新年

2023年01月01日

芳春雲便りNo.1∶麗煌韶春 2023🎍


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2019年04月25日

春愁雲便りNo.24:ほとほと

なんだか梅雨時のようなムシムシしたお天気になっていますね。アツいからと薄着でいると夜には肌寒くなりそうで、何を着たらいいのだ?と悩んでしまいます。


高樹のぶ子さんの新刊は【二度と会えない大切な人と、ほんの一瞬でも再び触れ合えたら......。「季語」を縦糸に、忘れられない人との邂逅を横糸に、幻想的に紡がれた24のストーリー。】で、タイトルになった季語は下記の通り。

ほとほと/猫の恋/春の闇/エイプリルフール/翡翠/鳴神月/出目金/笹まつり/秋出水/月の舟/銀杏/牡蠣殻/寒椿/夜の梅/小町忌/帰雁/竹落葉/紫陽花/滝壺/星月夜/虫時雨/栗の実/身に入む/寒苦鳥


ほとほと 歳時記ものがたり >> https://bookmeter.com/books/13440011


「ほとほと」って季語なの(´・ω`・)? と思って調べた
新年の季語でした。

中国地方を中心にその年の幸福を予祝して小正月に行われた行事。簑や笠、風呂敷などで顔や体を隠して神の化身に扮した若者が家々をまわり、鏡餅などの縁起物を置き、かわりに餅や祝儀をもらった。家々の戸をたたくときの音、又は家々をまわるときに唱える「ほとほと」という声が名前の由来といわれている。

知りませんでした!(試し読みで「ほとほと」だけ読めました。)


「身に入む」は秋の冷気やものさびしさが、身に深くしみるように感じること。和歌では「身にしむ風」「身にしむ秋」などと秋の冷やかさとともにつのるものさびしさをあらわす言葉だった。


「夜の梅」………なにやら意味深と思うのはおやぢだからでしょうか?(笑)



「夜の梅小さな嘘を聞き流す」 成澤たけし


「夜の梅鋏のごとくひらく足 」 柴田千晶




梅擬(ウメモドキ)は秋の季語になるのですが、この俳句が好きです。


「愛していると言わず死ぬなよと言う梅擬」


恋人同士ではなくて、片想いの相手に精一杯気持ちを伝えているのかなと思う一句です。この句が収められた董振華(とう・しんか)句集はこちらです。

http://furansudo.com/archives/12352




rohengram799 at 12:52|この記事のURLComments(10)

2019年01月01日

萌月雲便りNo.2:新しい食卓

讀売新聞の編集手帳に石垣りんさんの『新年の食卓』という詩の一部が抜粋されていました。全文を知りたくて検索したら、たくさんのブログ記事で紹介されていました。有名な詩なのですね~きっと。私は教科書で習った『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』が印象深くて(※)


皆さまの新年の食卓は? 新しい年の最初の食卓、美味しい時間になりますように。





『新年の食卓』

          石垣りん



元日に
家族そろって顔を合わせ
おめでとう、と挨拶したら。

そこであなたは
どこからおいでになりましたか、と
尋ねあうのも良いことです。

ほんとうのことはだれも知らない
不思議なえにし
たとえ親と子の間柄でも
いのちの来歴は語りきれない。

そして取り囲む新年の食卓
これは島
手にした二本の箸の幅ほどに
暮らしの道はのびるだろう
きょうから明日へと細く続くだろう。

このちいさな島に鉄道はない
飛行機も飛ばない
人間が“食べる”という歩調は
昔から変わらない。

わずかに平らなテーブルの上に
ことしの花を咲かせるために
喜びの羽音を聞くために
杯を上げよう。

では向き合って
もう一度おめでとう!

互いの背後には
新しい波がひたひたと寄せて来ている。




(※) http://www010.upp.so-net.ne.jp/agnini/essay/impressions/ishigaki.htm




rohengram799 at 10:43|この記事のURLComments(2)

萌月雲便りNo.1:献壽歳旦🎍

🌸 明けましておめでとうございます 🌸


今月は「萌月雲便り」にしました。1月の異名で検索して見つけた「萌月」。新しい命が芽吹くイメージでしょうか? タイトルの「献壽歳旦(けんじゅさいたん)」は「元日の朝を迎えお祝い申し上げ幸運をお祈り奉ります」という意味。今まで知らなかった四字熟語をさがしてみました(´ε`;)ゞ




『只の年またくるそれでよかりけり』(星野麥丘人)


元旦からそれかよ~!みたいな句でスミマセン!
でも私にはこんな感じの年明けです。それよりもこの方の名前の読みがわからなくて……「麥」は「麦」の旧字体でした。「ほしのばくきゅうざん」と読むそうです。

http://tsuru-haiku.sakura.ne.jp/hoshino/index.html




新年そうそう記事をupして「燃え尽きたぜ…」にならないように気をつけます!


今年もどうぞよろしくお願いいたしますヽ(〃´∀`〃)ノ



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rohengram799 at 00:02|この記事のURLComments(2)

2018年06月21日

芸香雲便りNo.20:梅雨だけに・・・

夏の季語に「梅雨茸(つゆだけ)」がありました。梅雨時に生える何種類ものキノコを総称する言葉で「梅雨菌(つゆきのこ)」とも言うそうです。



「梅雨茸や勤辞めては妻子飢ゆ」


 
安住敦(どんな人かはあとで)の俳句です。妻子が餓えてしまう(´Д`ノ)ノというのはちょっとオーバーかもしれませんが(1965年の作で、こういう心境だったらしい)なかなか仕事を辞める決断は出来ないですよね。そういう意味では独り者って男女とわずラクなところがある気がします。


他に気にいった句はコチラ!


「初電車子の恋人と乗りあはす」

季語は初電車で新年。私は父親が年末に挨拶に来た娘の恋人と同じ車輌に乗り合わせてしまった・・・なんか気まずい・・・という場面を思い浮かべました(笑)



「妻がゐて子がゐて孤独いわし雲」

なんとなく、殿方の悲哀を感じます。しあわせの真っ只中にいても孤独はなくならないと私は思っています。むしろ、それを意識して大切にした方がいいような・・・。





【安住敦( あずみ-あつし)経歴】

1907-1988 昭和時代の俳人。
明治40年7月1日生まれ。逓信省に勤務,局長の富安風生(とみやす-ふうせい)にまなぶ。昭和10年日野草城の「旗艦」に参加,戦後は久保田万太郎の「春灯」の創刊にくわわり,万太郎の死後は主宰。46年俳人協会理事長,57年会長。47年「午前午後」で蛇笏(だこつ)賞。昭和63年7月8日死去。81歳。東京出身。立教中学卒。著作はほかに随筆「春夏秋冬帖」など。
【格言など】花鳥とともに人生があり,風景のうしろに人生がなければつまらない(句作のモットー)



rohengram799 at 00:30|この記事のURLComments(4)
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