術の進歩ってスゴいですね。原寸大の人形とか飾られたら、当時の雰囲気がスゴく伝わりそうです。ただ、ニースの花火大会の悲惨な出来事を思うと、パリ祭だ、王妃さまだと浮かれ気分でいいのかと考えてしまうところもあります……。


宝塚で舞台化された『ベルサイユのばら』の♪愛あればこそは皆さま、一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、『ベルばら』に夢中になっていた頃に知った詩を今日の締めくくりにしたいと思います。断片的に記憶していて、作者もわからずだったので……見つかって嬉しい(´∇`) 谷川俊太郎さんの愛をテーマにした詩もいいですが、私の愛についての原点はこれかも……。



『愛について』殿岡辰雄


ひとを 愛したという記憶はいいものだ
いつもみどりのこずえのように
たかく やさしく
どこかでゆれている

ひとに愛されたというおもいは
いいものだ
いつも匂いやかな
そよかぜの眼のように
ひとしれず
こちらをむいて
またたいている

「愛」をいしずえとして
ひとよ
生きていると
いろんなことがあるものだ    




おやすみなさい(+.+)(-.-)(__)..zzZZ




rohengram799 at 22:36コメント(8) 
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