木原敏江
2023年07月28日
早桃雲便りNo.19∶封印雅歌
こんにちは🍧
いろいろ検索していたら「あなたに送る雅歌」というサイトがあって(どうもC国系のような?)ものは試しとやった結果がコチラ。
オスカーさんに送る雅歌は
どうぞ、そんなに見ないでください
日焼けして黒くなったわたしを。兄弟たちに叱られて
ぶどう畑の見張りをさせられたのです。自分の畑は見張りもできないで。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 雅歌1:6
ぶどう畑🍇の見張り😅😅😆 昨日買ったモーニングの『きのう何食べた?』ではデザートでデラウェアをまるごと凍らせていたのを食べていたなぁ〜種なしで小粒にデラはやたらにデカい巨峰より好きだったかも、と昔を思い出しました。ぶどうや桃は買うものじゃないの意識が消えず(田舎から届くことはもうないけど)またダンナさんも食べたがる人ではないので、何年も食べていない果物かもしれない。カットパイナップルやイチゴは好きなので買います🤭
雅歌というと木原敏江さんのイラスト集『虹の森の鬼』に「封印雅歌」という漫画がありました。コチラはヤフオク出品のページ🐥
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v759836611
漫画には麗しい兄と弟が登場するのですが、弟が男娼になることを拒絶するために額に大ケガをするのですよね。初版(私はコレを持っている)ではそのキズヲ描き忘れたコマがあるんですが、それは置いといて😅 弟が兄上に「これは誓いなんだ」という場面、兄上が「あれはわたしへの告白だったのだ」と悟る場面など、まぁ普通にすれ違う気持ちがせつないのう🥲くらいの感覚しかなかったのですが、最近になりこちらの記事で「その時代、封印は所有のしるしでした。」とあるのを読んで、あぁ、そうだったのか!と漫画のタイトルに込められた意味を実感したのでした。当時はまだ20歳にもならず、知らないことが多くイメージ&ムード優先でしたわ。
https://okazakihope.com/post-2128/
中島梓(栗本薫)さんの「木原敏江論」もあり……手放した漫画や本も多いけど、これはずっと持っていてよかったなと思います。
ではでは (。・ω・。)ノ🍧🍧🍧
いろいろ検索していたら「あなたに送る雅歌」というサイトがあって(どうもC国系のような?)ものは試しとやった結果がコチラ。
オスカーさんに送る雅歌は
どうぞ、そんなに見ないでください
日焼けして黒くなったわたしを。兄弟たちに叱られて
ぶどう畑の見張りをさせられたのです。自分の畑は見張りもできないで。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 雅歌1:6
ぶどう畑🍇の見張り😅😅😆 昨日買ったモーニングの『きのう何食べた?』ではデザートでデラウェアをまるごと凍らせていたのを食べていたなぁ〜種なしで小粒にデラはやたらにデカい巨峰より好きだったかも、と昔を思い出しました。ぶどうや桃は買うものじゃないの意識が消えず(田舎から届くことはもうないけど)またダンナさんも食べたがる人ではないので、何年も食べていない果物かもしれない。カットパイナップルやイチゴは好きなので買います🤭
雅歌というと木原敏江さんのイラスト集『虹の森の鬼』に「封印雅歌」という漫画がありました。コチラはヤフオク出品のページ🐥
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v759836611
漫画には麗しい兄と弟が登場するのですが、弟が男娼になることを拒絶するために額に大ケガをするのですよね。初版(私はコレを持っている)ではそのキズヲ描き忘れたコマがあるんですが、それは置いといて😅 弟が兄上に「これは誓いなんだ」という場面、兄上が「あれはわたしへの告白だったのだ」と悟る場面など、まぁ普通にすれ違う気持ちがせつないのう🥲くらいの感覚しかなかったのですが、最近になりこちらの記事で「その時代、封印は所有のしるしでした。」とあるのを読んで、あぁ、そうだったのか!と漫画のタイトルに込められた意味を実感したのでした。当時はまだ20歳にもならず、知らないことが多くイメージ&ムード優先でしたわ。
https://okazakihope.com/post-2128/
中島梓(栗本薫)さんの「木原敏江論」もあり……手放した漫画や本も多いけど、これはずっと持っていてよかったなと思います。
ではでは (。・ω・。)ノ🍧🍧🍧
rohengram799 at 10:50|この記事のURL│Comments(4)
2021年06月28日
清遊雲便りNo.19:雨
巷に雨の降る如く… で始まるヴェルレーヌの詩を知ったのは池田理代子先生の漫画『おにいさまへ…』でした。アニメ化されていたのを知らなかったのですが、ラストも変わっていたと知りまたショーゲキ! ハッピーエンドと言えばそうなのかしら……でもそれだとなぁ……等と思っておりました。
ヴェルレーヌの詩ですが、訳者により少しずつイメージが変わりますね。堀口大学しか知らなかったので、なんか新鮮!
https://blog.goo.ne.jp/mia-koro/e/38bf2d7daf56cd58af1a72650eb6ac60
なかなかページが先に進まない『ひまわり探偵局』に
そういえば……ずっと昔、空がまどろみ、その夢が雨になって降ってくるのだと、本気で信じていた少女がいたっけ……。とっくに忘れていたはずの、あどけない空の話。(P17)
とあって、空の夢が雨なんて〜こんな発想はなかった! となりました。あ、雨粒って 💧 でよく表計算されますが、実際は違うようです。
https://mainichigahakken.net/hobby/article/post-530.php
お饅頭の形と聞くと、いっそお饅頭を降らせてくれ!と思ったりしますが、 当たると痛いか………野口五郎の「オレンジの雨」が浮かんできたけど、オレンジも相当痛そう……サクランボ🍒だったら大丈夫かな? と 木原敏江センセーの『王子さまがいいの!』という漫画にあった出来事を思い浮かべました。
6月も残りわずか、どうぞ皆さま、ご安全に!
ヴェルレーヌの詩ですが、訳者により少しずつイメージが変わりますね。堀口大学しか知らなかったので、なんか新鮮!
https://blog.goo.ne.jp/mia-koro/e/38bf2d7daf56cd58af1a72650eb6ac60
なかなかページが先に進まない『ひまわり探偵局』に
そういえば……ずっと昔、空がまどろみ、その夢が雨になって降ってくるのだと、本気で信じていた少女がいたっけ……。とっくに忘れていたはずの、あどけない空の話。(P17)
とあって、空の夢が雨なんて〜こんな発想はなかった! となりました。あ、雨粒って 💧 でよく表計算されますが、実際は違うようです。
https://mainichigahakken.net/hobby/article/post-530.php
お饅頭の形と聞くと、いっそお饅頭を降らせてくれ!と思ったりしますが、 当たると痛いか………野口五郎の「オレンジの雨」が浮かんできたけど、オレンジも相当痛そう……サクランボ🍒だったら大丈夫かな? と 木原敏江センセーの『王子さまがいいの!』という漫画にあった出来事を思い浮かべました。
6月も残りわずか、どうぞ皆さま、ご安全に!
rohengram799 at 09:05|この記事のURL│Comments(2)
2021年02月01日
向春雲便りNo.1:二月礼者
鶯や二月礼者に疎からず 松瀬青々(まつせ せいせい)
二月礼者とは、お正月に年始の挨拶ができずに 2月1日に行なう人、その風習のことを言うそうです。松瀬の句には「元日や目出度顔なる貧乏人」というのもありました(;´∀`)
*****
新聞に元宝塚のトップスターだった峰さを理さんの訃報が……。代表作のひとつ『紫子(ゆかりこ)』は千秋楽も観劇することが出来た作品で、ああ、ミネちゃんがいなくなってしまったのか〜としばしカタマっておりました。同じ新聞には『ベルばら』の池田理代子先生の短歌が載っていて、♪ごらんなさい〜ごらんなさい〜ベルサイユのば〜ら〜 と金髪マッシュルームカットの小公子姿で歌っていたのを懐かしく思い出しました(テレビ中継でしたけど)。理代子先生の歌集はちょっと読んでみたい。
https://www.bookbang.jp/review/article/654750
*****
さてさて、今日から2月。今月は「向春(こうしゅん)雲便り」にしました。春が訪れようとしている頃
、春に向かっていく季節という意味だそうです。
皆さま、今月もどうぞよろしくお願いいたします<(_ _*)>
二月礼者とは、お正月に年始の挨拶ができずに 2月1日に行なう人、その風習のことを言うそうです。松瀬の句には「元日や目出度顔なる貧乏人」というのもありました(;´∀`)
*****
新聞に元宝塚のトップスターだった峰さを理さんの訃報が……。代表作のひとつ『紫子(ゆかりこ)』は千秋楽も観劇することが出来た作品で、ああ、ミネちゃんがいなくなってしまったのか〜としばしカタマっておりました。同じ新聞には『ベルばら』の池田理代子先生の短歌が載っていて、♪ごらんなさい〜ごらんなさい〜ベルサイユのば〜ら〜 と金髪マッシュルームカットの小公子姿で歌っていたのを懐かしく思い出しました(テレビ中継でしたけど)。理代子先生の歌集はちょっと読んでみたい。
https://www.bookbang.jp/review/article/654750
*****
さてさて、今日から2月。今月は「向春(こうしゅん)雲便り」にしました。春が訪れようとしている頃
、春に向かっていく季節という意味だそうです。
皆さま、今月もどうぞよろしくお願いいたします<(_ _*)>
rohengram799 at 19:15|この記事のURL│Comments(0)
2019年02月03日
令月雲便りNo.5:思い出の(イメージ)アルバム
今日は節分👹 豆を年の数だけ食べるのは絶対ムリ~お腹を壊してしまう!
年末から「平成を振り返る」特集がテレビや新聞、雑誌で目立ちますが、私は昭和を振り返りたくなる~というか、学生時代のあんなことやこんなことを思い出すようになりました。多分、今の情報社会(この言葉も古いような)についていけないのでしょう(´;ω;`)
今はアニメや漫画のドラマCDが発売されていますが、昔はイメージアルバムなるものが発売されていていました。LPレコードですね(笑)
山岸涼子さんが聖徳太子を描いた【日出処の天子】は、ドラマ仕立てではなく最初から錫杖の音と重低音の読経のようなものが流れてきて、夜中に聞くとヒャー!となりましたねぇ(笑) 専門学校時代、カウンセリングの授業を担当していた先生が厩戸さんと蝦夷の別れの場面について話していたのを思い出します。地面がビキピキってひび割れるのですが、その亀裂の入り方が云々…と言っておりました。吹き出しが四角いのも特徴的な作品でしたわ。
https://www.waxpend.com/items/10537
木原敏江さんの【摩利と新吾】は旧制高等学校を舞台にした話で、作品中で歌われていた校歌が入っていました。「北紀行」という歌を知ったのもこのアルバムからです。
http://www.billboard-japan.com/goods/detail/155801
当時、女子高生だったワタクシ、今のように「腐女子」だの「BL」だのといった言葉はありませんでしたが「お耽美」の世界に生きていましたので、そちら方面のお話を書いて楽しんでおりました。まだまだお子さまでしたので、内容などあってないようなものです(オヤジギャグではない)が、オソロシイことに木原先生にファンレターと一緒にそれを送ってしまったことも←すみません、バカです………でもその後、私の好きなキャラのおねーさまの名前がちょっとだけ似た名前で登場したのと、私が「うふふ(*ノωノ)」と思っていたカップリングで、その構図も「ウヒャ(*゚∀゚)」な表紙の回があったこともあり、ひとりで喜んでおりました←ハイ、おバカさんです(-ω-;) 今でも木原先生の作品は好きです♪(´ε`*)
青池保子さんの【エロイカより愛をこめて】はドラマ部分がありました。エロイカは野沢那智さんだったか!(笑)
https://blogs.yahoo.co.jp/marohoiz/16272089.html?__ysp=44Ko44Ot44Kk44Kr44KI44KK5oSb44KS44GT44KB44GmIOOCpOODoeODvOOCuOOCouODq%2BODkOODoA%3D%3D
B面(笑)の最後の♪背中にグッド・ラックは好きでした(*´∀`)♪
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/from-eroica-with-love/entry-10351538725.html%3Fusqp%3Dmq331AQECAEoAQ%253D%253D
あと、当時文通していた女の子が萩尾望都さんのイメージアルバムをカセットテープにダビングしてくれて、その中で一番印象的だったのが♪ターコイズ・ブルーカラー スフィンクスの目~ という歌詞の曲だったんですね。でもそのアルバムのタイトルが全く思い出せなくて………読書メーターでつぶやいてみたらすぐ探して下さった方がいて(本当に有難い!)【エトランゼ】だとわかりました。
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/luna-raitin/entry-12142966497.html%3Fusqp%3Dmq331AQECAEoAQ%253D%253D
自分で検索してもわからなかったので(調べ方がヘタだったのでしょう)本当に感謝であります(о´∀`о)
イメージアルバムを探している時に、私が見つけて「なんじゃこりゃ!?」と思った記事がコチラです。まさかの【明太子の缶詰め】Σ ゚Д゚≡( /)/エェッ!!
https://blog.goo.ne.jp/hayatinocans/e/128ebb3af510e23c10f5ba7f05374f07
追記∶アメブロで妄想追加記事🥸
https://ameblo.jp/ayaka4131-off/entry-12815909599.html
年末から「平成を振り返る」特集がテレビや新聞、雑誌で目立ちますが、私は昭和を振り返りたくなる~というか、学生時代のあんなことやこんなことを思い出すようになりました。多分、今の情報社会(この言葉も古いような)についていけないのでしょう(´;ω;`)
今はアニメや漫画のドラマCDが発売されていますが、昔はイメージアルバムなるものが発売されていていました。LPレコードですね(笑)
山岸涼子さんが聖徳太子を描いた【日出処の天子】は、ドラマ仕立てではなく最初から錫杖の音と重低音の読経のようなものが流れてきて、夜中に聞くとヒャー!となりましたねぇ(笑) 専門学校時代、カウンセリングの授業を担当していた先生が厩戸さんと蝦夷の別れの場面について話していたのを思い出します。地面がビキピキってひび割れるのですが、その亀裂の入り方が云々…と言っておりました。吹き出しが四角いのも特徴的な作品でしたわ。
https://www.waxpend.com/items/10537
木原敏江さんの【摩利と新吾】は旧制高等学校を舞台にした話で、作品中で歌われていた校歌が入っていました。「北紀行」という歌を知ったのもこのアルバムからです。
http://www.billboard-japan.com/goods/detail/155801
当時、女子高生だったワタクシ、今のように「腐女子」だの「BL」だのといった言葉はありませんでしたが「お耽美」の世界に生きていましたので、そちら方面のお話を書いて楽しんでおりました。まだまだお子さまでしたので、内容などあってないようなものです(オヤジギャグではない)が、オソロシイことに木原先生にファンレターと一緒にそれを送ってしまったことも←すみません、バカです………でもその後、私の好きなキャラのおねーさまの名前がちょっとだけ似た名前で登場したのと、私が「うふふ(*ノωノ)」と思っていたカップリングで、その構図も「ウヒャ(*゚∀゚)」な表紙の回があったこともあり、ひとりで喜んでおりました←ハイ、おバカさんです(-ω-;) 今でも木原先生の作品は好きです♪(´ε`*)
青池保子さんの【エロイカより愛をこめて】はドラマ部分がありました。エロイカは野沢那智さんだったか!(笑)
https://blogs.yahoo.co.jp/marohoiz/16272089.html?__ysp=44Ko44Ot44Kk44Kr44KI44KK5oSb44KS44GT44KB44GmIOOCpOODoeODvOOCuOOCouODq%2BODkOODoA%3D%3D
B面(笑)の最後の♪背中にグッド・ラックは好きでした(*´∀`)♪
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/from-eroica-with-love/entry-10351538725.html%3Fusqp%3Dmq331AQECAEoAQ%253D%253D
あと、当時文通していた女の子が萩尾望都さんのイメージアルバムをカセットテープにダビングしてくれて、その中で一番印象的だったのが♪ターコイズ・ブルーカラー スフィンクスの目~ という歌詞の曲だったんですね。でもそのアルバムのタイトルが全く思い出せなくて………読書メーターでつぶやいてみたらすぐ探して下さった方がいて(本当に有難い!)【エトランゼ】だとわかりました。
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/luna-raitin/entry-12142966497.html%3Fusqp%3Dmq331AQECAEoAQ%253D%253D
自分で検索してもわからなかったので(調べ方がヘタだったのでしょう)本当に感謝であります(о´∀`о)
イメージアルバムを探している時に、私が見つけて「なんじゃこりゃ!?」と思った記事がコチラです。まさかの【明太子の缶詰め】Σ ゚Д゚≡( /)/エェッ!!
https://blog.goo.ne.jp/hayatinocans/e/128ebb3af510e23c10f5ba7f05374f07
追記∶アメブロで妄想追加記事🥸
https://ameblo.jp/ayaka4131-off/entry-12815909599.html
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2015年10月30日
暁雲便りNo.13:千年鬼
時を越えて君を愛せるか ほんとうに君を守れるか ……
西條奈加さんの『千年鬼(せんねんき)』を読み終わりました。ラストシーンで小田和正さんの某生保会社のコマーシャルで流れていた「たしかなこと」のこのフレーズがうかんできましたわ……!!
みどり色の髪をした赤い子どもの鬼が小さい女の子を背負って走る表紙だったので、昔話的なかるーい鬼とのファンタジーかと思っていたら違った……7つの連作短編集でそれぞれの作品の前に内容を暗示するかのような詩(?)が書かれています。
《鬼の芽は、鬼でなく人に宿る
怨み辛みを糧として
ときにゆっくりと ときにひと息に 身内にそだつ
やがてその実がはじければ 額に二本の角をもつ 人鬼(ひとおに)となる
げに恐ろしきは 鬼ではなく この人鬼なり》
さまざまな時代の人物の元に、自分たちは過去世(かこぜ)を見せる過去見の鬼だと言う3人の子ども(実はひとりの鬼)が現れます。「三粒の豆」「鬼姫さま」「忘れの呪文」「隻腕の鬼」そして「小鬼と民」で、小さな不満を糧にして憎しみを育てるという鬼の芽を集めはじめたきっかけや、同行している黒鬼の役割がわかるのです。そして「千年の罪」「最後の鬼の芽」と物語りは続きます。
『地獄とは、希望(のぞみ)の絶えた世界です。希望のないまま無為に時を過ごす。それこそが地獄というものなのです。』
小鬼と少女の「希望」はなんだったのか……ぜひぜひ読んでみて下さいませ。小林糸さんの人物イラストも味があり、ステキです。私は徳間文庫のを買いました。舞台を日本ではなくヨーロッパとかしてアニメで見てみたい……なんて思いました。
鬼の話というと木原敏江さんの「鬼の泉」とか「大江山花伝」とかのマンガとか思い出しますが、「泣いた赤鬼」の続編というのを読んだことがあります。もちろん、創作で作者も違いますし、本屋さんにもありません~! 青鬼のおかげで村人と楽しく交流していた赤鬼、そこに黒鬼がやってきて、青鬼の乱暴ぶりは赤鬼のためのウソだったと村人にバラしてしまい、赤鬼は責められ、またひとりぼっちになってしまうという、なんとも後味の悪いものでした。
赤鬼と仲良くなった村人は事実を知った時に、みんな赤鬼を卑怯だ!と責めるか、そうまでして仲良くなりたかったと思うか……気持ちはわかるけどもう今まで通りにはお付き合いできないになるのか……バラした時期が何十年も経っていたら「ナニ言ってンの?」かもしれませんが、数年しか経っていなかったら、う~ん……青鬼さんの気持ちを踏みにじるかのような展開になんともモヤモヤした気分になりました。こんな続編はいらんわ~青鬼さんが戻ってきて、みんな仲良く暮らしました、という話はどこかにないものかしら?
♪いちばん大切なことは 特別なことではなく
ありふれた日々の中で 君を
今の気持ちのままで 見つめていること
10月最後の金曜日、どうぞおだやかな1日になりますように。
西條奈加さんの『千年鬼(せんねんき)』を読み終わりました。ラストシーンで小田和正さんの某生保会社のコマーシャルで流れていた「たしかなこと」のこのフレーズがうかんできましたわ……!!
みどり色の髪をした赤い子どもの鬼が小さい女の子を背負って走る表紙だったので、昔話的なかるーい鬼とのファンタジーかと思っていたら違った……7つの連作短編集でそれぞれの作品の前に内容を暗示するかのような詩(?)が書かれています。
《鬼の芽は、鬼でなく人に宿る
怨み辛みを糧として
ときにゆっくりと ときにひと息に 身内にそだつ
やがてその実がはじければ 額に二本の角をもつ 人鬼(ひとおに)となる
げに恐ろしきは 鬼ではなく この人鬼なり》
さまざまな時代の人物の元に、自分たちは過去世(かこぜ)を見せる過去見の鬼だと言う3人の子ども(実はひとりの鬼)が現れます。「三粒の豆」「鬼姫さま」「忘れの呪文」「隻腕の鬼」そして「小鬼と民」で、小さな不満を糧にして憎しみを育てるという鬼の芽を集めはじめたきっかけや、同行している黒鬼の役割がわかるのです。そして「千年の罪」「最後の鬼の芽」と物語りは続きます。
『地獄とは、希望(のぞみ)の絶えた世界です。希望のないまま無為に時を過ごす。それこそが地獄というものなのです。』
小鬼と少女の「希望」はなんだったのか……ぜひぜひ読んでみて下さいませ。小林糸さんの人物イラストも味があり、ステキです。私は徳間文庫のを買いました。舞台を日本ではなくヨーロッパとかしてアニメで見てみたい……なんて思いました。
鬼の話というと木原敏江さんの「鬼の泉」とか「大江山花伝」とかのマンガとか思い出しますが、「泣いた赤鬼」の続編というのを読んだことがあります。もちろん、創作で作者も違いますし、本屋さんにもありません~! 青鬼のおかげで村人と楽しく交流していた赤鬼、そこに黒鬼がやってきて、青鬼の乱暴ぶりは赤鬼のためのウソだったと村人にバラしてしまい、赤鬼は責められ、またひとりぼっちになってしまうという、なんとも後味の悪いものでした。
赤鬼と仲良くなった村人は事実を知った時に、みんな赤鬼を卑怯だ!と責めるか、そうまでして仲良くなりたかったと思うか……気持ちはわかるけどもう今まで通りにはお付き合いできないになるのか……バラした時期が何十年も経っていたら「ナニ言ってンの?」かもしれませんが、数年しか経っていなかったら、う~ん……青鬼さんの気持ちを踏みにじるかのような展開になんともモヤモヤした気分になりました。こんな続編はいらんわ~青鬼さんが戻ってきて、みんな仲良く暮らしました、という話はどこかにないものかしら?
♪いちばん大切なことは 特別なことではなく
ありふれた日々の中で 君を
今の気持ちのままで 見つめていること
10月最後の金曜日、どうぞおだやかな1日になりますように。
rohengram799 at 09:15|この記事のURL│Comments(8)