復讐

2017年12月16日

暮歳雲便りNo.16:復讐

竹酔雲便りNo.10(9/10)に書いた、ダブり打ちされた本『がらくた少女と人喰い煙突』を読み終わりました。タイトルと表紙買いだったので、内容も確認していなくて・・・表紙の感じから軽いホラー作品だと思っていましたが違いました。



本の中に取り上げられている病気は、名前はもちろん違いますがハンセン病であることはすぐにわかりました。下記の記事にあるように、いろんな問題があったようです。私は読んでから知ったのですが。



http://d.hatena.ne.jp/ieyagi/touch/20151003/p1





「復讐できていたら、と思うことがあるよ。僕は、復讐しないことを選んだんじゃなく、できなかっただけだから。今も憎い。奪われたものを、返して欲しい。この苦しい気持ちは、復讐すれば、消えていたんだろうか。僕はやがて死ぬけれど、この苦しみを抱えたまま、死ぬのかと思うと、とてもつらいんだ」
ー重い言葉だった。須永は自分がされたことを、許しているわけでも、受け入れているわけでもなかった。
苦しみを抱えたまま、生きていくことを、選んだのだ。
その感情を捨てないままに、解決しないままに、終えることを。(p334)





「復讐するは我にあり」という言葉がありますが、本来の意味はコチラのようです。


https://yahuhichi.com/archives/846.html






今夜からまだ寒波到来とか・・・仕事帰りは冷えるんだろうなぁ~皆さまも、どうぞあたたかくしてお過ごし下さいませ。



rohengram799 at 08:35コメント(6) 

2011年11月02日

ひつじ雲便り530:『最後の証人』の『告白』

今は裁判員裁判の記事を新聞などで見ることが少なくなりましたが、どこかで裁判は行われているのですよね。


『最後の証人』は交通事故でひとり息子を亡くした夫婦が、権力を利用し不起訴になった犯人に復讐をする物語で、タイトル通り「最後の証人」が裁判で重要な役割を果たします。ただの検察や弁護士作品ではなく、喪黒福造ではないけれど「取り扱うものは心」って感じです。


この作品の前に映画にもなった『告白』も読みましたが、こちらもひとり娘を殺されたことに対して母親が復讐する物語。


はらせぬウラミをはらします…で、必殺仕事人に依頼をする人もいれば自分で敵討ちをしようとする人もいたわけで…復讐と敵討ちは同意語になるの?法律がダメなら自分の手で…と思うのは愛する者を理不尽に奪われた人なら当然考えることで…。
犯人が反省しているから許してやれよ、とかいう問題ではありませんし…。


罪を憎んで人を憎まずと言われても「わかりました」とは素直に言えないですよね~(-_-;)「償い」というものは一体誰に対してのもので、どの方法が正しいのか…。


しばらく忘れていましたが、自分に裁判員のお知らせなんかきたらどうしたらいいの!?とアセアセになった本でありました。




rohengram799 at 10:10コメント(13) 
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