空のお城通信~オスカー戯言日記~

空のお城へようこそ゚+(人・∀・*)+。♪ 自分の好きなこと、興味のあることを書いています。

タグ:昭和天皇

土曜日には東京でも雪が降るとか? 天気予報でその話を聞いただけで寒いです⛄


詩というには長くないか?という大岡信さんの『雪童子』の一部をご紹介します。こういうことをやってみたい!



………

そんな冬のある一日、私はそこに面白いものを見てしまつた。
 机からふと眼をあげ、空地との境の簡単な柵の向うの、白銀世界を見やつた時、私は思はず凝視の姿勢になつた。
 いつ現れたのか、一人の子供が、雪原の真中に立つてゐたのだ。厚手のジャンパー様の上着、足にはかなり深い長靴、頭にはふさふさと耳たぶまで覆つて垂れてゐる毛糸編みの帽子。
 男の子か、女の子か、区別がつかないが、行動から見れば男の子だつたのだらう。五、六歳と見えるその子は、じつと雪を見つめて、立つてゐたが、やをら両手を前に揃へて突き出した。あつといふ間もなく、プールのへりに立つた姿勢で、一気に見えないへりを蹴り、ザブーン、飛び込みをやつてのけたのである。
 私は思はず声をあげて笑つてしまつた。ガラス窓の内側だから、その子にはもちろん聞こえない。気もつかない。
 だあれも見てゐない静寂な植木林の空地で、その子は何度も飛び込みをくり返し、やがてそれだけでは足りず、雪原の上に寝そべつて、はじめはゆつくり、やがて熱中して、空地の一方のはじから他方のはじまで、二、三十メートルの間をごろごろ、行つたり来たり、じつに無我の境地で、余念なく転がりはじめたのである。
 ガラス窓の内側から眺め続けながら、その子が今どんなに純粋な快感にひたつてごろごろ転がつてゐるか、私はうづくやうな思ひで感じてゐた。
 のぞき見してゐるのは妙に後ろめたいことだつたが、それがほんとに後ろめたく感じられるほどに、その子は無心に、無言の快感の叫びをあげてゐた。それから、フツと立ちあがつた。まつたく何一つ起こらなかつたやうに、全身で変貌し、次の瞬間、すたすたと歩いて、畑地の先の道路の方へ消えてしまつた。まるで、幻。
……



子どもの切り替えが見事すぎる!(爆) 全文はこちらのブログ記事をお読み下さいませ。

【雪童子】
http://privacy2011.blog.fc2.com/blog-entry-69.html





歌会始のお題に「雪」はあったのかな?と調べてみたら昭和24年歌会始に「朝雪(あしたのゆき)」がありました。

御製(天皇陛下のお歌)

庭のおもにつもるゆきみてさむからむ人をいとどもおもふけさかな





昨日、今日と地震がありました。12月というか寒い時期に地震が多いような気がします。皆さま、どうぞお気をつけ下さい。

今年もあと少し、平成もあとわずか、ということでいろんなまとめ記事や番組が増えましたね。そんな中、先月末発売になった『昭和天皇物語』3巻! メガネ男子のお若い昭和天皇の姿に胸がときめいてしまいます。


https://www.shogakukan.co.jp/books/09860177

https://sp.fnn.jp/posts/00305010HDK



昭和天皇が外遊前にやり残したこと、それが良子さまへの「しばしの別れの挨拶」だなんて~青春だなぁ、と思いましたわ。しかし、この作品はどこまで描くことが出来るのか、気になります。あと原敬暗殺事件をほのめかして終わりになっているのですが、彼が「宝積」という言葉を使っていました。


https://blog.goo.ne.jp/okudaidou/e/7d2826d431d3092a469d302288c676a4

http://blog.livedoor.jp/cremony/archives/1010736074.html



おそらくこの漫画を読んでいなければ、知らなかった言葉ですわ。知っていたとしても、こんなふうに日々を過ごせない・・・歴史も詳しくないどころか、ほとんど知らないし(-ω-;)

「人形の家」というと小説より(読んだことないし)弘田三枝子さんの歌を思い出すオバチャンでありますが、昭和天皇の博多人形があるのにビックリしました! こういうのって宮内庁とかに申請して許可をもらったりするんでしょうか? 蝋人形もあったし。


博多人形は似ていると言えば似ているけれど、昭和天皇より常陸宮さま(今上天皇の弟宮)に似ているような気がする!



【昭和天皇の博多人形の写真があるブログ記事】

http://blog.livedoor.jp/neoaira/archives/65779430.html


【昭和天皇の蝋人形の写真があるブログ記事】

https://ameblo.jp/isolationfromno13jp/entry-11510839104.html



あと「リボーンドール」というのもあるのですね。リアルすぎてちょっと怖いです・・・。

http://www.reborn-doll.net/

『昭和天皇物語』2巻が発売になりました。表紙のメガネ男子の昭和天皇が可愛らし過ぎます!良子さまとのお姿が「青春の輝き」であります。

https://www.shogakukan.co.jp/books/09189825


試し読みでタカさんの「こゝろえ」が読めますが、タカさんの愛情にこちらも涙してしまいました。誰かに愛された記憶って本当に素晴らしい。


またイソップ物語の話がありますが、学習院初等科4年生だった10歳の時、母の貞明皇后からイソップ物語を教えてもらい、童話を書くことを発案、自分の名前を付けた「裕仁(ひろひと)新イソップ」と命名。第一作は「海魚の不平」。ホウボウやタイが他の魚の才能をねたむのを、目の不自由な別の生き物がたしなめるというもので「自分よりも不幸な者の在る間は身の上の不平を言ふな」との言葉を付けたそうです。
 

また、5年生の授業でカエルを解剖して帰ってきた後、トノサマガエルの解剖に挑戦。体内の器官を観察して箱に入れて庭に埋め、「蛙(かえる)」の神様として「正一位蛙大明神」の称号を与えたとか。



小学生の時の自分を振り返ると、恥ずかしいことばかりですわ。イソップ物語もなんか説教くさいイメージがあって、小さい頃も今もほとんど読んだ記憶がないです。これから気にして読んでみようかなぁ。



http://www.kunaicho.go.jp/about/history/history11.html

https://www.kufs.ac.jp/toshokan/gallery/113.htm

新聞コラムに「真珠湾はどこにあるか」の問いに「三重県です」と答えた学生の話がありました。笑い話にはならない、何度見聞きしても肌がザワッとするような話です。





先日、田中慎弥 さんの「夜蜘蛛」という短編を読みました。読者から受け取った、長い手紙が内容の大部分で構成されています。手紙を書いた男性の父親は日中戦争で右足に銃弾を受け、不名誉な形で戦線を離脱しています。複雑な思いを抱え、生きてきた父親と自分はきちんと向き合ってきたのか・・・正直ここまでだと、どの親子関係でもありうることだと思うのです。親に対して「自分のことをわかってない」と思ってきたように、親のこれまで生きてきた過程について、真剣にあれこれきくことなど、よほどのことがない限りはないのでは? 

しかし、男性の父親は息子の何気ない一言をずっと胸に抱えて、昭和と共に自らの人生に終止符を打ったのです。 自分と父親の関係についてあらためて考え、それを誰かに聞いてもらいたい・・・そして自分の人生にも幕引について考え・・・というような話です。




高齢の父親を引き取ってからのことや、家族(妻と娘)との関係、姉との関係など、同じような立場の人は多いのではないかと思います。また昭和天皇が倒れられてから平成にかわっていく、あの時期の記述などは当時に引き戻されたようでした。





・・・誰でも覚えていることと思いますがその日から翌年早々に崩御となるまでの3か月半ほどの間というものは、いま思い起こせばなんとも表現しようのない、不思議な期間でございました。陛下の脈拍や呼吸の数が日々細かく伝えられる。テレビからは華美な番組が減ってゆく。(略)



 そんなことはないとわかっているのに、昭和は永遠に続き、親も永遠に死なない・・・平成になり両親は鬼籍に入ってしまったのに、今でもそんなことを考えたりします。 田舎に帰れば、両親がいつものようにいつもの場所で自分を笑顔で迎えてくれるのではないかと。


今上天皇の退位について有識者会議が開かれていますが、平成もいつかは終わるのでしょう。それはどんな幕切れになるのかわかりませんが、次のことを考えると正直不安ですわ。




戦中・戦後を生きた父親と息子の物語としては「八月の青い蝶」とあわせて読んで読んでもらいたいと思いました。本の厚さと内容と受ける印象、衝撃は関係ないなと、あらためて思っています。

 



青空が見えてきました。皆さま、おだやかなよい1日をお過ごし下さいませ。


 

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