枇杷

2016年06月02日

閑雲便りNo.2:言霊たちの反乱

おはようございます\(・o・)/ 昨日は財布を忘れて出勤してしまいました……PASMOはいつも別に持っているので、電車には乗れましたが、残高が1000円もなくて焦りました! そんなマヌケな私の今月最初の一冊は『言霊たちの反乱』(深水黎一郎)です。


一話目の「漢(オトコ)は黙って勘違い」はとんでもない勘違い男が主人公で、テレビのニュースを見ても「公職選挙法違反」を「好色選挙法違反」と思い込む。「熱帯低気圧が南下している」は「熱帯低気圧が“なんか”している」と思い込み、いい加減な天気予報だとあきれる……。もう全てにおいてこんな感じなので、勘違いから事態はもっとややこしくなります。「茉莉花茶」を「茉莉」は森茉莉のマリだな、そしてハナチャ……マリハナチャ、マリファナ( ̄□ ̄;)!!……ジャスミンティーを知らないのは仕方ないとしても、そこまで飛躍して警察にいかなくても……(-。ー;)


「ビバ日本語!」では外国人に日本語を教える教師が主人公なのですが、コイツがまたとんでもない……外国人が勘違いして言った表現にも「いいんじゃないかな~」といういい加減さで、へんな日本語を教えます。「まま母」の父バージョンは「パパ父」とか、馬は一着、二着と数えるとか……(-""-;) 『日本人の知らない日本語』は外国人に美しい言葉を教えてもらうので、おお、そんな表現があるのか!でしたが、こちらはウソを教えるな!って思いましたわ。英語の聞き取りもひどい……。


全部で4話あります。日本語の特性上、同音異義語というものが多数存在する故の聞き違いや誤変換からの勘違い、ハプニングがオモシロイのですが、続けて読むとちょっと飽きるかもしれないので、他の本の息抜きみたいにした方がいいかも。あと電車の中では吹き出してしまいそうになる可能性があるので、ご注意下さいませ。


同じ作者の『美人薄命』はお年寄りにお弁当を届けるボランティアをする大学生とちょっと変わり者のおばあちゃんの話で、なんとな~く感じていた違和感はラスト近くになって解消されますが、まだオマケのようなどんでん返しがついてきます。オモシロイかは微妙ですが、回天や伏龍と同じ特攻兵器(部隊)の話も出てきて(*)大学生の彼が戦争について考え、靖国まで足を運ぶのは、よい場面だと思いました。

*ベニヤ製のボートに250キロ爆弾を積んで夜間に敵艦隊に密かに接近し、体当たり攻撃をするという、陸軍による舟を使った特攻隊。秘匿名称は、用いた連絡艇(れんらくてい)の「れ」を取って「〇」で囲んだ「マルレ」 詳しくは検索してみて下さいませ。



2ちゃんねるのまとめ記事を読んでいたら《8年前に植えたビワの種から、今年実がなったンゴ!!!》というのがありました(笑) その中に「枇杷は誰か死んだときに植えてその人が思い出に変わった頃実がなると言われてるンゴ」と書かれていて、枇杷の実がなるのに10年近くかかるというけれど、10年ひと昔で時間薬的な意味も込めた言い伝えなのかな、と思いました。第121号:時じくの香の木の実ではないけれど、思い出の果実は枇杷なのかしら……『真夏の果実』………で、なんとなく上原まりさんの『平家物語』を聴きながら枇杷にかぶりつきたくなりました……って一度も聴いたことがないのに(O.O;)(oo;) 


上原まりさんは宝塚の娘役トップだった方で退団後は筑前琵琶奏者として活動されています。琵琶も種類があって、薩摩琵琶というのもあるそうです。「びわ」の文字を間違えるとまた誤解をうむことになりそうです( ̄0 ̄;)!






rohengram799 at 05:15コメント(8) 
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